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オカルト (2008)

監督
白石晃士
  • みたいムービー 34
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3.81 / 評価:96件

他に類を見ないモキュメンタリー

  • yuki さん
  • 2019年10月4日 16時37分
  • 閲覧数 543
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

白石晃士によるオカルト・フェイクドキュメンタリー。「フェイク」臭さを隠そうとせず、コメディのようにも受け取れる独特の作風は、今作で成立したのかな。周辺の作品をチェックしてないからわからんけれど。

「白石晃士らしさ」は本作でかなり完成していたように思います。やっぱり面白いのは、宇野祥平演じる江野祥平のキャラクターですね。通り魔・派遣社会・ネカフェ難民といった当時の世相を反映したキャラクター。社会の底辺層に暮らす息苦しさと、オカルティズムの視野の狭さがうまい具合にハマっています。”予言”をバカみたいに信じ切ってるのが良いですね。それに感化していく撮影者(白石晃士)という関係性も良い。

この映画の興味深いポイントは、オカルト自体は「本物」であるとハッキリと明言しているところ。この世があって、あの世がある、それを映像によって明確に示しながら、しかし「あの世が本当に正しいのか?」という部分は不鮮明なのです。これによって単なる予言の一方通行にならない、オカルトの薄気味悪さが最後まで持続する映画になってたように思います。

曲がりなりにもフェイクドキュメンタリーの体を保ってきながら、最後にそれを「大ウソ」によって台無しにするダイナミズムもステキです。あのウソがあっての『オカルト』だと思います。(ちなみに渋谷交差点に集まるカラスは本物らしい。どんな技術だ)

「あの世」に対する盲信ではなく、懐疑で幕を下ろすラストは、社会に漂う厭世主義に活を入れると同時に、非常に想像力をかきたられるものでした。白石監督によると「未知との遭遇のその後」を映像化したということですが、的確かつ面白い発想だと思います。

詳細評価

物語
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演出
映像
音楽

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