2009年7月25日公開

クララ・シューマン 愛の協奏曲

GELIEBTE CLARA/CLARA

1092009年7月25日公開
クララ・シューマン 愛の協奏曲
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(44件)


  • kih********

    4.0

    こういう三角関係、悪くはないね。

     この人に限らず、作曲家という人たちは大なり小なり「変わった」ところがあって取っ付き難い。これまで見た映画では、ベートーベン、モーツアルトはもちろん? シューベルト、マーラーもそうだった。ではシューマンはどうだ。これがまた同じなのだ。  シューマンはクララ夫人に支えられて生きることができたということは知っていた。クララ夫人は、頼りない男たちには理想の女性であるようにも聞いていた。それでこの映画に接して、???、と思いながらも、!!!、に変わった。なるほどそういうことか。  ブラームスがここにこういう具合に関わっていたということは、恥ずかしながら知らなかった。そうか、こういう“三角関係”というのもあるわけだ。どこまでが真実で、どこに誇張があるかは諸説あるらしいが、ここに描かれているとおりであるとして、なるほどそういうこともあるのだ、と私は共感的に受け入れられる。不倫といえば不倫。真実の愛といえば真実の愛。結局のところ、シューマンは二人から助けられた。ブラームスには生きる励みになった。クララ夫人には癒しと理解者が得られた。  シューマンの音楽を多く知っているわけでもなく、特に好きな曲があるわけでもないが、子どもの頃から「楽しき農夫」だけは親しんでいた。そして今、家庭農園で「農夫」を気取って、厳寒期などヒマな時には「楽しき農夫」をチェロの演奏をして楽しんでいる。簡単で易しい(そして優しい)曲だ。これに、クララ夫人ならぬうちのカミさんが、NHK「今日の料理」のテーマ曲をリコーダーで重ねる。これがきれいに会うから不思議。お師匠さんの編曲だが、タイトルが『炊人と農夫』(詩人と…ではない)。 うちにはブラームス風の男は出入りしない。ブラームスの作品は交響曲より「子守唄」がいい。これもチェロやリコーダーで簡単にできる。

