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パラレル 愛はすべてを乗り越える―。
2009年3月14日公開

パラレル 愛はすべてを乗り越える―。

882009年3月14日公開

tsu********

2.0

あまりにもチープ

実話を元にした映画ということ、そして障害者に対する理解を深めるような啓蒙的側面も持ち合わせていることを考えると、この作品の物語自体をとやかく言うつもりはまったくありません。 障害にも負けず前向きに頑張っている姿をストレートに伝えたいという一番の目的に沿った素直な展開になっています。 ところが、映画としての出来があまりにも残念なのです。 テレビドラマなら許せても、映画としてお金を払って観ていることを考えると、このチープな作りには文句を言いたくなります。 まずは、いかにもお金がかかっていません的な安い映像で、作り物感が終始漂っていること。 そしてとにかく都合の良すぎるタイミングでシーンが展開していくこと。 さらには、前半と後半で主役がシフトしていて、焦点が完全にずれてしまっていること、以上大きく3つの点が非常に気になります。 安い映像…たとえば冒頭の歓迎会の飲み会のシーン。閑散としたて白けた会場に、いったい何人が集まってきていたのか。 都合のよい展開…たとえば病院に到着したと思ったらちょうどタイミングよく手術が終わり、昏睡から覚めた途端にタイミングよく看護師がやってきて、何事もなかったように検査を促す。 主役のシフト…前半は島谷演じる花嫁の視点で、彼女中心に描かれているのに対し、終盤には彼女の出番も減って、要演じる元サッカー選手に主軸を置いて描かれているため、何をクローズアップしたかったのか不明瞭になってしまっている。 脇役にもそこそこ名の通ったキャストを配しているだけに、全体を通してのチープさはもったいなかったですね。 似たテーマでしたら『AIKI』という佳作もありますし、わざわざ選んで観るほどの作品ではないでしょう。

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