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ザ・バンク 堕ちた巨像
2009年4月4日公開

ザ・バンク 堕ちた巨像

THE INTERNATIONAL

PG121172009年4月4日公開

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4.0

まれに見るバッド・エンドの映画

この映画を「尻すぼみ」とか「退屈だ」とかの、 批評しか出来ない人は退場してもらいましょう。 映画の出来云々よりも、世界を動かす闇の世界を、 ここまで思い切って映画にした、 スタッフの勇気に感心すると共に、 21世紀になっても際限なく続く紛争の根が、 こういう所にあると言うのは目からウロコでした。 最後のセリフの中であったように、 ヒズボラも、CIAも、中国も、イランも、イスラエルも、 ロシアマフィアも、、、、、みな同じ輪の中にある。 戦争を糧として武器を売って巨万の富を得るという、 これ以上ない悪業に対してメスを入れる手段はなく、 下手に調査を行うと暗躍するスナイパーの餌食になる。 このような組織の崩壊は国連、国の査察などではなく、 単に経済的問題であると言う所にも薄ら寒さを感じます。 ただこれだけの重い内容を、2時間強で映画化するには、 随所に無理がみられることは仕方なく、 最後のやや無理な銃撃戦は、多少レベルの異なる観客を 意識しないと興行的には苦しいと言うことでしょう。 たまたま同じ日に見た松本清張の「けものみち」と言うドラマも、 時代背景もスケールもはるかに異なるものの、 一部の強欲な権力者の欲望のために、 すべてが翻弄され、抗うものは容赦なく抹殺されるという点で、 全く異なることはないということがいえます。

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