2009年7月25日公開

クララ・シューマン 愛の協奏曲

GELIEBTE CLARA/CLARA

1092009年7月25日公開
クララ・シューマン 愛の協奏曲
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

ピアニストとしてツアーを回りながら、作曲家の夫ロベルト(パスカル・グレゴリー)の妻として、7人の子どもの母として、多忙な日々を送るクララ(マルティナ・ゲデック)。そんな彼女の前に、若き新進作曲家ヨハネス(マリック・ジディ)が現れる。自分の才能を評価してくれるクララに対し、ヨハネスは敬愛の念を寄せるが……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(44件)

切ない15.7%ロマンチック13.2%悲しい9.1%知的9.1%泣ける7.4%

  • kih********

    4.0

    こういう三角関係、悪くはないね。

     この人に限らず、作曲家という人たちは大なり小なり「変わった」ところがあって取っ付き難い。これまで見た映画では、ベートーベン、モーツアルトはもちろん? シューベルト、マーラーもそうだった。ではシューマンはどうだ。これがまた同じなのだ。  シューマンはクララ夫人に支えられて生きることができたということは知っていた。クララ夫人は、頼りない男たちには理想の女性であるようにも聞いていた。それでこの映画に接して、???、と思いながらも、!!!、に変わった。なるほどそういうことか。  ブラームスがここにこういう具合に関わっていたということは、恥ずかしながら知らなかった。そうか、こういう“三角関係”というのもあるわけだ。どこまでが真実で、どこに誇張があるかは諸説あるらしいが、ここに描かれているとおりであるとして、なるほどそういうこともあるのだ、と私は共感的に受け入れられる。不倫といえば不倫。真実の愛といえば真実の愛。結局のところ、シューマンは二人から助けられた。ブラームスには生きる励みになった。クララ夫人には癒しと理解者が得られた。  シューマンの音楽を多く知っているわけでもなく、特に好きな曲があるわけでもないが、子どもの頃から「楽しき農夫」だけは親しんでいた。そして今、家庭農園で「農夫」を気取って、厳寒期などヒマな時には「楽しき農夫」をチェロの演奏をして楽しんでいる。簡単で易しい(そして優しい)曲だ。これに、クララ夫人ならぬうちのカミさんが、NHK「今日の料理」のテーマ曲をリコーダーで重ねる。これがきれいに会うから不思議。お師匠さんの編曲だが、タイトルが『炊人と農夫』(詩人と…ではない)。 うちにはブラームス風の男は出入りしない。ブラームスの作品は交響曲より「子守唄」がいい。これもチェロやリコーダーで簡単にできる。

  • yam********

    3.0

    名曲が聴けたと言うことで・・・

    私のもっとも好きな作曲家はブラームス。 ベートーベンは、別格で、順位が付けられない。 この映画は、そのブラームスの若き頃(20頃)から話が始まり、シューマン夫妻を主人公とした映画と言うことで、大きな期待を持って視聴した。 しかし、ブラームスとクララの恋愛(実際に、ブラームスがクララに対してどの程度の異性としての感情があったかは、史実上不明)を軸にドラマが展開されていて、歴史的な音楽家同士の出会いと交流をシリアスに描いたと言うよりも、3人の人間関係を中心とした恋愛ドラマであった。 ブラームスが終生クララを慕い(異性としてなのか音楽家としてなのかは疑問)、ロベルト・シューマン亡き後、様々な支援をしていることは、伝記などにも記述される如くである。 シューマンは、生前二人の関係を疑っていたと言うこともあるようであるが、確証のないものとされている。実際は、それ以上に、梅毒と、精神障害(今の診断であれば、“双極性障害(躁鬱病)”、或いは、統合失調症か?)で、自らを律することができない状況で、天才ブラームスを発掘したことで、自分の成し得なかったことを彼に委ねたいと考えていたようである。 シューマンは、(多分)鬱状態の時に、ライン川に身を投じて自殺を図る。 ただ、映画では、躁状態での行動として描写されている。 史実が何れかは、別として、この映画では、可成り踏み込んで、二人の恋愛物語として描こうとしている。 その点が、この映画を陳腐なものにしてしまっていることは否めない。 しかし、性格的にベートーベンに似ていると言われ、処世術に稚拙であったブラームスが、クララに対して積極的に自己表現できたか? ブラームスの音楽を聴く限りでは、ベートーベン以上に、内省的で、自己表現が不得手であったと思われる彼が成し得たことは、陰ながらクララを支えること。 また、そのことが、彼にとっては一番の自己表現であったのではないかと思われる。 ベートーベンを主人公にした映画にも、多分“エリーゼのために”の曲のお陰で、必ずと言っていいほど、実らぬ恋が描かれているが、彼にとって、恋と音楽とどちらが大切であったのであろうか・・・ 芸術家は、ある意味、今で言う“アスペルガー症候群”を伴う精神状態であると考えて好いのではないかと思う。 一般人の考える幸福感、欲求の満足感では、彼らの本当の成就感は理解できないのではないかと思う。 満腹の食事よりも、自分の求めた旋律、求めた音色が得られたことに快感と成就感を得られる。だからこそ芸術が生まれる、しかし、凡人には、形は真似て一時の流行の流れに乗ることはできても、普遍的なものは残せない。 これは、音楽に限らず、美術、文学でも同じ事ではないだろうか。 それは別として、この映画は、シューマン夫妻の演奏旅行の場面に始まり、クララによるシューマンのピアノ協奏曲の演奏に繋がる。 名曲ピアノ協奏曲をクララが演奏する場面は、音楽好きにはたまらない場面である。 ただ、ロベルト・シューマンが落とした指輪をブラームスが拾う場面は、取って付けたようで如何にも安っぽい。 ・・・等々、ブラームス・シューマンのファンとしては、安っぽい演出ではないかと思うのだが、冒頭の“シューマン:ピアノ協奏曲” エンディングの“ブラームス:ピアノ協奏曲第一番”(映画では、初演のようにクララが演奏しているが、初演は、ブラームス自身のピアノで、指揮は、親友のヨアヒムだった筈。) 途中に散りばめられた、ブラームスの“ピアノソナタ”“ハンガリアンダンス5番”等々の、名曲が聴かれることは嬉しい。 ただ、ドイツ映画と言うことで、可成り考証もしっかりしていると思っていたのだが、オーケストラ配置は、頂けない。 第1第2バイオリンを左に置く配置は、1930年代に、ストコフスキーが用いたのが最初とされている。それまでは、左右は別として、バイオリンは第1第2対称に左右に置かれていたはずである。勿論、サロンなどでの演奏会では、場所の関係もあり、随分臨機応変の配置はされていたようであるが、公開の演奏会では、弦楽器を、高音部から低音部へと半円形に配置することはなかったはずである。 些事ではあるが、管楽器にも、当時は存在していなかった形のものも・・・ この映画が、ロマンスを重点に置いていることからすれば、そこまでの考証はしてなかったのかもしれないが・・・ 原題は“GELIEBTE CLARA”・・・???愛されるクララ?クララの愛? ・・・ドイツ語は苦手なので・・・ その意味では、致し方ないのかも? 私個人的に好きな名曲が取り入れていたことで、凡策の評価から、平均点に評価をあげておくことにしたい。

