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ブラッド・ブラザーズ -天堂口- (2007)

天堂口/BLOOD BROTHERS

監督
アレクシ・タン
  • みたいムービー 21
  • みたログ 61

3.26 / 評価:19件

ジョニー・トーが監督してくれてれば・・・

  • syaorie1124 さん
  • 2009年11月13日 11時32分
  • 閲覧数 270
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

なんだこの平均点の高さは?マジですか?
私には全く全然ダメでした。今回はどう頑張っても文句しか書けません。
お許しください。


お話は、簡単に言うと田舎から出てきた兄弟3人(内2人はホントの兄弟)トーカン、シャオフー、フォンが上海で裏社会へ足を踏み入れ、最終的には仲間割れして殺し合いになるというお話。
個人的にはこういう話ツボなんですが・・・

とにかく女をめぐる描写が甘ったるくて陳腐で、男達の描写も安っぽくて薄っぺら、ひたすらキャラクターの描写が嘘臭すぎて見ていられない。

冒頭からフォンと兄弟の妹スーチェンとのうっとおしい純愛描写(長過ぎ)。これはヤバい、つまんなそう・・・と思ってしまったんだが、残念なことに予想以上につまらなかった。

冒頭にグダグダ純愛描写があったにも関わらず、上海ではさっさとフォンがボスの女に心移り(スーチェンの事もう忘れたの?!)映画スターに憧れるボスの女のために、彼女をスタジオへ誘い、2人で映画スターごっこをする場面なんぞ・・・もう恥ずかしくて恥ずかしくて見ていられん!虫唾が走るわ~!!

だいたいボスの女を誘って夜2人で出かけるって・・・ありえない!
少しでも脳みそがあればやらないことだと思うがね。
しかも結局ボスにバレることも無く、よっておとがめもないという。

つまり、二人の交流とフォンの気持ちを表わすための描写なわけだが、もっとさりげないふれあいに熱い情感を滲ませてくれればぐっとくるものを・・・フォンというキャラクターは純朴とか優しいとかそんな感じに描写されているが、どう見てもただの馬鹿だ。

結局ボスの弟マークとボスの女ルルがデキてて、ボスが3兄弟に2人を殺すことを命令。
フォンは2人を逃がそうとしてトーカンに撃たれる。
しかしながらトーカンはフォンを撃った後、なぜわざわざ部下にマークとルルに向けて撃つのを止めさせてフォンにとどめを刺そうとするんだろう?さっぱり分からん。
なぜそこで先にマークとルルを撃ち殺そうとしないんだ。そのために来たんでしょ?なんで先にフォンなの?わけが分からん。

もともとトーカン以外の2人は到底ヤクザになれるような器ではなく、終盤トーカンは残虐な本性を表すわけだが(ボスも、仲直りに来たシャオフーもぶっ殺す)こうなるのが遅いんだよ!
もっと早くこういう展開になっててくれればまだ少しは面白かったものの、やっとワクワクする話の展開になったと思ったら、もう残り時間僅か。

それに、兄弟の故郷に隠れていたフォンとマークとルルのところにボスに成り代わったトーカンの部下がやってきて、ルルを撃ち殺す・・・というのも解せない。
ボス亡き今、なぜ追う必要があるんだ?なぜルルを殺す必要があるんだ?

それをきっかけに最後はマークとフォンの復讐が始まる。
無表情で銃撃戦を繰り広げる二人。ここの場面はなかなか良い。(ちょっとかっこつけかたが過剰だが)

が、トーカンとフォンが撃ち合いになり、マークがトーカンにとどめを刺そうとすると、フォンが瀕死のトーカンをかばって「もう殺しは沢山だ!」って泣くのは・・・なんなのかしら?

さっきまでのフォンの冷徹な表情はナンだったの?散々殺しまくって、しかも自分のしている大殺戮に少しも葛藤しているように見えなかったのに。その時の彼に少しでも苦悩の色があったならまだしも・・・

さらにフォンに撃たれた後、トーカンが涙流して「すまない・・・」って・・・はぁ?

ここまでキャラクターが薄っぺらで説得力のない描写満載の映画は久しぶりだ。

唯一説得力があったのはシャオフーとマークの2人。
シャオフーは最初から最後までドン臭くも人の良く、それゆえ可哀想な人物で、その行動言動、苦悩もよく理解できる。

マークが敵と対峙した時発した言葉「これが殺し屋だ」にはちょっとしびれた。
女と逃げるなんて夢を見たけど、自分は本来殺し屋だった、とその現実に戻されて行かざるをえない諦念を感じる。
そして最終的にフォンが止めるのも聞かず「宿命だ」と一言発し、トーカンを撃ち殺す。
これは良いね。

しかし、キャストも豪華だし、基本ストーリーは悪くないと思うんだが、なんでこんな表面だけかっこいい感じに見せただけの陳腐な映画になったんだ。
まったく、香港ノワールが聞いて呆れるよ。

だから・・・この映画の監督がジョニー・トーがだったら・・・と思わずにはいられない。
そしたらもっと本当の意味でかっこよく、血塗られた男達の友情と裏切りの、ストイックで熱いドラマになっていたはずだ。

余談だが、ジョニー・トーの「エレクション2」はDVDも出してもらえないの?待ってるのになあ。
今こそこの映画の口直しに、トーの犯罪映画を見たい・・・。

詳細評価

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