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サマーウォーズ (2009)

監督
細田守
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  • みたログ 1.5万

4.18 / 評価:9097件

解説

単館公開からスタートし、口コミでロングランヒットとなった『時をかける少女』の細田守監督が放つ劇場アニメーションの最新作。ふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。主人公の少年・小磯健二の声を担当するのは、『千と千尋の神隠し』などで声優としても定評のある実力派若手俳優・神木隆之介。良質なアニメーション映像と、壮大なスケールの展開が見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS

「サマーウォーズ」デジタル世代を肯定した上で人間性を謳い上げる“ポスト・ジブリ”最有力アニメ

 かつて冒険映画は秘境や宇宙を目指したが、ネットに耽溺する世代にとって最も刺激的な体験を、この映画は見事に射抜いている。高2の草食系男子・健二が校内のアイドル・夏希先輩に連れ出され、やってきたのは彼女の田舎。今どきのティーンにとって、この状況ほど冒険的なものはない。人間関係が希薄になった若者には、約30名から成る厄介な親戚一同との遭遇の方が、よっぽど異世界を感じるはずだから。

 数学の得意な健二に端を発し、ネットに依存した日本中のインフラが崩壊、挙句の果ては世界の終わりが訪れる。隕石衝突なんぞより現実味のある、イデオロギーなき悪戯のような最終テロに立ち向かうのは、老婆を中心とする親戚縁者の結束力だ。そんなアナログ・パワーに触発されたデジタルキッズ・健二の内なる能力が全開する。細田守は、運命の相手とのひと夏の体験で自我に目覚める「時をかける少女」と、ネットの混乱が現実を侵蝕する「デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!」の要素を統合させ、老婆に秘められた生きる力への敬意という意味では、監督降板に至った「ハウルの動く城」で果たせなかった想いも遂げている。

 もはや仮想と呼ぶには現実的すぎるデジタル・ネットワークと、生々しい人的ネットワークの対比が鮮やかな本作は、2つの世界を行き来することで得た世代ならではの能力こそが、世界を救うという楽天性が心地よい。これは、デジタル世代の可能性を肯定した上で、人間的な繋がりの素晴らしさを謳い上げる、“ポスト・ジブリ”とも呼ぶべき国民的アニメだ。(清水節)

映画.com(外部リンク)

2009年7月23日 更新

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