あらすじ・解説
北海道の先、カムチャッカ沖でカニを捕り、船上で加工缶詰を作る蟹工船の博光丸。そこで働く労働者は、監督・浅川(西島秀俊)の暴力と酷使に耐えながら、低賃金で重労働についていていた。そんなある日、労働者たちは一斉蜂起するが、力及ばなかった。しかし、労働者たちの心に火がつき、再び支配する者に立ち向かおうとする。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(173件)
- kwg********
1.0点
ネタバレ★ゼロ 以下
このレビューにはネタバレが含まれています。 - *****
1.0点
原作は、リーマンショックの後に話題になり、今の日本でも格差社会、非正規雇用などが若者の間で深刻なのだから、時代にあった映画といえる。 しかし、観始めて3分で、あまりの学芸会レベルに倒れそうになった。西島秀俊や松田龍平という一流の役者をいじめるのが目的かと思えるくらい。彼らは本当に脚本を読んで出演を決めたのだろうか。 深刻な内容なのに、TKOの2人が揃って出ているキャスティングにもイライラする。お笑いはここで入らない。 衣装もセットも安っぽい。西島秀俊の役柄は完全にアニメに出てくる変な大佐っていう感じ。途中で出てくる帝国海軍の士官?の衣装もその辺で拾ってきたコスプレ。一体制作費はいくらなの? そして、出演者の台詞が聴きにくい。 ひとっつも良いところがなかった。日本映画のクオリティってこんなものなんですかね?
- cyborg_she_loves
1.0点
まずですね、私も含めて現代人は、そもそも「蟹工船」って何なのか? っていうところからして知らないわけですよ。 巡洋艦の護衛までつけて蟹の缶詰作るって、なんでそんなに蟹が国策として重要視されるのか。この映画では浅川監督(西島秀俊さん)が多少は口頭で説明してるけど、あんなのでは具体的なことは何もわからない。 当の蟹工船にしても、蟹を加工する作業場の中や、労働者が雑魚寝する部屋の中だけが、細部の見えない薄暗い映像でひたすら映っているだけで、それが船全体の中のどういう部分に当たるかがまったく示されていないので、それが船の中のシーンであるように見えません。時々床が傾いて瓶が転がるシーンを除けば、地上のどこかの工場の中を見てるのと何も違わないように感じる。 そこに乗り組む労働者たちだって、船に乗る前にどんな悲惨な生活をしていたかをリアルに描かないと、彼らが過酷な労働に葉を食いしばって耐えている理由はわかりませんよね。 ところが乗船前の生活の悲惨さが、ここでは笑い話として描かれている。にこにこ笑いながら、俺の家なんてさあ、雨降ったらキノコ生えるし、犬とか、背広着た人たちまで通りぬけていくんだぜ、がっはっは、みたいな。 死んだら木村さんちに生まれ変わろう、いや鈴木さんちがいいな、がっはっは、と大騒ぎするとか、この人たち、なんだかすごく楽しそうです。 これでは、最後にストライキを企てて云々という話も、ただ単に「もっと楽がしたい」というただ贅沢なだけの話になります。ストライキでもしなければもう死ぬしかない、という極限まで追い詰められた感情はどこにもない。 というわけで、ここには蟹工船労働者の悲惨さはまったく描かれていません。 これは、贅沢三昧の生活に慣れた現代人にも抵抗なく見られるように、原作のあらすじを薄く、軽くアレンジして紹介した、プロモーションビデオの一種だと思った方がいいです。 これを見て「原作がわかった」などと思わないように、ご忠告申し上げておきます。
- ksk********
3.0点
現代の日本で流行るはずもないテーマを持った原作をよく映画化したなと思う。イデオロギー的にストレートで今となってはアングラな領域。 蟹工船という閉じられた空間で繰り広げられる階級闘争。ほぼ密室劇なので役者のセリフ回しがすべて。全編に赤黒い映像が印象的。 テーマは古典的なのだが、若い演技派の役者を集めて舞台劇のように撮った実験的な映画だと思う。 共感するものがどれだけいるだろうか。最低評価が多いのをみるとむしろ嫌悪感を覚えた人も多いらしい。 おそらく売れることを全く狙ってないだろう作品。こんなのがあってもいいと思うが。
- ちょりそー
1.0点
監督の趣味で作った作品としか思えない。 キャスティングの違和感とストーリーの不自然さ、リアリティがなく全く感情移入できない。 労働者を酷使する鬼監督の浅川に、西島秀俊をキャスティングした意図が不明。この映画で二枚目俳優が必要な役所はない。 途中から見るのが苦痛になった。
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