2009年5月1日公開

新宿インシデント

THE SHINJUKU INCIDENT/新宿事件

R15+1192009年5月1日公開
新宿インシデント
3.5

/ 313

19%
32%
31%
12%
6%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(180件)


  • hik********

    2.0

    ジャッキー・チェン作品史上、最もダークな衝撃作。

    まずオープニングの海辺のインパクトが凄すぎる。あれだけでグイと引き込まれる。 アクション封印宣言が話題となったジャッキーですが、アクション抜きの、自身の演技力のみで勝負をしたということもあってか、まさしく熱演だったと思います。 また、渋い芝居を見せてくれた竹中直人氏との掛け合いも良かった。 日本人キャスト含め豪華ですが、個人的にはダニエル・ウーもよかったと思います。 尋常でないほど陰惨な役所を、体当たりの芝居で演じきった役者魂は脱帽の一言に尽きる。 ジャッキーとの共演は多く、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」では敵同士の役柄でした。 ちなみに、今や有名タレントの斎藤工氏が端役で出演しています。 そして本作、暗い。とにかく暗い。それ以外どんな言い様があるのか、と言わんばかりに暗い。 映像の色あいも暗ければ、あまりにも救いようの無いストーリーも暗い。 暴力描写もこれまた半端じゃなく、陰惨極まりない。間違いなく顔をしかめてしまうでしょう。 そのほとんどの被害を被っているアージェの扱いは無情この上ない。 何度も見たいとは決して思わないし、カンフーアクションの無いジャッキー・チェンなど嫌だというご意見もあると思います。 しかし、それでも新境地を開拓したかったジャッキーの心意気を、私は買います。

  • kus********

    5.0

    90年代初頭、中国からの不法移民の物語

    かなり面白かった!とても見応えある作品でした!! ジャッキーの強力な2大武器、アクションとコメディを封印してこの上質な出来…素晴らしいとしか言いようがない! 内容的には不法移民で入り込んだ中国人たちが東京でのし上がっていくというもので、これはシシリア島から出てきてギャングのボスに成り上がるハリウッド映画と似た筋書きで、上り詰めていくさまが面白くも暴力や犯罪を背景としているのでワクワクしながらもやましさを感じハラハラし…そして最後は往々として…血が流れる… 映画としてとてもしっかり出来ていて日本もちゃんと描かれている…中国人の心も日本人の心境もとても緻密で凄いと思いました! そしてジャッキーの演技、存在感はいまさらながらあらためて最高だなと感じた!!

  • bpp********

    5.0

    ジャッキー版スカーフェイス!

    カンフーもコミカルも封印した『俳優』ジャッキーチェンとして挑んだ新境地の異色作! 正直、俳優としてのジャッキーのシリアル演技はやはりコミカルなイメージが付いてるしまっている為、痛め付けられるシーンはいつも同様コミカルに見え、怒るシーンも怖さを感じられずギリギリ及第点といった印象。 じゃあジャッキー主演作の中で駄作なのかと言われれば「NO!」 ハードボイルドクライム映画の傑作以外の何者でもない! 密入国してきた中国人達が日本の大久保から成り上がっていく様を描いた1990代当時の日本を舞台にした社会派ドラマ。 とても海外が製作した映画とは思えない位日本の描写が素晴らしい。ブラックレインよりもリアルに描けている。 闇派遣の日雇いアルバイトから偽造テレカ売り、万引き転売、偽造クレジットからヤクザ殺しと金稼ぎの仕方がドンドンエスカレートして大きな組織となっていく一方、仲間を纏まりきれず破滅へと向かう様をスリリングに描いている。 中国や日本の闇を描いたジャッキーも製作に関わった渾身の意欲作! 中国主導の映画しか主演しなくなった現在のジャッキーではもうこんな社会派映画は作られる事が無いと思うと残念でならない。

