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BALLAD 名もなき恋のうた (2009)

監督
山崎貴
  • みたいムービー 384
  • みたログ 2,539

3.62 / 評価:1521件

いい時代ですねえ

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2018年3月14日 1時36分
  • 閲覧数 1553
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 私たちってつくづく、幸せな時代に生きてるんだなあ。
 これが、この映画を見てる間じゅうずっと私が考えてたことでした。

 普通の時代劇って、いったん始まったら、よっぽど覚めた目で見るタイプの人は別でしょうけど、もうその世界に入り込んで見てますから、「ここにもしオフロード車で突っ込めたらどうなるだろう」とか、「もしこの人がケータイ持ってたら」とかそんな馬鹿なこと、普通は考えないじゃないですか。
 ところが、実際に現代のフツーの家族がフツーの自転車とかケータイとかクルマとかとともに場面に入ってくるから、否応なしに現代の通念を丸ごと持ち込んだ目で戦国時代を見ることになりますよね。

 好きな相手と結婚するということが「常識外れ」であるような世界。
 嫌な相手からの求婚に「イヤ」と言っただけで戦争が起こる世界。
 刀を持たずに、あるいは女性が1人で、町の外に出かけることが、命がけの行為である世界。
 いくさに勝ったのに相手の武将の首を取らないことがありえない世界。
 等々。

 だけど、人類の長い歴史を考えたら、こういう世界がむしろ99%とかなんだよなあ、相手が大会社の社長の息子でも、つきまとってきたら、「いい加減にしてよこの変態」と言って追い払える世界って、たかだか百年やそこらのことなんだよなあ、この人たち、よくこんな世の中で生きれたよなあ、……

 と、ずっと考えながら見てました。そこが非常に面白かったです。

 他方で、このラスト、私も「じわっ」とは来ましたが、そんなに「感動した」とか「泣けた」とかいうことはありませんでした。
 だって、この2人の身分のちがいを考えたら、この2人が結ばれて幸せな生活が送れるなんていうことは、この時代ではまず絶対にありえないわけで、この2人にとってじつは一番幸せな結末はこれに類するものでしかないだろうなということは、最初から見えてますから。

 戦国時代の生活やいくさの様子をリアルに再現することは、非常に高いレベルで成功してると感じました。そういう映像作品として見ても、十分に楽しめると思います。

 このストーリーに難点を指摘する方がおられますが、いやあなた(笑)、タイムスリップという設定自体がパラドクスなんですよ、タイムスリップを仮定しただけでどんな無茶苦茶な結論が導き出せるか、世界中の哲学者さんたちがわんさか本も論文も書いてます。
 それが気になるなら、このジャンルは最初からご覧にならないことです。

 「これじゃあオチオチ安心して物語が楽しめない」というレベルまで破綻した話でない限り、そういうのは気にしないことです。映画ってのは、楽しむために見るもので、点数つけるために見るものじゃないんですから(点数つけるために見てる人もいますけど。ご苦労様です)。

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