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ザ・バンク 堕ちた巨像
2009年4月4日公開

ザ・バンク 堕ちた巨像

THE INTERNATIONAL

PG121172009年4月4日公開

bakeneko

5.0

ネタバレあんなところで銃撃戦をすると...

巨大な銀行組織とインターポール&各国の捜査官の対決を描いた、“知的アクション&謀略サスペンス”であります。 えー、興行的に苦戦していますが、ちょっと拾い物の硬派なアクションサスペンスで、玄人好みの設定も魅力的な娯楽作品であります(今月公開作では一番気合いが入っている映画では?)。 のっけから凄まじい迫力で劇中に引きずり込んでくれる見事な映像造りで、久々に強大な組織の暗鬱な力を感じさせると同時に、実社会の不透明性をきちんと説明して、なかなか考えさせてくれます。 トム・ティクヴァの演出は初期の「ラン.ローラ.ラン」の頃のようにきびきびとしていて、動くときは徹底的に凄まじいアクションを見せてくれて、考えさせるときも練り込んだシチュエーションで陰謀好きを唸らせてくれます。特にインターポールの権限を正しく説明している映画は珍しいのではないでしょうか。 クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタールも頑張っていますが、思わぬ収穫は“凄腕の殺し屋”の暴れっぷりで、やはりこの手の映画は“殺し屋のスタイリッシュさ”が大きなセールスポイントだなあと実感させてくれます。 硬派なポリテイカルスリラーファンからアクション映画ファンまで幅広く楽しめる娯楽策であります。 ネタバレ、 ややこしい“大人の理屈”も単細胞のイタリア人には通じないというお話でもあります(やれやれ馬鹿には勝てんのう!―「もののけ姫」より)。

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