  • ノリノリ

    5.0

    ネタバレ1990年代の新宿を、、、

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • sou********

    4.0

    ……最もジャッキーらしくない作品。

    よく考えてみたら、初めてヤクザ抗争の映画を観た。全く興味ないジャンルに導いてくれたのはジャッキーとファン・ビンビンだ。そこには、見たことのないジャッキーがいた。又、僕の中のファン・ビンビンが美しい作品ランキングでは圏外だった。 先ずはジャッキー評から。 ジャッキー作品は、アクションが有ってもバイオレンスはさほどでもない物が多い。その点で、新宿インシデントは一線を画する。ジャッキーらしいユーモアとアイディアに溢れるアクションは全く登場しない。その代わりに、日本刀による残虐表現が殆ど。はっきり言えば、大惨事。ヤクザ映画を観ない僕だから、抗争の表現がどの程度が良い塩梅か分からないと前置きするが、そこまでやるか?そんな事あるか?のアクションでしっちゃかめっちゃか血塗れ惨劇。微塵もジャッキーらしさは無い。 アクションもそうだが、ストーリーがちゃんとしてるのもジャッキーらしくない。どこか突っ込みどころがあって、それでも憎めないのがジャッキー映画らしさだと思う。しかし、そんな要素は一切捨て去って、ゴツゴツした骨太なストーリーだった。意外な驚きも手伝って、結構前がかりで観れたと添えておく。 ポリスストーリーとかもシリアスな展開を見せたりするが、ここまで全編ハードなストーリーは他のジャッキー作品と比べて異色だ。 続いて、華流最強美女ファン・ビンビンについて…。 はっきり言って、この映画のファン・ビンビンで萌えるのは、ジャッキーにビンタかますシーンだけだった。あの美人にして、ここまで埋没するのは、ひとえにストーリーや物語の設定もあるんだろうなぁ…、と思う。シュー・ジンレイの方がジャッキーの昔の恋人役で重要なポジションではあるけれど、個人的にはやっぱファン・ビンビンだわなぁ、ではあるけれど。 総評として、意外なジャッキー作品で、ヤクザ映画無知な僕にはボチボチ良かった。まぁ、反社会勢力が勝手に暴れて勝手に死にゆく勝手にしやがれストーリーで、そんなものちっともカッコいいとは思わんけどね。

  • drm********

    3.0

    かなりえげつない

    ジャッキー作品としてはめずらしく、途中で目を背けたくなるようなシーンが何度かあります。 問題提起ものとしては日本を舞台にしっかりと正面切って描いているのは好感が持てました。 しかし…この作品を上映中止にする中国って…心が狭いというか…。 共産主義のなせるわざか…。 どこかにもう少し救いというか、お互いの国が前進している様子が画で見えると良かったのかもですが、暗部をとことん見せるというのも良かったのかも。

  • そらりす

    5.0

    ネタバレダークサイドな東京

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • f5r********

    1.0

    成龍さんのブラックバイオレンス

    作品としてはすぐれていると思います。 しかしとにかくバイオレントな映画です。拷問あり、流血ありのトラウマ映画。 でも成龍さんて昔から結構暴力的なんですよね。 コミカルなカンフー映画いっぱいつくってきましたけど、リンチシーンとか ざらにありましたから。 基本的に暴力シーンに免疫ある人以外はおススメできませんね。 気になってるのは、成龍作品の女性ファンてどのくらいいるんでしょうかね?

  • Zackie Sato

    2.0

    ジャッキー異色作

    今までのアクション映画とは全く違う裏町ヤクザ的な役。 ジャッキー映画でも初めてのR指定された映画です。 倉田保明、ダニエル・ウー、ケネス・ロー等々みんなのアイドルが次々殺害されます…

