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サマーウォーズ (2009)

監督
細田守
  • みたいムービー 3,207
  • みたログ 1.5万

4.18 / 評価:9094件

掌の感触

  • yab***** さん
  • 2020年6月5日 18時28分
  • 閲覧数 571
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「一番いけないのはおなかがすいていること、一人でいることだから」
 劇中の祖母の言葉。うーん、今こういう世界がないんだよね。
 人生を教えてくれる祖父母を初めとする親族の存在。
「トイレの神様」の歌詞のように、トイレには女神がいるから、トイレはいつも綺麗にしておくんだよ、という教え。
 縁側があって、平屋の広い居間がある家。正月、盆暮れに親戚一同で飲み食いしてくつろげる家。酔っぱらってくだを巻く伯父さんや、自分の子供自慢ばかりする叔母さんや、愛想が悪くてとっつきにくい従弟や、身を持ち崩して疎遠になってしまった人やらが一堂に会する家。
 核家族が当たり前になって、下手すると一同が会する機会が、親戚の通夜、葬式のときしかなかったり。
 
 本作で祖母が養護施設から連れてきた子を、「今日から貴方はうちの子なのよ」と言って手をつないでいるシーン。血がつながっていなくても家族なんだ、という強い意志。正直涙が浮かんだ。
 その子が、祖母の誕生日の集まりでふいに帰ってくるのだが、祖母に対する態度は悪く、悪態をついてまた出ていってしまう。でも、祖母によく手をつないでもらった、という甘い記憶は消えない。
 僕も祖父母に連れられて、一緒に食事をした記憶は今でも鮮明に覚えている。そして、息子たちの幼い頃、彼らの手を引いていた時の、彼らの小さな掌の感触は今でも忘れない。彼らは僕の掌の感触を覚えているのだろうか?

 本作は、この親族がネット上に登場した世界破滅を企てる者に対して、親族一同で阻止する話である。
 しかし、それは表向きのことで、根底には祖母を中心とした親族の絆を描いている。根底には、幼い頃面倒をみてくれた祖母に対する畏敬が映像を支配している。
 掌の感触。家族の絆はそこから始まる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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