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ディア・ドクター (2009)

監督
西川美和
  • みたいムービー 721
  • みたログ 3,380

3.92 / 評価:1391件

監督の才能が溢れています

  • eig***** さん
  • 2009年6月17日 7時43分
  • 閲覧数 297
  • 役立ち度 122
    • 総合評価
    • ★★★★★

その嘘は、罪ですか。
何が嘘で、何が罪なのか?
そのキャッチコピーの意味するところは、あらすじを読んだだけで
何となく想像できたけど、そして想像通りの展開だったけど
嘘をつく理由、意味、そして嘘をつかれた人の気持ち、狡さ、
そして嘘に苦しむ人と嘘を利用する人、嘘で救われた人に嘘から目を逸らす人
そんな人間模様が、とても面白かった。

しかし「ゆれる」でもそうでしたが、西川監督は、
人の心の裏と表を描くのが上手いですね。
丁寧な心理描写に、間接的に伝える手法
そして、ドロドロになりがちな人間の醜い部分さえも
笑いにしてしまうユーモア
色々と感心させられました。
構図の美しさにも惹かれましたし、飛び道具の多い最近の邦画の中で
画にこだわる、貴重な監督だと思います。

そしてそれを見事に伝える、1つ1つのピースである役者陣が
とっても素晴らしかった。
特に、鶴瓶が演じる伊野の嘘を、知っている側の人間なんだと
セリフ以外の小さな表情や空気感で伝えられる
香川照之や余貴美子は、さすがだなぁと思いました。

八千草薫の、恋する乙女のような雰囲気も、かわいらしかったし
井川遥も、そこにいるだけで華になる女優になりましたね。
そんな実力あるベテランの中で、唯一の若手として瑛太も頑張ってたと思うし
鶴瓶は、もう完全にはまり役ですね!
でもこれは、とってもキャラの強い、完成されたイメージの彼を
主役に起用した、西川監督に感服しました。

前作の「ゆれる」では見られなかった笑いが
今回は多く入れられていて以外でしたが、それが小気味いいテンポを作って
飽きさせずに見させてくれたし、シリアスを引き立ててもいましたね。
それも間の笑いというか、不意を突いてくるんですよね
その辺のセンスも素晴らしいというか、本当に才能のある監督です。

そしてラストに待っている、ちょっと意外な?展開
これは好き嫌いが分かれるかも・・・
でも試写会会場ではなぜか?爆笑でした^^;
まぁ個人的にはなかったほうが・・・。

難しいですけどね
あれで、かづ子さんの笑顔に救われた部分もありますから。
やっぱり監督は、彼女のためについた伊野の嘘を
罪にしたくなかったのかな?

なんか大絶賛ですけど、決して見終わった後に
「すっごく良かった!」とか「すごい感動した!」
という映画ではないです。
ただ「見てよかった」
そう思わせてくれた作品です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • 切ない
  • コミカル
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