  • kin********

    5.0

    知らなければならない、新宿チャイニーズ

    先ず言っておきたいことについて。 この映画はジャッキーチェンの主演ですが、今までのジャッキーチェン映画とは全くもって違う映画です。 必ずしもジャッキーファンがこの映画を好むとは到底思えません。 新宿歌舞伎町が舞台となっているこの映画は恐らく日中映画にヤクザの絡むものとしてはかなり上出来なものだと思います。 無論悲しい事に今の日本と中国の関係は悪化の一途を辿っています。 そんな中でもこの映画はまさにそういった日中映画でも闇の方からもう一度考えてみようと思える映画の一つでもあります。 人殺しに手を染めてしまってからも仲間や未来のために力強く生きるその姿。 でもそれとは裏腹に現実うまくいけない裏社会と、その抗争。 生きるため、希望のために少々の法を犯さなければ生きられない世界で根強い差別を受けてもやはり強く生きることはこの映画の強く感じられるところであります。 でもこの世界の恐ろしさは生きることが欲に変わり、昨日まで仲睦まじくやっていた仲間達が互いに武器を向け合うことになる悲しさ、信用/裏切りが交差する恐ろしい世界であることも同時に知り得たことでもあります。 日本に住む中国人が随分と法を犯すという右翼の主張も一種あります。 ただその裏には人種を超えた、私たちの想像を絶するような生き方が見出すことになるでしょう。 この映画は後味がスッキリするような映画ではありません。 ましてや今までのジャッキー映画のような爽快感は全く無く、内容の恐ろしさは香港国際をも凌ぎます。 ですが、この映画を通してもう一度日本の中国人という存在について深く考えられる映画の一つです。

  • rhd********

    2.0

    成龍…

    今からもう30年も昔『スネーキーモンキー蛇拳』だったか?それとも『ドランクモンキー酔拳』だったか?初めてジャッキー映画を見た頃を思い出す。 師匠を敵に殺されて途方に暮れ泣きじゃくる若きジャッキー…これがまぁ、全くと言っていい程に感情移入出来ない残念な演技…その頃からあまり変わってないんだね。 それにしても、もー少し人間の感情を丁寧に描写出来ないモノか? 主役に光を当てる為に脇の役をゾンザイに描く…ブルースリー映画の頃から変わらない雑なドラマ構成と演出がとても哀しい。

  • ele********

    4.0

    それは、映画に伝わった辛さ

    日本に滞在したことのある中国人であるだけあってその辛さが分かる。無論違法のことを手に染めることがなかったが、初めての頃日本での生活は本当に辛かった。不法滞在の彼らがもっと辛いことが分かる。でも如何に辛くても邪に走るな、と僕がこの映画が伝えたいのはこれだろうと思う。海外で辛い体験がある日本人もこの映画に多少共感ができるだろう。 演技云々は言わない。東北出身の僕は最初は成龍(ジャッキー・チェン)の訛りがあんまり東北話っぽくないことに不満がある(呉彦祖(ダニエル・ウー)がもっと酷い香港訛りの中国語を話している)が、彼のその兄貴のイメージは正に東北人の憧れ。それだけで熱くなる。 今思えば、日本で過ごした歲月はとても意義があって面白かった。スイート・ソロウとも言う日本に対する懐かしい気持ちが、この映画で益々膨らんでいる。また行きたいな、日本に。

