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ダイアナの選択 (2008)

THE LIFE BEFORE HER EYES

監督
ヴァディム・パールマン
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3.79 / 評価:153件

解説

ローラ・カジシュキー原作の小説「春に葬られた光」を『砂と霧の家』のヴァディム・パールマン監督が映画化した心理劇。銃乱射事件に巻き込まれた女子高生の過去と現在を交互に見せつつ、彼女の人生をしっかりと見すえる。10代の主人公に『アクロス・ザ・ユニバース』のエヴァン・レイチェル・ウッド。成長した主人公を『キル・ビル』のユマ・サーマンが演じている。過去にとらわれた女性の衝撃的な運命の行く末に目を見張る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

高校生のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は登校後、いつものように親友のモーリーン(エヴァ・アムリ)とトイレでおしゃべりに興じていた。そんなとき、突如銃声と叫び声が聞こえ、しばらくすると銃を手にしたクラスメートが乱入して来る。いきなり彼女たちは目の前に銃口を突きつけられ、死ぬのは二人のうちどちらかだと言われ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2008 2929 Productions, LLC.
(C) 2008 2929 Productions, LLC.

「ダイアナの選択」伏線と隠喩が巧みに散りばめられた挑戦的な作品

 17歳のダイアナが親友モリーンとトイレで化粧直しをしていたら、突如ライフルを持った同級生が乱入。2人のどちらかを殺すから、選べと命令されたダイアナの選択は?

 コロンバイン高校乱射事件を思わせる事件で心に深いトラウマを負ったダイアナの人生を過去と現在を交錯させながら描き、観客に哲学的かつ倫理的な問いかけをする異色ドラマだ。反抗的だったダイアナは32歳となり、新進気鋭の哲学教授を夫に持ち、自身も大学で美術を教えている。事件の15周年行事が近づき、彼女の胸に過去の記憶が次々とよみがえり始める。「人間の体の75%は水でできている」と教えてくれた生物教師との会話や暑い夏に忍び込んだ隣家のプール、中絶という結果になったロクでもない男との交際、性格も夢も正反対なのに気が合ったモリーンとのケンカと仲直り……。ダイアナが記憶と想像をたどるシーンには伏線と隠喩が巧みに散りばめられていて、衝撃的な結末へのプレリュードとなっている。例えば、ダイアナが授業で使うゴーギャンの絵画「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」は人間の生から死の経過を描いたものとされていて、非常に意味深だ。これらを読み解くのが本作の醍醐味のひとつで、観客の映画文法に対する理解や映画IQが試される作品ともいえるだろう。(山縣みどり)

映画.com(外部リンク)

2009年3月5日 更新

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