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オカルト (2008)

監督
白石晃士
  • みたいムービー 34
  • みたログ 148

3.80 / 評価:95件

オカルト

  • bar***** さん
  • 2019年9月17日 21時26分
  • 閲覧数 493
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

オカルト。

ドキュメンタリー風のフィクション映画で、こういうのをモキュメンタリーというらしいです。

語られている人物や事件は全てうそ。それをリアリティを持たせたまま撮影しています。

制作当時の通り魔殺人事件をモチーフにしており、それがオカルト的な啓示によるものだという設定です。監督の白石氏は通り魔の被害者で生存者の、江野という男への取材を通して、事件のオカルト的な視点から解剖を試みますが、だんだん通り魔殺人事件から視点は離れ、江野という男に染みついたオカルト的実態の調査が主な問題になってきます。

私はこのモキュメンタリーという手法に触れるのは初めてでしたが、面白いと思いました。人物もそれぞれドキュメンタリー風に演技をしており、それがあたかもリアルに見えてきます。

ですが、この江野という人物、ネットカフェ難民であるのですが、反感を買いやすい性格をしており、一視聴者として、私も彼の事が好きではありません。すごく気持ち悪いです。

江野という人物の気持ち悪さに耐えられるかどうかじゃないかなと思いますw

江野は通り魔殺人事件の被害者ではあるのですが、そこからおかしなものを見るようになったと言われています。変な声が聞こえてきて、それが「自分が選ばれた者だ」という誇大妄想に繋がっていき、新たな通り魔殺人を起こそうとします。

監督の白石氏は止めようとするのですが、そのままずるずると彼の犯罪を見守る立場へ移行していきます。

ホラー映画としては、斬新な面白さを追求しており、これは一度見ておく価値があると思います。

ただ「オカルト」の実態を追うというのは、あくまで全体における方向性の話であり、ほとんどのシーンが「江野」という男の姿を捉えるだけになってしまっています。作品のテーマが「オカルト」なのか「江野」なのか、曖昧なところがあるのです。

その曖昧さを私は低評価しています。「オカルト」を作品のテーマだと捉えるなら、江野のシーンはもっと省くことができたはずですが、この作品は江野のキャラクター性を深く掘り下げようとしており、それが江野自身の薄気味悪さ、浅薄さ、傲慢さのダイレクトな表現になってしまい、視聴者に悪い印象を与えてしまいがちになっていると思います。

江野の気持ち悪さをある程度無視できれば、結構面白い映画になると思います。ただそれでも、「オカルト」というものに対する製作者の態度をもう少し見せた方が、作品全体に明確な方向性が付与されて、しっかりとしたメリハリのある映画に仕上がったんじゃないかなと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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  • 不気味
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