  • obi********

    3.0

    脇役「阿傑」について語る

    突然だが、劇中最も印象に残った台詞は「いらっしゃーい!天津甘栗おいしよー!」である。 尚、台詞の主はジャッキー演じる演じる「鉄頭」ではなく、ダニエル・ウー演じる「阿傑」。鉄頭の弟分的な存在が阿傑である。 まず、ジャッキーのアクション抜きの演技云々以前に、阿傑というキャラクターの扱いの酷さがかなり気になる。 阿傑は裏社会での生活には向かない、それはそれは気の小さな男だ。偽造クレジットカードを使おうにも、店員の表情がちょっと変わっただけで表情がガタガタ、目がキョロキョロ明らかな挙動不振になってしまう程の気の小ささだ。 阿傑には裏社会の生活には向かないと思った仲間の不法入国中国人たちは、天津甘栗の屋台を彼にプレゼントする。 かねてから屋台を持つことを夢見ていた阿傑はうれしさのあまり叫んだ! 「いらっしゃーい!天津甘栗おいしよー!」 しかし、これが彼の最後の笑顔になろうとは・・・・・。その後の彼の災難は尋常じゃない!! まず、ヤクザがバックについている中国人を親に持つ娘と仲良くなり、その仲が親に知れてしまったためにヤクザにボコボコにされる。その上屋台まで取り上げられてしまう。 ジャッキー率いる仲間たちは、報復のためにその中国人が経営するスナックに乗り込み店内をメチャクチャに破壊。屋台も無事に取り返す。 安心して屋台を引っ張れると思ったのも束の間、今度は代役でパチンコを打っていたら、パチンコ台に細工をした犯人と勘違いされヤクザに捕まってしまう。 その情報を聞きつけたジャッキーたちは阿傑のもとに駆けつけるも時すでに遅し。 阿傑は頬に深い傷を負い、右手首を切断されてしまう。 いくらなんでもやりすぎでしょー! 新宿って恐えーーーー!! 天津甘栗の屋台を引っ張っていただけの青年が何故ここまで、酷い目に遭わんといけないのか・・・。すんごい悲しい気持ちになってきます。 たぶん当の本人である阿傑もワケがわからんかったでしょうな。 あまりにも過激な境遇のせいで、右手を失った後の阿傑の性格はかなり歪んでしまう。 「薬には手を出すな」と言われジャッキーから新宿のシマを譲り受けた後は、ジャッキーの忠告を無視して薬の売買に関与。ヤクザとも親密になり新宿でかなり幅を利かせるようになる。 その時の、阿傑の格好がスゴイ。 なんかパンキッシュな格好なんだが、屋台引っ張ってた頃とのギャップがデカ過ぎる。 このギャップに映画を観た人は皆驚かれたのではないだろーか。 性格も暴力的で「ヤバイ」オーラ出まくり。自分だったらまず近づかないっスわ。 そんな彼もヤクザの襲撃によって、その短い生涯に幕を閉じる。 その最後がまたみじめなんですなぁ。 ホント最後まで報われない男「阿傑」。ジャッキーよりも強烈なインパクトを残したキャラクターだったのでした・・・。 結局、そんな映画だったのでした・・・・・。

  • shi********

    4.0

    激烈!こんなジャッキー、見たことない!!

