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USB
2009年6月6日公開無料配信

USB

952009年6月6日公開

イナガワマサト

4.0

ネタバレ事故と愛情

 ブザーの音は、何年前のでしょうか? その疑問から映画が始まり、終わるのである。 そこに答えはない。  USBというデータと管理と記憶があるだけである。 監督の作品は初めて拝見させていただきました。 稀に診る、アナログの人間だと思いました。 なぜ、一台の白い車をどかすのにワンカット、ロングテイクするのか? なぜ、一人ひとりの俳優にブザーを鳴らすのか? なぜ、二人の写真を初めて採るのに、何度も映すのか? 答えは簡単です。  1回で納得しないからです。 桜はいつも、同じ時期に変わりなく、毎年咲きます。 例外はあるかもしれません。 桜も人間と同じように1回では納得しません。 セックスも1回では納得しません。 USBのデータも1回差し込んで出してでは納得しません。 さてなぜ、でしょう。 答えはかんたんです。 桜が何度咲いても、悪いと誰も思わないからです。 母はいつも、朝焼いた肉を弁当に入れ、息子はそれに感謝し、昼に食べようとする。 何も悪くない。 彼女はいつもと同じように録画し、彼に渡す。 彼は、見ていても見ていないといって、返すが(レンタル屋はビデオが巻き戻されているか確認する) 実は彼女に見ているのがバレテイル。(見ていなければ何もしないから、) 映画の中の監督は、デジタルな方で、繰り返しは必要ない。 これが最後だという会話とアドバイスしかしない。 結局、事故が起き、愛情が生まれ、 人類は、忘れた頃に、無菌状態の桜を何処かで発見する。 プログラムやデータとして 脳(USB)に埋め込まれいるのではないだろうか? ブザーの音はその始まりに過ぎない。                         どんな人間も進化する。

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