  • yam********

    3.0

    名曲が聴けたと言うことで・・・

    私のもっとも好きな作曲家はブラームス。 ベートーベンは、別格で、順位が付けられない。 この映画は、そのブラームスの若き頃(20頃)から話が始まり、シューマン夫妻を主人公とした映画と言うことで、大きな期待を持って視聴した。 しかし、ブラームスとクララの恋愛(実際に、ブラームスがクララに対してどの程度の異性としての感情があったかは、史実上不明)を軸にドラマが展開されていて、歴史的な音楽家同士の出会いと交流をシリアスに描いたと言うよりも、3人の人間関係を中心とした恋愛ドラマであった。 ブラームスが終生クララを慕い(異性としてなのか音楽家としてなのかは疑問)、ロベルト・シューマン亡き後、様々な支援をしていることは、伝記などにも記述される如くである。 シューマンは、生前二人の関係を疑っていたと言うこともあるようであるが、確証のないものとされている。実際は、それ以上に、梅毒と、精神障害(今の診断であれば、“双極性障害(躁鬱病)”、或いは、統合失調症か?)で、自らを律することができない状況で、天才ブラームスを発掘したことで、自分の成し得なかったことを彼に委ねたいと考えていたようである。 シューマンは、(多分)鬱状態の時に、ライン川に身を投じて自殺を図る。 ただ、映画では、躁状態での行動として描写されている。 史実が何れかは、別として、この映画では、可成り踏み込んで、二人の恋愛物語として描こうとしている。 その点が、この映画を陳腐なものにしてしまっていることは否めない。 しかし、性格的にベートーベンに似ていると言われ、処世術に稚拙であったブラームスが、クララに対して積極的に自己表現できたか? ブラームスの音楽を聴く限りでは、ベートーベン以上に、内省的で、自己表現が不得手であったと思われる彼が成し得たことは、陰ながらクララを支えること。 また、そのことが、彼にとっては一番の自己表現であったのではないかと思われる。 ベートーベンを主人公にした映画にも、多分“エリーゼのために”の曲のお陰で、必ずと言っていいほど、実らぬ恋が描かれているが、彼にとって、恋と音楽とどちらが大切であったのであろうか・・・ 芸術家は、ある意味、今で言う“アスペルガー症候群”を伴う精神状態であると考えて好いのではないかと思う。 一般人の考える幸福感、欲求の満足感では、彼らの本当の成就感は理解できないのではないかと思う。 満腹の食事よりも、自分の求めた旋律、求めた音色が得られたことに快感と成就感を得られる。だからこそ芸術が生まれる、しかし、凡人には、形は真似て一時の流行の流れに乗ることはできても、普遍的なものは残せない。 これは、音楽に限らず、美術、文学でも同じ事ではないだろうか。 それは別として、この映画は、シューマン夫妻の演奏旅行の場面に始まり、クララによるシューマンのピアノ協奏曲の演奏に繋がる。 名曲ピアノ協奏曲をクララが演奏する場面は、音楽好きにはたまらない場面である。 ただ、ロベルト・シューマンが落とした指輪をブラームスが拾う場面は、取って付けたようで如何にも安っぽい。 ・・・等々、ブラームス・シューマンのファンとしては、安っぽい演出ではないかと思うのだが、冒頭の“シューマン:ピアノ協奏曲” エンディングの“ブラームス:ピアノ協奏曲第一番”(映画では、初演のようにクララが演奏しているが、初演は、ブラームス自身のピアノで、指揮は、親友のヨアヒムだった筈。) 途中に散りばめられた、ブラームスの“ピアノソナタ”“ハンガリアンダンス5番”等々の、名曲が聴かれることは嬉しい。 ただ、ドイツ映画と言うことで、可成り考証もしっかりしていると思っていたのだが、オーケストラ配置は、頂けない。 第1第2バイオリンを左に置く配置は、1930年代に、ストコフスキーが用いたのが最初とされている。それまでは、左右は別として、バイオリンは第1第2対称に左右に置かれていたはずである。勿論、サロンなどでの演奏会では、場所の関係もあり、随分臨機応変の配置はされていたようであるが、公開の演奏会では、弦楽器を、高音部から低音部へと半円形に配置することはなかったはずである。 些事ではあるが、管楽器にも、当時は存在していなかった形のものも・・・ この映画が、ロマンスを重点に置いていることからすれば、そこまでの考証はしてなかったのかもしれないが・・・ 原題は“GELIEBTE CLARA”・・・???愛されるクララ?クララの愛? ・・・ドイツ語は苦手なので・・・ その意味では、致し方ないのかも? 私個人的に好きな名曲が取り入れていたことで、凡策の評価から、平均点に評価をあげておくことにしたい。

  • おおぶね

    4.0

    3人の天才が出逢うなんてことがあれば

     妻はロベルトの「女の愛と人生」や「献呈」などを歌うことが多い。  すごい人だと思うけど、この映画で出てくるように「天才には代償も大きい」のだ。  バッハ、ベートーベン、ブラームスというと3大Bで、これにビートルズが加わると4大Bだ。  この映画にはクララのお父さんとの訴訟については出てこないが、それもまた大きな事件だった。  金づるの娘が取られたら怒るのは当たり前ではある。  さらにブラームスとの関係をこの映画では見事に描いている。  確か、9人の子どもを生んで2人が死んでいるはずだが、最後の子どもは実際に記念館に行った友人がとてもブラームスに似ていると話していて、この映画でも「俺の子か?」と問う場面がある。  それでいて、ベッドでブラームスはクララに寝ないと宣言している。  微妙なところをちゃんと描いている。  クララはドイツの紙幣にもなった女性だ。  これほどの女性は日本で言えば、与謝野晶子だ。  この映画には最初の方でちょっと触れられる程度だが、演奏旅行がいっぱいあった。  なのに、これだけの子どもたちを生んで育てたというのは、やっぱりすごい。  それなのに、貧しいというのは理解できない。  音楽家というのはなかなか食えないのだ。  辛いな、ということを今、思い出した。  子どもは音楽家にはしないことだ。  そうそう、子どもたちがとっても可愛らしかった。

  • mag********

    1.0

    これって実験的作品なの?

