ここから本文です

運命に逆らったシチリアの少女 (2008)

LA SICILIANA RIBELLE

監督
マルコ・アメンタ
  • みたいムービー 9
  • みたログ 50

3.58 / 評価:12件

想像もつかない世界

  • a728212211 さん
  • 2012年7月26日 1時24分
  • 閲覧数 879
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

タイトルと、自分と同い年の主人公が気になってたまたま鑑賞しました。
なんだか、とんでもないな・・・というのが観終わった直後の正直な感想です。

最初は単に、同い年でありながら自分とは180°境遇の違う主人公に、自分がどれだけ感情移入できるか・・・同じ状況に立たされたら、彼女と同じだけの年数を生きてきた私は同じことが出来るか?それを想像してみよう、という好奇心だけをもって観ていました。

終わってみると自分の周りの環境や境遇とのあまりの違いに呆然。というかこの場合は彼女が特殊すぎるので当然といえば当然ですが・・・それにしても本当にとんでもないなと思いました。これが実際にあった出来事だとはにわかに信じられないような気持ちです。


マフィアに立ち向かった少女の話ということで、無知な私は当時のイタリア社会の状況や主人公の立ち位置を理解するのに少し時間がかかりましたが、この映画はそういう人でも最終的には事件の概要が掴めるようなつくりになっていると思います。

主人公の視点で進むので、主人公自身が状況を的確に理解していない段階では、見ている側に私のように予備知識が全く無いと、確固たるものがなかなか掴めずもやもやとします。なので、少しでも知識があって、今・誰が・どこで・どうなっているか、そしてこの事件がどういうものでどういった展開を見せるかが予め分かっている状態で見るととてもすっきり見られ、且つ事件の渦中にいた少女の内面がよくわかるのではないかと思います。ただ、知識が無いなら無いで、知らなかった事実をリタと一緒に知っていく感覚を味わえるので最終的にはやはりすっきり出来ました。

両親や判事などの周囲の人々との関係性の中で、相対的にリタが今どんな立ち位置にいるのか、リタの行動はイタリア社会にとってどんな意味をもっていたのか、そして何も知らなかった幼い頃のリタの周りで実際にどんなことが起きていたのかが、彼女自身の気付きとして、彼女と視点を同じくしている鑑賞者側にも徐々に理解できるようになっていきます。彼女が実際に目にしたものや彼女自身の感覚からしか情勢を計れなかった前半から、徐々に視野が広がりその全体像を色々な立場の人間から相対的に見られるようになってくる後半では、前半のもやもやも解け、そこでようやく自分の中で“これはイタリアに実際に根を下ろしている社会問題なのだ”という実感が湧いて、一気に全ての事情が納得でき一連の出来事が理解できたような気がしました。自分をとりまく環境によって人間というものは変わるのだと改めて思う作品です。


日本で暮らしていれば縁遠いマフィアの問題をここまでリアルに感じられたのは初めてでした。そしてこれが意外と最近に起きた事件であることにもびっくりです。私のように、この事件を知らない人にも是非観てほしいと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 勇敢
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