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私のなかの8ミリ
2009年4月4日公開

私のなかの8ミリ

652009年4月4日公開

sav********

4.0

いつもと違う道を通ったら宝物が落ちていた

大好きな高杉瑞穂さんがメインキャストで出演。 しかし、ここで2週間しか上映されていない。 慌てて、初めて訪れる大森の映画館へ行ってきました。 テアトル系のCLUB Cカードが使えるのですがクレジット機能は利用できず。 しょうがないので、ポイントサービスだけに利用し、精算は他のカードを使用。 すると登場したのが、なんとインプリンター!(あの版画みたいにガッチャンとするやつ)。 映画館も古めかしい雰囲気でしたが、なんか昭和の香りが漂いまくっていました。 バイクによるロードムービーと銘打たれているだけあり、 ヘルメットを持参すると代金が1000円になる特典がありました。 実際、私と同じ回にも途中入場でしたが、ヘルメットを小脇に抱えて、 走りこんでこられたお客様がお見えになりました。たぶん、ライダーが よるような道の駅みたいなところにポスターを貼るなどして、地道に、 宣伝してきたのではないでしょうか?監督の大鶴義丹さん、撮影監督の 桐島ローランドさん、ともにかなりのバイクマニアだそうですから。 少し早く着いたので、得意のお客様観察。 普通の表情でしたが、出てきたのはたったの5名。 私のみた回も、たったの8名。これぞ、単館でしょう(苦笑) ☆彡彡   彡彡   ☆彡彡 あれっ、案外いいんじゃないの(落涙→笑顔) 主演女優の演技は お世辞にも上手とはいえませんでしたが、 それを除けば、感動したし、けっこうよかった。 〈 旅は人生の接着剤 〉 〈 道はつながっている。道は続いている 〉 〈 大切なのは、大事な思い出として残し続けること 〉 1時間5分の作品。 ギリギリまでそぎ落としたのが功を奏したかと。 上記以外にも、心に残るセリフがてんこ盛り。 だから、セリフを聞き逃すまいと集中しまくっていました。 さらに、そぎ落とした結果。 これ狙っていたとしたら凄いと思うのですが、 映画なのに小説みたいなんですね。読者に行間を読ませる、と いいますか、自由に想像を膨らませる余地を与えてくれているんです。 その象徴がラストシーン。 女性と男性のそれまでの苦しさや、思い、 ここまで来られた喜びと、来られたからこそ気づいた悲しみとか、 勝手に想像の世界でスピンオフストーリーを作り上げて感涙していましたから。 あ~、やべぇ。今も、思い出して、泣いちゃいそうだ。 もう、途中で人間関係のネタとか、 ラストシーンとか、ある程度の予想はできるんですね。 これがそのまんまだと引いてしまうんですが、微妙に、 この微妙にってのが大事でして、完全にずれていると、 ドン引きしちゃうことがありますので、この微妙なズレ加減がたまらない。 〈 バイクは野生動物 〉 ロードムービー。 ロケハンもバイクで旅一座さながら出演者共々移動。 これ私の想像なんですが、 途中、旅行中に雨が降ってくるシーンがあるんです。 それが、終盤へ向けての、アクセントといいますか、 小気味の良い間につながっていくわけなんですが、 もしかしたら、事前の台本にこの雨はなかったのではないかと。 バイク用のレインコートの色も、 バイクの色、草の色、海の色、GSの錆びれ具合と 比べると、色合いが違っていた気がするのです。 「いい作品は偶然も味方につける」 大好きな岩井監督も語られていた通り、 偶然おきた自然現象を上手くスクリーンに収めたのかなと、 こちらも勝手に想像を膨らませてしまいました。 単館のわりには、キャストも有名どころ。 長谷川初範さん、赤座美代子さん、湯江健幸さん。 これも、芸能人一家で生まれ育ってきた、 人徳や縁なのかな、なんて感じ入らされてしまいました。 ☆彡彡   彡彡   ☆彡彡 由美かおるさんの入浴シーンをこよなく愛す男目線からすると、 入浴シーンや、シャワーシーンで、もう少しサービスカットが、 欲しかったかなぁなんて。すみません、入れるとB級になりすぎちゃいますね。 これも、大鶴監督の、プライドなんでしょうね。 〈 思い出は8ミリカメラのように色あせていく 〉 いいえ、大丈夫。 私の中で、この作品は決して色あせることなく 鮮やかな記憶として、脳裏に刻み込まれることでしょう。 ◆     ◆ 【 補記~新手のプロモーション?~ 】 大森の映画館。スクリーンが3つありました。 隣のスクリーンで上映されていたのが『レッドクリフPart?』。 エンドロールが流れて音が途切れるたびに、 隣のドスドスいう低音が漏れてくる。観たい作品だから、 余計に気になって仕方がない。これもサブリミナル効果か(苦笑)

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