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イル ベント エ レ ローゼ 愛するということ
2009年5月9日公開

イル ベント エ レ ローゼ 愛するということ

732009年5月9日公開

ple********

2.0

書上奈朋子の音楽が素晴らしい。

 演出と脚本は、「女性向けAV」というジャンルが有ったらその枠を超えないレベルの完成度。オールイタリアロケらしく、風景は風景ドキュメンタリー(例えば『世界名曲紀行』) みたいな映像で良かったです。色々と過激なことをやっているけれど、あまり欲情しなかった。松田優作主演の『野獣死すべし』の方が凄かった。  叶恭子は、杉本彩や日本画家の松井冬子が年老いて崩れたみたいな顔と、アンジェリーナ・ジョリーみたいな分厚い唇が気になる。演技は、皆さん予想通り台詞棒読みです。でも、予告編にも有ったけれど「異端を恐れない 自由な女」というところが好感持たれているのかもしれない。ジョルジャ役のマリア・コッキャレッラ・アリスメンディは、表情・仕草・台詞回しといった演技がとても上手く(特に目の表情)、本作がスクリーンデビューなのには驚かされた。色気が無く男性の欲情をそそらなさそうだが(そういう役柄ではないから問題無いけれど)。金髪の青年は黒パンツを穿いたままセックスしています。金髪の青年は一言も台詞が有りませんが、金髪の青年役のパリデ・モッチャはこれで良かったのでしょうか?黒髪の青年はセックスシーンではお尻を出していて良かったです。脇役は、企画物だから素人だらけだと思っていたら、意外にも演技派ばかりでビックリ。キャスト&スタッフを観たら、舞台で活躍している俳優が多い。彼らのキャリアに傷が付かないか心配だ。  書上奈朋子が書いたクラシックを基調とした音楽は、教会音楽風、ラテン調、アコースティック、ピアノ、エリック・サティ『グノシェンヌ NO.1』『ジムノペディ NO.2』、ポップス、ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』、プッチーニ『ある晴れた日に』を日本語詞で歌った曲、トランス、バラードと多彩で、一曲一曲の完成度が高くて素晴らしい。サントラも買った。書上奈朋子の歌が、歌唱力なのか声量なのか歌い込み不足なのかは分からないが、迫力が無いように感じたが。

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