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人生、ここにあり! (2008)

SI PUO FARE

監督
ジュリオ・マンフレドニア
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4.26 / 評価:328件

こういうのをコメディー映画にするとは!

  • 百兵映 さん
  • 2018年4月15日 12時57分
  • 閲覧数 1349
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 タイトルの『Si può fare』は「やればできるさ」の意味だそうだ。このせりふは、主人公ネッロが精神病(嫌な言葉だが)患者に言ったことなのか、ネッロ自身が自分に言い聞かせたことなのか、あるいは、映画鑑賞者へのメッセージなのか。いずれも当たっているように思われる。

 邦題の『人生、ここにあり!』(例によってセンスのない意訳ではあるが)についても、同じことが言える。誰の人生のことか。組合長のネッロの人生か、組合員患者たちの人生か、観客の人生か。いずれも当たっているように思われる。

 昔は「精神病」とザックリひとまとめに「精神」の「病」と言っていたが、今ではこういう言い方はしない。そもそも、精神などという科学的でない言葉がおかしいし、病の原因も症状も対応も多種・多様だから、一カ所に収容して薬物での治療に集中するということも前近代的だ。そういう時に、患者を組合組織にして、社会参加に力点を置く(それが治療だ)というのは、当時としては革命的な発想であったろう。それを、「やればできるさ」というノリでやってのけるというのは、イタリアというお国柄だからだろうか。

 この重たい事業を、辛辣な皮肉・風刺をベースにして、とんでもない失敗や誘惑・欲望も大っぴらにして、ユーモアを交えて軽妙に、映画にして興行的にも成功するというのだから、イタリアという国民性なのかと思ってしまう。不思議な魅力のある作品だ。

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