  • おおぶね

    4.0

    3人の天才が出逢うなんてことがあれば

     妻はロベルトの「女の愛と人生」や「献呈」などを歌うことが多い。  すごい人だと思うけど、この映画で出てくるように「天才には代償も大きい」のだ。  バッハ、ベートーベン、ブラームスというと3大Bで、これにビートルズが加わると4大Bだ。  この映画にはクララのお父さんとの訴訟については出てこないが、それもまた大きな事件だった。  金づるの娘が取られたら怒るのは当たり前ではある。  さらにブラームスとの関係をこの映画では見事に描いている。  確か、9人の子どもを生んで2人が死んでいるはずだが、最後の子どもは実際に記念館に行った友人がとてもブラームスに似ていると話していて、この映画でも「俺の子か?」と問う場面がある。  それでいて、ベッドでブラームスはクララに寝ないと宣言している。  微妙なところをちゃんと描いている。  クララはドイツの紙幣にもなった女性だ。  これほどの女性は日本で言えば、与謝野晶子だ。  この映画には最初の方でちょっと触れられる程度だが、演奏旅行がいっぱいあった。  なのに、これだけの子どもたちを生んで育てたというのは、やっぱりすごい。  それなのに、貧しいというのは理解できない。  音楽家というのはなかなか食えないのだ。  辛いな、ということを今、思い出した。  子どもは音楽家にはしないことだ。  そうそう、子どもたちがとっても可愛らしかった。

  • mag********

    1.0

    これって実験的作品なの?

    とにかく編集が拙い。 かなり撮影したものを、短くしたからかもしれないが、 シーンとシーンがブツ切れ。粗いのなんの。 夕食にお客を呼んで乾杯したとたん、ホストもホステスもいなくなり、 次のシーンには、お客はもう帰ろうとしていて、 一方シューマンは地下室で飲んだくれて、クララともめている。 一体どれだけの時間経過があったのか、さっぱりわけのわからないシーンだ。 ブツ切りの連続だから、どうしてシューマンがブラームスのことを 自分の後継者とみなすようになったのかなんかが、さっぱりわからない。 音楽監督を解任されるところもしかり。 演奏会大成功でだれもが賞賛していたと思ったら、 次のシーンでは、声が小さいことを理由にもうクビになっちゃってる。 これらのエピソードを知っている人はいいのかもしれないが、 まったく知らないで見ると、断片的な映像が続くだけで、映画の体をなしていない。 なんか実験的な映画を観てる感じで、途中からかなり苦痛。 さらに興ざめだったのは、シューマンがアフレコだったこと。 フランス人の役者さんだから、ドイツ語が下手だったのかねぇ。口と合ってない。 さすがに音楽は巨匠の名曲ぞろいとあって、素晴らしかったし、 ちょっと変なラストシーンも(演奏途中に客入れってしないでしょ。これは夢?)、まあいいかもしれない。 クラシックファンは観てもいいかも。 そうじゃない人は、避けた方が無難。

  • emp********

    3.0

    ネタバレここまで美化したら別の人なんじゃないの?

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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マルティナ・ゲデッククララ・シューマン
パスカル・グレゴリーロベルト・シューマン
マリック・ジディヨハネス・ブラームス
クララ・アイヒンガーマリー・シューマン
アリーネ・アネシーエリーゼ・シューマン
マリーネ・アネシーオイゲニー・シューマン
サッシャ・カパロスルートヴィヒ・シューマン
ペーター・タカツィヴァジレフスキー
ヴァルター・タイルリヒャルツ医師

基本情報


タイトル
クララ・シューマン 愛の協奏曲

原題
GELIEBTE CLARA/CLARA

上映時間

製作国
ドイツ/フランス/ハンガリー

製作年度

公開日

ジャンル