ア、アメリのニノ が作ったんですってねえ
- 白と黒と茶のわんこ さん
- 2010年4月2日 4時49分
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- 総合評価
フランス映画はここ最近、新たな市場を求め海外にも「国際化」の動きを試みているそう
国際化とはすなわち英語撮影です。最近では「96時間」とか同監督の次回作もそれにあたります。
そして今回の「バビロンA.D」
公開前は割と注目されてたなー なんて思いますが。どうなんでしょうか
監督は緊迫感溢れる「憎しみ」の異才マチュー・カソヴィッツ。
また「アメリ」のニノであります。
俳優業はその作品の監督から学ぶためだと公言するほどの勉強家。さて、お勉強の成果は?
あの世界観。20XX年の近未来 テロや紛争で荒廃したロシア近辺の
あの無国籍な感じや 一方未来のNYのサイケデリックさ。
ビジュアルやCGの加減は素晴らしかった。
しかし残念ながらまともに評価できるのは以上となります。
描き切れていない事の多さ。全てが中途半端で完結していない。
運び屋のトーロップのバックグラウンド
少女オーロラの本当の謎
途中から出て来て結局どうなったかわからない教祖(シャーロット・ランプリング)
偉大な俳優(ジェラール・ドパルデュー)の無駄遣いなゴルスキーの存在
なんかすごーく もったいない映画
傑作になりえたかもしれないと思うと非常に残念。
なんでもスタジオの20世紀FOXの監督への過干渉(カットされた時間は70分とも)が原因でむちゃくちゃになったと
監督自身が語っており 自身の作品をボロカス同然に評価しているとのこと。
うーん ここでもきたか フランスとアメリカの作品作りのスタンスの違い。
しかし ホント残念 アメリカ的ブロックバスターにもフランス的カルトSFにもなりえただけに。
そんで最後のあれは どーすんのよ?って
監督自身は 子供に与える教育が及ぼす未来像について語るつもりだった とか
聞けば なるほどなーと思ったんですが(もう一度言います) 非常に残念。
「人気海外ドラマの失敗作」なんて監督自身が言うもんじゃないですよ。
もう、ジュネさん なんとか言ってあげて!!
あ
そーいや あんたもか。
しかしまあ 彼は化ける監督だと信じています。そのぐらいの逸材。
自由に映像化できる環境を彼に。
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