    とにかく編集が拙い。 かなり撮影したものを、短くしたからかもしれないが、 シーンとシーンがブツ切れ。粗いのなんの。 夕食にお客を呼んで乾杯したとたん、ホストもホステスもいなくなり、 次のシーンには、お客はもう帰ろうとしていて、 一方シューマンは地下室で飲んだくれて、クララともめている。 一体どれだけの時間経過があったのか、さっぱりわけのわからないシーンだ。 ブツ切りの連続だから、どうしてシューマンがブラームスのことを 自分の後継者とみなすようになったのかなんかが、さっぱりわからない。 音楽監督を解任されるところもしかり。 演奏会大成功でだれもが賞賛していたと思ったら、 次のシーンでは、声が小さいことを理由にもうクビになっちゃってる。 これらのエピソードを知っている人はいいのかもしれないが、 まったく知らないで見ると、断片的な映像が続くだけで、映画の体をなしていない。 なんか実験的な映画を観てる感じで、途中からかなり苦痛。 さらに興ざめだったのは、シューマンがアフレコだったこと。 フランス人の役者さんだから、ドイツ語が下手だったのかねぇ。口と合ってない。 さすがに音楽は巨匠の名曲ぞろいとあって、素晴らしかったし、 ちょっと変なラストシーンも(演奏途中に客入れってしないでしょ。これは夢?)、まあいいかもしれない。 クラシックファンは観てもいいかも。 そうじゃない人は、避けた方が無難。

  • emp********

    3.0

    ネタバレここまで美化したら別の人なんじゃないの?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ヤフ花子

    4.0

    シューマン・ブラームスファン待望映画

    ロベルト・シューマンの妻クララ・シューマンに焦点を当てた映画です。シューマンの妻として有名な彼女ですが、実は有能なピアニストであり、作曲家であったようです。30代の終わりまで出産・育児に忙殺されることがなかったならば、偉大な作曲家として大成していただろうであろうとさえ言われています。ましてや女性が作曲家になるなどということは考えられない時代でしたから、不可能に近いのですが、夫の死後は有名なピアニストとして名を馳せていました。ドイツのマルク紙幣のデザインに彼女の肖像画が長年使用されていたということですから、いかにドイツ国民に愛されてきたかがわかります。本作品ではそんな彼女の才能が余すことなく披露されています。 そんな彼女を一生敬愛し続けたヨハネス・ブラームス。彼はその言葉の通り、彼女の死後6ヵ月後に肝臓ガンでまるで後を追うかのように亡くなります。クララとの年の差は14歳。ブラームスの母親も17歳年上の姉さん女房だったといいますから母親の姿を見ていたのかもしれません。 頭痛もちの神経質な夫との生活は好きで結婚したとはいえ、辛いものだったに違いありません。一方明るくて自分を一途に愛してくれるブラームスに心惹かれていたとしても不思議ではないのですが、そこはクララの理性がストップさせたようです。といっても今となっては真相は定かではありませんが。。。 音楽も素晴らしかったですが、彼女を演じたマルティナ・ゲデックのドレス姿にも釘付けになりました。こんなドレスなら私も一度は着てみたいなあと思いました。 富山市内のフォルツァ総曲輪で観ました。私みたいに歴史もの・文学ものが好きな人には嬉しい映画館でした。

  • tmy********

    3.0

    映像はきれいだけど

    クララ・シューマンとブラームスの関係は諸説があって謎のまま。映画としていろいろな解釈があっていいとは思いますが、何を言いたい映画なのかよくわからなかった。映像はきれいだし家や風景も素敵。クララが家でピアノを弾くシーンもちょっとエロティックで美しい。でも、シューマンの人生、あまりに悲惨すぎる。これから彼の曲を聴くたびに最後の彼の姿を思い出してしまう。どうしてくれるの・・・

  • ore********

    2.0

    う~ん

    映画としてはあんまりおもしろくなかったです。ストーリーとか・・・。芸術的センスのないのであまりよくわかりませんが、3人それぞれの音楽に対する情熱とか愛情とかがもっとちゃんと描かれてた上で3人の関連性等が表現されてればもうちょっと違った見方ができたかもしれないです。 あと余談ですがオーケストラの団員の中に最近セラー服でブレイク中の響の長友みたいな人がいて、ウケました。