    「アクションはまったく、ありません。」 通訳を通して、ジャッキーのその言葉が告げられた時、ジャパンプレミアの会場内には小さなどよめきが起こりました。 今作の前情報として”今までとは違うジャッキー作品”だということは殆どの人が知ってたでしょうが、まさかアクションがまったくないとは思っていなかったはずです。 今作を観ようとしている人に知っておいてもらいたい点は、まさにその事です。 厳密にいうと、物語終盤の大乱闘シーンなどはアクション・シーンといえなくもないのですが、そこでも、いつものようにジャッキーがパンチやキックを繰り出して敵を倒していったり、目を見張るようなスタントを披露することはありません。 物語も、重たく、そして哀しいものです。 ジャッキーの役どころも、根は悪人ではないのですが、生きてゆくために悪事に手を染め、拳銃で人を殺すこともする、今までにはないタイプの人間です。 ジャッキー・ファンの方はそういったジャッキーも観てみたいと思うかもしれませんが、そうでない方は今作はアクション映画ではなく、犯罪集団を軸にした人間ドラマといったことを念頭に置いて今作を観るかどうか検討してください。 はっきりいって、観た後はドヨ~ンとした気分になるであろうことも付け加えときます。 怒号が飛び交い、体と体が無造作に激しくぶつかり、時に凄惨ともいえる血しぶきが飛び散るサマはジャッキー・ファンの方にとっても驚きのはずです。 激烈。 ジャッキーは自らに挑戦を挑み、かくも激しい作品を作ってしまいました。 ”こんなジャッキー、見たことない!”、まさにその通りです。 そんなジャッキーの熱い意思を確かに見届けました。 作品そのものは丁寧に作り込まれてる感があるものの、いくつかツッコミを入れたくなるようなところがチラホラあります。 例えば...これは今作に限らず、近年のジャッキー作品に対しても言えることなんですが、恋人役の女性がジャッキーに比べてあまりにも若すぎるだろうと思うことです。 若い女性を相手役にしたい気持ちは自分も良くわかりますが(笑)、やはりちょっと設定に強引さがあることは否めません。 ましてや、今作のようにシリアスドラマで、中国四大若手女優の一人を幼なじみの役として使うのは、いくらなんでも真実味に欠けてしまうはずです。 ま、それはおいといて。 ドラマティック・バイオレンス。 今作を紹介してるキーワードの一つですが、自分は正直、「あぁ、ジャッキー、どこへ行ってしまうんだぁ~?」と困惑したのも事実です。 たぶん、みなさんも困惑するでしょう。 なぜって、自分を含めたジャッキー・ファンもしくは映画ファンが、ジャッキー・チェンという映画人に対して長年求め、そして抱いていたものは当然”アクション・スター”としてのものであり、そうではないものを前面に押し出した作品を観せられれば戸惑うのは必然だからです。 少なくても、一回観た限りでは冷静な評価が出来ないはずです。 ですから、自分は今の時点で今作の評価を星四つにしていますが、これが時が経てば変わるかもしれません。 そして、大多数のレビュアの方が今作の評価を低いものとしても自分は驚きません。 おそらく、極端に賛否両論に分かれるのでは? ジャッキー自身は今作での挑戦をこれからのキャリアの布石と考えていますし、作品自体にも自信を持っているようですが、ジャッキー・ファンもしくは映画ファンがその挑戦を受け入れ、認めるかどうか...。 それによって、これからのジャッキーのキャリアが変わってゆくでしょう。 それは、ここ数年ジャッキーが示唆し続けている、映画そのものに出演することから引退するといったことも含まれているはずです。 その意味では、今作はジャッキーの映画人生において大きなターニングポイントなのかもしれません。 ジャパンプレミアの会場内を笑顔で巡りながら、観客とハイタッチしてゆくジャッキー。 自分もその手にしっかりと触れることが出来ました。 大きく、温かい、その手と、イベントのラストに発せられた「ネバー・ギブアップ!」のメッセージは自分に大きな勇気を与えてくれました。 なぜ、ジャッキーは今作でこんな挑戦をしたのか...? ジャッキーは、いつまでも『ラッシュアワー』の続編や『ポリスストーリー』の続編を作れないと語りました。 『ポリスストーリー7』まではとても作れないと...それは冗談半分、そして自らの年齢と体力を考えての本音半分だったはずです。 それを踏まえての挑戦が成功するかどうかは今の時点ではわかりません。 が、そんなことは関係なく、挑戦し続けるあなたをいつでも応援しているファンがいることを覚えていてください、ジャッキー。 ...よし、そういった内容のファンレター送ろうっと(笑)。

  • tam********

    3.0

    事件があり、すべては闇に

    香港映画もジャッキーさんも本来僕の守備範囲ではない ・・というよりか 避けてきた僕なのだが、ときたま人は惑うことがある。 今思い出してみても、何故?が解明できないが、要するに観てみたくなったのだろう。 そこには、 香港映画の様式美はなく、ジャッキーさんには浮ついた雰囲気が微塵もない。 新宿を舞台にした中国密入国者の苦悩と破滅がシリアスに描かれている。 お決まりとしか思えない、出身地別の中国人の対立、そこに生じる暴力と犯罪、 彼らを利用しようとする日本人裏稼業の面々、などなどは いまさら驚くほどのものではない。 実際、ストーリーはおよそ20年近く前のことだとすれば、 このシネマは現在世界経済をリードする中国からの鎮魂歌なのだろう。 あんな事もあったね・・・ってやつなのか。 それにしても同胞同士の醜い争い、過激な暴力に辟易してしまう。 こんな異常を見過ごしてきたのが、普通の心優しき日本人なのだ。 その真情を一身に代表した刑事(竹中直人)の偽善ぶりに僕はむずがゆむ。 新宿にはもうずいぶん長い間足を運んでもいない。 一体新宿は国際都市なのか? 怖いだけの街なのか? 老婆心: ジャッキー・チェン 老いたり。 性格俳優へ転進したいのだとすれば、本作品は中途半端だった。

