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細菌列島 (2009)

監督
村上賢司
  • みたいムービー 25
  • みたログ 56

2.36 / 評価:14件

4月5日。空にミサイル、新宿に将軍様。

  • かんじゅーす さん
  • 2009年4月5日 21時10分
  • 閲覧数 374
  • 役立ち度 33
    • 総合評価
    • ★★★★★

 新年度、あけましておめでとうございます。

 伊勢丹前で配ってた「ミサイル発射」の号外もって、受付前の将軍様等身大(にしてはやけに小さい・笑)人形に迎えられ、将軍様の息子が主人公の新作「細菌列島」を観るなんてブラックジョークにも程があるだろ!とひとり突っ込みしつつ、楽しんできました。というか、エレベーターが開いた瞬間将軍様の満面の笑みに迎えられるのは、そのセンスどうなんだかシネマート新宿さん(笑)。ちなみに同館のラインナップ3作が「チェ」と「細菌列島」、真っ赤っかじゃ。もう一作は「旭山動物園物語」やし「赤」字つながりバイなー、と弱いオチつけときます。

 「日本沈没」と逆の「日本以外全部沈没」
 「三丁目の夕日」をもじった「ALLDAYS 二丁目の朝日」
 「トランスフォーマー」だけど「お茶の間トランスフォーマー」
 「少林少女」ではなく「少林老女」
 「ホームレス中学生」に見まがう「ホームレスが中学生」

 C級パロディー傑作邦画の系譜(そんなんあるんか?)の最新作こそが本作。パクり映画の命はタイムリーさだと思っとります。「本家」直後に公開って、すごい。オ○マ大統領ネタなんぞ当然入ってるし、キタの国の「人工衛星」発射日(当初予定)すら公開日として予言なさってたのです(笑)。

 フライヤーの有名人コメント枠に相川七瀬さん。常人には考えつけん人選じゃ(笑)。

 「ふ…ふるしちょふ!」
 「と、とかれふ!」
 「ぷ、ぷ、ぷーちん!」

 こんな叫び声とともに顔面が爆発、死に至る原因不明の感染症が大流行する。
 感染地域は新潟県。
 爆発後の顔はどれも北…のきいなら嬉しいのだが、残念、「キタの国の将軍様」瓜二つだった。
 一方、日本に潜入したまま小市民として暮らす将軍様の息子、正一。
 かつての恋人で女医、いづみを追って新潟を訪れる。
 正一はある驚愕の事実を知ったことで、将軍様が広めた細菌感染を阻止すべく立ち上がる。
 息子は父・将軍様の企てに克てるのか?

 あれ? えらくシリアスなお話に見えるじゃないかこのプロット。キタの国さえなければ(笑)。

 というわけで正直なところ、さんざ笑おうと思って行った僕にはちと期待落ちでした。それでも、「少林老女」等の欠点だった「最初のネタのインパクトだけで勝負」状態に比べれば、コンスタントに楽しめる実力作でしょう。

 監督は村上賢司さん。そう、「二丁目の朝日」の監督さんです。前作「二丁目」のときもネタ映画かと思いきや案外ビターな出来で、今作でも正一のホロリな愛情がしんみり強調されてたもんだから、僕の中では違和感ありました。意外性の演出についてけない俺の頭が固いだけか?(笑) 二丁目住民にしろキタの国ネタにしろ「ええ話」にしちゃうのが村上監督の懐の深さであり、ギャグに徹しきれない悩みでもあります。

 ま、でも、アホくさくてめっちゃ笑えたんですが。どっちだよ俺!(笑)

 ・挿入曲「マンセーサンバ」。曲名がすべてを語る(笑)。
 ・ヘルス嬢・イブ(原紗央莉さん)が歌う主題歌「私のお口が世界を救う」。ヘルスにお、お口って!
 ・日本語セリフにいちいち日本語字幕つけられるパンツェッタ・ジローラモ。
 ・しかも設定がCIA諜報員。イタリア人ちゃうんか!
 ・“どっかで見たぞあの動き”でおなじみ、「前立腺体操」

 律動体操そっくりの前立腺体操を披露する三輪ひとみさん(女医いづみ役)、「ギララの逆襲」でネチコマ踊りやっちゃった加藤夏希さんに匹敵するアレでした。アレって何だ。

 ・シネマート新宿に続く公開予定地は愛媛県今治オンリー(笑)。

 「ゴムボートで工作員が上陸」なんて場面もあり、さすがに新潟で公開するとギャグになりませぬ。撮影も東京近郊らしいし。てか「細菌列島」ちゃうし。「細菌新潟」だし。パロディー映画監督の特徴(その2)に「変わり身が早い」というのがありまして、前作でオカマに深い愛情のまなざしを注いだ村上監督は、今作でオカマ公安部員(前田健さん)とオカマ防衛大臣(大堀こういちさん)を完璧にネタ要員化。俺も「スラムドッグ・ミリオネア」レビューに記す「相手の心の傷への想像力」はどこへやら(笑)、いま新潟の県民感情は全然考えておりませぬ。

 ・将軍様役が竹中直人さん。

 皆様ご想像通りの壊れっぷりです(笑)。女医いづみの名セリフによる形容、「○○が頭に集まったような顔」がよく効いてました。また、キタの秘密兵器「人民六号」、将軍様がかつて正一に続けたある愛情表現、爆笑させていただきました。ちなみに終盤、キタの国のプライドはトホホなカタチで墜とされますので乞うご期待。

 なんだかんだ文句つけたけど俺、やっぱこの映画好きだわ(笑)。19人、のべ24回の将軍様(+ホンモノの将軍様)が登場されますから、お食事前のご観賞はお避けくださいね。

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