レビュー一覧に戻る
ザ・バンク 堕ちた巨像
2009年4月4日公開

ザ・バンク 堕ちた巨像

THE INTERNATIONAL

PG121172009年4月4日公開

mos********

4.0

ネタバレ良い―社会派サスペンス 企業犯罪 

インターポール捜査官と検事局職員が巨大銀行の違法行為に立ち向かう。 サリンジャー捜査官は正義を貫くため、司法外での解決を決心する。それはありとあらゆる犠牲がともなう。自分自身に重ねあわせると、信念を貫くことと犠牲の間で揺れるが現実的には現状維持をしてしまうだろう。そんな自分が悲しい・・・。でも守るべきものってある。この映画をみたあとは巨大企業が怖いと感じた。政府や警察よりも莫大な富を築く巨大企業の存在が大きくなるとその一企業の権益が国家や世界の利益となっていく。それは現実的に日本でも起こっていること。いつの間にかシステムに支配されている。なぜシステムに支配されるか?それはその権益に政府を含めて多くの人々が乗っかってしまうからである。 この映画も結末はハッピーエンドではない。ハッピーエンドであるはずがなく、永遠の戦いなのである。その「一瞬」きりとり、トム・ティクヴァ監督がその「一瞬」のシーンを丁寧に静かに撮った作品である。 冒頭の雨のシーン、トーマスが殺される瞬間小さな効果音とともに義足の殺し屋が通り過ぎるシーン、カルビーニ大統領暗殺のシーン、グッゲンハイム美術館での螺旋階段を利用した銃撃戦は印象的だ。 最後に主演のクライブ・オーウェン、あまり好きなほうではないが渋くて不器用で真面目な捜査官は良かった。社長側近のアーミンミュラー=スタールも人間の深さを感じさせて良かった。

閲覧数815