  • けい

    4.0

    天才音楽家たちの究極の愛の形

    本日、渋谷Bunkamuraル・シネマにて鑑賞。 このページにて上映館が表示されていないのは何故なのでしょうか? 本日火曜日が、レディースデイのためすごい人でした。(普段もかなりの混雑だそう) 1回目の11時の上映が観たくて早く行ったのに、2回目も無理、3回目の4時過ぎの回になってしまうほどの混雑でした。 (たまたま前売り券を持っていたので、その間恵比寿まで行って、『縞模様のパジャマの少年』を梯子できたから良かったですが・・・) これから行かれる方は時間に余裕を持って行って下さい。 音楽家や芸術家の映画が大好きなので、とにかく観たかった作品です。 ブラームス家の末裔(まつえい)にあたる監督が、遥か昔120年前に生まれたクララ・シューマンの映画を作る神秘にも似た事実に興味津々でした。 まずはクララ・シューマンのミニ知識。 1819年9月13日ドイツ生まれ。 ピアノ教師の父の厳しいレッスンにより、天才ピアニストとなる。 夫となるロベルト・シューマンとはクララが8歳の時からピアノのレッスンを通じて知り合い、兄妹のような関係から友情へ、そして愛情へと育み、結婚へ。 35歳までの13年間に10回の妊娠、8回の出産。一人は一歳で他界しているため、7人の子どもを育てながら、ピアノ演奏者として活躍する。 夫のシューマンが精神が病んでくるころに、クララの熱烈なファンであったヨハネス・ブラームスが夫婦のところにやってくる。 ブラームスの作曲の才能に感動した夫婦は彼を応援。 その後、シューマンは川に投身自殺を図るが助かり、その後精神病院に入院、2年後に亡くなる。 悲しむクララを精神的にも経済的にも支えていくのがブラームス。 そして、そんなブラームスを生涯支えていったクララ・シューマン。 クララは73歳まで生きるが、亡くなると生前の約束通り1年もたたないうちに、 後を追うようにブラームスも亡くなる。 クララ・シューマンはドイツ通貨100マルク札(日本円の一万円札)にも描かれる程の 国民の人気者だったそうです。 さて、映画のほうの感想は・・・ 個人的な意見ですが、これ程までに二人の男の心を掴むだけのクララ役のマルティナ・ゲデッグに魅力が感じられなかったのが残念でした。 帰ってから調べると、彼女は45歳。 やっぱりちょっと無理があったような気がします。 逞し過ぎるし、色気が感じられない。 写真で見る実物のクララ・シューマンはとてもきれいで、しなやかで魅力的。 実際にこのときは35歳前後のはず・・・? 一番の女ざかりなのに・・・ちょっと、そうは見えませんでした。 それだけで、★一つ減ってしまいました。 ストーリーも良く出来てるし、演奏シーンも見応えあります。 シューマン役のパスカル・グレゴリーもいい雰囲気だし、ブラームス役のマリック・ジディは本当に魅力的なだけに・・・すごく残念でした。 クラシック好きではなくても、 天才作曲家シューマンと妻のクララ・シューマン、ブラームスの名前や曲は良く知ってる方が多いと思います。 実際に曲が生まれるのに、このようなドラマがあったことを知りたい方。 音楽家の独特な世界観。 そしてやはり同じ女性として、19世紀の世界に妻として母として女として生き、 自分の才能とともに相手の才能を開花させた女性の生き様を観て観たい方にお勧め作品です。 見応えのある作品でした。

  • ali********

    3.0

    シューマンの精神病と名曲は、表裏一体?

    厳しいレビューなので、映画を見るべきか迷いますが、シューマンのファンの1人です。ライン川のほとりのコンサートホールで、第3交響曲「ライン」も聞きました。伝記も集めています。 統合失調症という説と、もっと卑俗な(?)「■病」説がありますが、晩年は幻覚に襲われ悲惨だったと、どの本にも書かれています。でも、シューマンの非常にユニークな作品、ベートーベンよりもブラームスよりも、飛躍の発想とダイナミズムにあふれた名曲の数々は、普通の精神では作れなかったのではないか。それはイタリア歌曲集などで有名な、H.ヴォルフと共通の特徴で、そしてヴォルフもやはり精神病でした。(精神病と芸術の関係についての専門的な分析は、勉強していません。) シューマンの音楽は、ワインではなくジンのように、聞く心を活気づけますが、その恩恵が、ご本人の病の苦しみから生まれたものだとすれば、いっそう心して作品を聞きたいものです。(現代なら、薬で治療できるかわりに、名作は生まれなかったかもしれません。)

  • hxr********

    3.0

    クララが弾いた!

