TIME CRIMES タイム クライムス
rei********
4.0点
ネタバレ見た後でもう一回・・・
登場人物は主人公エクトル、その妻、巻き込まれた女、研究員の4人です。 しかし、実際は6人登場します。 エクトルが同時間軸に3人存在するという、タイムスリップの物語です。 シーンごと隅々まで見ると、戦慄が走ります。 まず、エクトル2がタイムマシーンから登場するシーンに、わずかながら映る手。 明らかに誰かいる・・・それを暗示させます。 エクトル1は、エクトル2の罠に嵌ります。 エクトル2は、誤って妻を殺したと思い込み、自らエクトル3となる為に時間を遡ろうとします。そのエクトル2がタイムスリップする前に、すでにエクトル3はいた・・・。 つまり、一人芝居なんですが、自分との戦いをするなんて今までに無かったプロットでは 無いでしょうか? 私も、デビット・クローネンバーグ監督がリメイクするとパッケージにあったのでレンタルしましたが、見終わった後にもう一回見たい・・・と思わせる一回では勿体無い映画ではあります。 そして、BGMがツイン・ピークスを連想させる曲調で、主人公のエクトルが、メタボ気味でだっさい親父なんですが、そこがまた味があるというか哀愁を漂わせます。
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