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色即ぜねれいしょん (2008)

監督
田口トモロヲ
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3.72 / 評価:442件

解説

イラストレーター、作家などマルチに活躍するみうらじゅんの自伝的青春小説を『アイデン&ティティ』の田口トモロヲが映画化。ロックな生き様にあこがれながらも、平凡で退屈な日々を過ごす文科系男子高校生のひと夏の成長物語を描く。主演は、2000人を超えるオーディションから選ばれた高校生バンド黒猫チェルシーの渡辺大知。共演には23年ぶりの映画出演となる堀ちえみ、リリー・フランキー、くるりの岸田繁らが集結。涙と笑いでつづる若者たちの不器用な青春が共感を誘う。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1974年京都、仏教系男子校に通う高校生・乾純(渡辺大知)はボブ・ディランにあこがれロックな生き方を目指しつつも、幸せな家庭で何不自由ない平凡な日々を送っていた。そんなある日、同じ文科系の友人に旅に行こうと誘われる。夜行列車とフェリーを乗り継ぎ、浮かれ気分で隠岐島を訪れた彼らを待っていたのは……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009「色即ぜねれいしょんズ」
(C)2009「色即ぜねれいしょんズ」

「色即ぜねれいしょん」セックス夢想・妄想の青春グラフィティ

 みうらじゅん(原作者)と田口トモロヲ(監督)が本作のPRの中で童貞やセックスをキーワードに語りつくしているように「ヤリたい盛り」の男のコを主人公にした青春グラフィティである。

 ともすれば、「ポーキーズ」や「アメリカン・パイ」と大差ない内容であり、新味を追っておらず古典的な作劇術に頼っている。だが、下品さが感じられないのは、奇しくも「アメリカン・グラフィティ」が公開された74年に、物語の作者が京都の仏教系男子校の文系“童貞”高校生だったからだろうか。

 まさしくセックスとロックに、青春のエネルギーを発散させるのだが、そのロックもエレキ時代のボブ・ディランではなく、フォーク時代のディランなのがどこか健全なムードが漂っていて面白い。それにセックスといってもストレートに描写されず、妄想や思考で止まっていて、かえっておかしいのだ。

 主人公を徹底的に愛せてしまうのもいい。新人・渡辺大知(黒猫チェルシー)の屈託のない笑顔が、映画にバツグンの化学調味料を加えているかのようだ。おかんの堀ちえみ、おとんのリリー・フランキー、“フリーセックスの島”のユースホステル従業員で、いい歌を教えてくれるにいちゃんの峯田和伸(銀杏BOYZ)、作詞・作曲を初めて褒めてくれる家庭教師のにいちゃんの岸田繁(くるり)。みんながいい表情をしている。(サトウムツオ)

映画.com(外部リンク)

2009年8月13日 更新

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