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扉をたたく人
2009年6月27日公開

扉をたたく人

THE VISITOR

1042009年6月27日公開

mai********

4.0

出会えて良かったね

何をやっても情熱のわかない老境にはいった男性。 仕事もおざなり、人とのふれあいも拒み、唯一妻が 好きだったピアノに向かうも挫折・・・。 もし移民の彼らと出会ってなければ空しくモノクロの人生を 過ごし、終えていたことでしょう。 そんな彼がひょんな事でアフロビートに触れ心を 開放してゆきます。その課程は観ていてユーモラスで 浮き浮きしました。 シリアの青年がとてもチャーミングです。教授も 頑固で偏屈だけど実直な人柄が出ていて素敵でした。 NYから来たイスラムの青年が薦めてくれた映画でしたので 興味がありました。 9.11以降中東の人や移民に厳しくならざるを得ないのは よく理解できますが、映画の青年が素敵な人だった分 やりきれないですね。誰にとってもテロは憎むべき悪しき物です。 映画は静かで青年の母との落ち着いた心の通い合いもあり しっとりとしているんですが、チョット焦点がぼけてるような。 シリアの違法難民の母がぽんとシリア行きの航空券を買ったり (パスポートはどうするのかなぁ?) 久しぶりに帰宅したアパートに人の気配がするのに 警察呼ばなかったり、とナイーブ過ぎると言いましょうか・・・ 移民の問題をテーマにするのか教授の心の変化をテーマにするのかが 曖昧だったような、だから全体に美味しいけど薄味感があります。 グラントリノのような劇的なお話しの方が好きな私は チョット物足りなかったかな。音楽ももう少し説得力がないと 教授の変化としては動機付けが弱いかも・・・・ ただ、こういう映画を作れる民主主義に☆プラスです。

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