  • gam********

    3.0

    いい路線と思うだけに、惜しい

    救いようのない、哀しい物語。 密航者たちの末路を描くことで、昨今の中国と日本の関係と 外面と内面の差を暴いた社会派の意欲作ということになる。 何の予備知識もなく観たので、いつジャッキーチェンの 拳が炸裂するのかと待ちながら観てしまった。 これはそういう映画ではないのだと気がついたとたんに 観る目のハードルが上がってしまったのは仕方が無い。 ラストで彼は下水道の流れに息絶えながら流れていくのだが それで劇中人を何人も殺した罪が、チャラになるわけではない。 何も合点がいかないまま、話は終わってしまう。 この違和感は何だ。 例えば、ジャッキーの立場と表情が煮え切らないのだ。 現実にはそういう人がいてもおかしくはないが 映画としては観応えがないものになってしまう。 ジャッキーは終始困惑した顔、もしくは恋人を失った 悲しい顔をしているが 後半はあれが一変し、爆発しないといけない。 「おれはこの新宿で暴れてやる」と言ったあのシーンから もっとひどい悪鬼に変わらないといけない。 だからラストも牙をむき出したままの激しい憤死でないといけない。 それでこそ社会ドラマとして成立し、変なメロドラマの混ざらない 骨太で記憶に残るドラマになったに違いない。 端的に言うとこの映画に女性は要らなかった。 悟ったような物語ではいけないのだ。 竹中か加藤との決着をクライマックスにすればよかった。 「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のジャッキー版を狙えば良かったのだ。 微妙なテーマだったものの、観られるエンタに仕上げた 作り手の手腕は見事だと思うけども ?マークまでで終わる映画でなく、そこを突き抜けて 感動させる映画になっていれば・・・と残念。

  • kei********

    4.0

    【K推奨作品】新境地を開拓したジャッキー

    90年代初頭の新宿歌舞伎町を舞台に密入国してきた中国人やヤクザ、警察が絡み合った話です。 一般人には縁のなさそうな仕事や出来事が描かれていたので、非常に興味深く観られました。 衣食住もままならないような貧しさから抜け出そうとする貪欲さや尽きない欲望などが渦巻いていて、そこに世間で言う正義といったものは存在しません。 恵まれている日本人には理解し難い『勝てば官軍』な世界で必死に生き抜く彼らに圧倒されました。 余命を告げられて生きること自体の素晴らしさを感じるように、常に命の危険と隣り合わせの彼らもまた輝いていました。 「インファナル・アフェア」や「ディパーテッド」が好きな方なら楽しめるのではないでしょうか。 観終わって感動している中ここの点数を見て、予想よりも低いことに驚きました。 いくつか見てみたところ、ジャッキーらしさのないことにガッカリされて低い評価になっているのが多かったように思います。 確かに凄いアクションをしたり、お茶目な面を見せたりするジャッキーは見られないでしょう。 公式サイトに書かれている『誰も見たことのないジャッキー・チェンがここにいる。』はまさにその通りです。 もっと言えば、話がシリアスな話だけに全体的に暗いです。 そのため、アクションスターとしてのジャッキー・チェンが大好きな方には好まれないのかもしれません。 そういう方や暴力を扱った作品が苦手な方にはお薦めできませんが、ひとりでも多くの方に観てもらいたい素晴らしい作品だと思います。

  • nyj********

    5.0

    異色作!ジャッキーin日中やくざ映画

    今までのジャッキーの映画とは違う。中国人からみた新宿の裏世界にどっぷりと浸かった男を演じるジャッキーチェンが見れる。日本の裏社会が日本を知らない世界の観客に与える影響を考えるとちょっと怖い面もあるが、面白く出来上がっている作品であった。余談ですが、リリーを演じていたファンビンビンという女優、この映画ではジャッキーを引き立てる役を素晴らしく巧く演じているように見えました。ファンになりそうです。

  • mii********

    5.0

    ほへっ、本当にカンフーじゃないや!