    天才作曲家・ロベルト・シューマンの妻でありながら名ピアニストであった クララ・シューマン の軌跡を追いつつ、 ヨハネス・ブラームス との 禁断の関係をブラームス家の末裔にあたる監督が赤裸々に描く・・・ といった触れ込みに興味をそそられつつ鑑賞したのだが、 正直なところ「看板に偽りアリ」と言っていいだろう。  映像的にも音楽的にも個人的にたいへん好みな部類に入るし、 実際のところ音楽はとても素晴らしくピアノの音色に癒されもした。 しかし映画としての作品全体を通して考えると、 思っていたよりもピンとこなかった印象。 まずロベルト・シューマンに関する予備知識を持っていなかったという 私の勉強不足が失敗の原因なのかもしれないが、 作品の流れ上ロベルトが重く精神を病んだ挙句にありえない治療を受けて いささか悲劇的な死を遂げたという事実が大きくのしかかる。 つまり、クララにすれば愛の狭間に揺れるような心の余裕がない。 たまに悲観に暮れたようなときに、たまたまブラームスがそばにいただけ。 ブラームスにしても、若さをみなぎらせて略奪愛を敢行したわけでもない。 だからといって、抑えきれない想いをどう処理しようかと葛藤したりもしない。 常識人かつ一人の音楽人としてなんとなく存在しているだけ。 ではロベルトの奇人性や悲哀がメインなのかというと、 これもまた必ずしもそうではない。 あくまでメインは クララ・シューマン の音楽家として、 妻、母として、そして一人の女性としての物語だ。 だがここまで書いてきた文章の歯切れの悪さからもわかるだろうが、 彼女の「魅力」というものが結局のところ伝わってこないのだ。 天才作曲家2人が必死に取り合うほどの女性だから、 さぞ知己に富みながらも豊満な肢体で誘惑でもするのだろう・・・ と、普通なら想像するだろう。 でも実際のところは、子供7人も抱えてせわしなく動き回る 「忙しいおばちゃん」にしか見えなかった。 こうなると、ブラームスもただのお人好しな熟女好きにしか見えなくなってくる。 登場人物を誰一人として悪者にしてもいけいないし、 誰一人として傷つける展開になてはいけない・・・ という気遣いが必要な作品であることはわかる。 史実との兼ね合いもあるだろう。 だが映画として発表するからには、そこそこのドラマ性と エンタテイメント性は必要であったように思う。 いささかリアリティに欠けたとしてもクララ役は もっと若くてグラマラスな女性がよかった気もするし、 少なくともロベルトvsブラームスの対決構造を ハッキリさせた方が盛り上がっただろう。 ロベルトとブラームスが、「音楽で白黒つけようぜ!」くらいのノリで お互いのクララへの情熱を楽曲にぶつけ合う・・ そんなスペクタクルな展開を、ウソでもいいから用意して欲しかったところだ。

  • ts_********

    4.0

    不思議な三角関係

    平日午後のBunkamura、想定外の満席、前から3列目で鑑賞、スクリーンが小さいので問題なし。でも、飲食禁止は納得いかない。 シューマンと妻クララ、そしてブラームスの複雑な三角関係を期待していたが、あっさりしたもんでした。 シューマン夫妻の前に現れたブラームスは、夫妻と子供たちから慕われていたのは意外だった。 この作品では出てこなかったが、交響曲第1番を完成するのに20年を要したというのだから、気難しい人物なのかと思っていた。 しかし、若いころは居酒屋で陽気にピアノを弾き、書き上げた曲は自分で売り込みに行く。 でも、女性に対してはうまくいかなかったようだ。 生涯独身、クララにももう一歩踏み込めず(その気がなかったのかも)。 そんなブラームスが目立った映画だった。 主役はクララ、彼女もたいした女性です。 シューマンの1番の理解者でありピアニスト。 そんな彼女が弾くのだから、シューマンの曲は好評。 病気の夫を支え、子供を育てるために演奏旅行へ。 ブラームスの支えがあったからこそできたのかも。 愛の三角関係ではなく、音楽の、人生の素晴らしい三角関係です。 一つ驚いたことが、この時代蒸気機関車があったんですね。 今から150年位前のことでした。

  • emp********

    1.0

    シューマンのファンは絶対に見ちゃダメ!

