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BALLAD 名もなき恋のうた (2009)

監督
山崎貴
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3.62 / 評価:1495件

解説

「クレヨンしんちゃん」の劇場版シリーズ第10作で、名作と誉れ高い『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を原案にした時代劇エンターテインメント。戦国時代にタイムスリップした小学生の主人公が小国の戦国武将や姫君と出会い、深いきずなで結ばれていく姿を描く。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴。武将・又兵衛を草なぎ剛、小国の姫・廉姫を新垣結衣が好演。実写でよみがえる悲恋のドラマに期待が集まる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

時は1574年の戦国時代、春日という小国で“鬼の井尻”と恐れられ無敵を誇る侍・井尻又兵衛(草なぎ剛)は、春日の国の姫君・廉姫(新垣結衣)を命懸けで守り続けていた。ある日の戦中、無敵の又兵衛に一瞬のスキが生まれてしまい、足軽の鉄砲が又兵衛に狙いを定めたその瞬間、川上真一(武井証)という少年が突然現われる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009「BALLAD/名もなき恋のうた」製作委員会
(C)2009「BALLAD/名もなき恋のうた」製作委員会

「BALLAD/名もなき恋のうた」オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作

 オリジナルに対しての愛が感じられないアニメ・コミックの実写映画化が多いなか、VFX畑出身の山崎貴監督は、前作に続いて裏切ることはなかった。ある意味、「ヤッターマン」と同じく、オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作に仕上がったといえる。

 監督が“名もなき”小国の武将と幼馴染の姫との悲恋以上にこだわった点は、舞台となる春日の国に建つ山城と、そこで展開されるリアルな戦だ。アジア映画の合戦シーンといえば、やはり「レッドクリフ」と比較してしまうかもしれない。とはいえ、歴史事実に基づく小国同士の戦いを開戦から停戦まで描いている点は、オリジナルと変わらず。つまり、国レベルの戦をありえない描写で描いた「レッドクリフ」と比較するのは、あまりにナンセンスなのである。

 また、当初は不安に感じたキャストが大健闘するなか、野伏せりやおにぎりなど、ファンがニンマリする名エピソードを盛り込み、そのカット割などからも、監督の愛を感じることができるだろう。そして、隣国の大名・高虎や真一少年の両親など、人間ドラマを描くことなどから、オリジナルを知らない観客にもしっかりアピール。だが、お下劣ギャグなど、「クレヨンしんちゃん」独特のキャラクターをあえて消そうとしたことで、真一少年と又兵衛・廉姫との関係性が弱まってしまった感は否めない。

 手放しで大絶賛とはいかないが、ここまでやってくれて、文句を言うのはバチが当たる。宇宙戦争だろうが、宮崎アニメだろうが、山崎監督は今後も無謀な実写映画化を成功させてくれるに違いない!(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2009年9月3日 更新

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