    いやぁー流石にジャッキー・チェンの作品ですなぁ、彼の熱いファンの重厚で説得力あるレビューが炸裂していますねぇ。 カンフー・スターとして君臨してきた彼の方向性の転換期となったこの作品に対していろいろと思い入れがあるのでしょうが、大方のジャッキーファンの方々は支持もされているようですねぇ。 はっきり言って俺にとってのカンフー映画は、ブルース・リーだけなんだなぁ。 かと言ってジャッキーのカンフーアクションを否定してきたわけじゃないんだけど、これまでは彼の作品を好んで鑑賞することはなかったんだよなぁ~。 『新宿インシデント』新宿・歌舞伎町を舞台にした作品。タイトルからしてとてもインパクトのあるもの。観てぇじゃん。でも、ジャッキーの映画だよ。 そんな折り、この作品の公開時にジャッキーファンのお気レビさんの投じたレビューが、俺の心にひっかかっていたんだよねぇ~~~ 『もしご貴兄がジャッキーのファンでおられるのなら、この映画の中にいる「新しいジャッキー」とその覚悟。ご覧になっていただきたいと、心から思いました。』(お気レビさんのレビューから抜粋) ~~~んん~やばっ、どうしよう・・・俺、ジャッキーのファンじゃねえしなぁ・・・・・ でも、カンフーを一切封印したジャッキーにも触れてみたいしなぁ~と、しばしの葛藤。 それでも劇場に足を運ぶことにまでは至らず、今回のDVD鑑賞と相成ったわけですわぁ。 ジャッキーファンの心配あふれる声がいっぱい聞こえてきますね。 なんですかぁ、ジャッキーが歳取っちゃったから、いつまでもカンフーアクション出来ないんで路線変更ですってぇ。いいじゃないですかぁ~俺は今までのカンフー・スターの彼よりもね、この作品で見せた彼の演技を買いますね。人間味あふれていて格好よかったですよ。 『新宿インシデント』派手な戦いを捨てて、地味な戦いを演じるジャッキー、彼のファンでも、ファンじゃなくても、これからのジャッキーの戦いを見極めるには感慨深い作品だね。 俺は、彼の過去の作品は振り返らなくても、これからのジャッキー作品には注目していこうと思う。 そう、カンフーを捨てたジャッキーのファンになっちゃったよ♪

  • hir********

    5.0

    ジャッキーが言いたかった事。

    今の俺の生活の中で、仕事面でも、私生活面でも、 中国人を抜きにして、考える事は、まず無理だ。 韓国人、イラン人、インド人、フィリピン人、ベトナム人、タイ人、・・・ 東京、下町はアジア各国の人達の「活気」で、満たされている。 高齢化日本の、人口減少を止めるのは、他国からの「助っ人」かも知れない? この映画は、ジャッキーから観た「日本論」であり、「日本人論」だ。 1990年以降、「バブル」に憧れ、やってきた「中国人」は皆、 強烈な「差別」を受けた。 それは、「現実生活の中で」何度も見て来た。 ただ、その当時の中国の人達の苦労が、今に報われていると思う。 コンビニでも、食堂でも、スナックでも、「中国人」の人は多い。 彼等を安く使おうとした「ツケ」が、今の「賃金デフレ」を呼んでいる。 悪いのは「中国人」じゃない、「安く」使おうとした経営者なのだ。 ジャッキーは、そのあたりの事を、かなりリアルに描いている。 流石、90年代、新宿、渋谷に「自分の店」を出していただけあって、 事情は・・・良く呑み込めているのだろう。 こんな事が繰り返されてはいけない! 同じ東洋人同志、仲良くやろう!それが、ジャッキーの言いたかった事だと思う。 憎しみ合いからは、何も生まれない。 もう下町なんかじゃ、「人種」なんて気にしてる奴は、いないよね。 ここ10年くらいで、数えきれない「人種」のルツボになった。 でも、俺なんかは、「賑やか」でいいと思う。 ジジイ、ババアだけの「街」になるより、色んな人がいる方が楽しい!! おんなじ人間だもん、 共に、仲良く生きていくのが「スジ」ってもんでしょ・・・

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