    シューマンファンの自分としては、最後までまったく冷静に見ることができなかった。というかむかついた。 とにかくシューマンの扱いが酷い。酷すぎる。  主役がシューマンの嫁のクララであり、そのクララとブラームスの不倫がメインストーリーであるためか、シューマンは常にそのご都合主義の犠牲となって、時に病んだ夫に甲斐甲斐しく仕える健気な妻クララの引き立て役となり、時には不倫を正当化させるための妻を困らせる病んだ夫(病んでいたのは事実だが)という悪役にもされる。そして、史実ではブラームスはシューマンをかなりに尊敬して弟子入りしたはずなのに、作中ではブラームスは最初からクララに近づくためにシューマンに近づき、シューマンはただのクララとの関係に邪魔なただの困ったちゃんの役割。ブラームスはシューマンの曲にはまったく興味を示さず、クララ気をひくためにクララが作った曲ばかりを褒めそやす。シューマンもシューマンで、史実ではブラームスの才能を大いに認めて「天才」とまで評していたはずなのに、作中ではブラームスのその才能が理解できない無能者のような扱いにされている。 つか、そもそもがクララとブラームスの不倫っていうのが何の根拠もない後世の作り話。 あんな偉大な作曲家が、こんな低俗なご都合主義の不倫メロドラマのためにここまで貶められるっていうはちょっと耐え難い。 単純に不倫メロドラマのロマンスが見たい人にはいいかもしれないが、シューマンが好きでこの作品を見るならば、30分ももたずに停止ボタンを押していること請け合い。最後まで見たならば、ディスクをへし折ってる可能性すらある。 嫌なものを見た。

  • yan********

    3.0

    クラシックファンなら知識として

    時間が空いたので見てみる。 物語自体あまり劇的じゃないので、今提唱されている、ロベルト、クララ、ブラームスの関係を知識として知り、映像として自分のイメージに残す意味では有意義。 配役・演出は主立った俳優は問題なくうまい。しかし音と画像(特にオーケストラ)が合ったいない部分があり、そこまで気を使わないのか・・・とちょっとがっかり。 音楽はそのまんまクラシックだから曲を知っていればより楽しめる。 3人の関係を知る知らないにかかわらず、クラシックファンは見てみる事をススめる。

  • jrq********

    1.0

    盛り上がらない昼メロ

    終始陰鬱な空気に包まれ、誰の「愛」も感じ取ることが出来ず、シューマンの人生の悲惨さだけが目立った作品でした。クララの演技も、感性豊かな芸術家というより、どこにでもいそうな主婦のように感じられました。何もかにも中途半端でドラマになってない(´・ω・`)史実を基に映画を作るってやっぱり難しいのでしょうか?

  • tro********

    3.0

    焦点が・・・

    映画の筋的には何を描きたいのか焦点がブレているが、 音楽好きにとっては、クララの「ロマンス」やブラームスのソナタ1番など、 あまり演奏機会の多くない曲が流れて嬉しかった。 ちなみに史実ではシューマン夫妻がハンブルグでブラームスと会った事実はない。 ブラームスはちゃんと紹介状を持ってデュッセルドルフのシューマン家を訪れ、 シューマンは『新しい道』という評論記事を書いてブラームスを世に出した。

  • いやよセブン

    3.0

    シューマン夫妻とブラームス

    監督がヘルマ・サンダース=ブラームス、成る程。 ブラームスはシューマンの妻、クララを好きになり、生涯独身を通し、クララの死後、あとを追うように亡くなった。 一方、夫のシューマンはそれを知っていたが、ブラームスの才能にほれ込み、同居させており、自分の後継者はブラームスと公言してはばからなかった。 天才に対する感情は「アマデウス」でも描かれているように、嫉妬や羨望だけでなく、コアなファンとして盲目的な崇拝もあるようだ。 名曲で歴史に名を刻んだことになる。

  • tkr********

    2.0

    映画としては全然駄目だけど

    作曲家シューマンとその奥さんと、作曲家ブラームスの話 ながら生涯をつづる話でもないし、恋愛話としても成立していない 完全なピンボケ作品 いったい何を描きたかったかというと、 監督がブラームスの子孫なので、 ブラームスがシューマンの奥さんと不倫して、シューマンが頭をおかしくしてしまったのは、 そうじゃなくて元々シューマンの頭がおかしくなってて、彼がもうほとんど駄目だというところで、 初めてブラームスとシューマンの奥さんは一緒になったんだよ的な弁解 醜い部分を出していないからドラマが盛り上がらず、映画としては全然駄目 だけどまあ音楽はやっぱり良いし、 ベートーベンとシューマンとブラームスの歴史上の繋がりみたいなものが 勉強できたのは良かったかな

  • 3.0

    母の日に母もの。違った?彼女、何者??

    作曲家ロベルト・シューマンの妻であるクララ。母として7人の子供を育て、作曲もし、ピアノも弾く。そんなある日、多忙な日々を送る彼女の前に、若き新進作曲家ヨハネス・ブラームスが現れる。彼女は、彼の才能を高く評価し、彼は彼女に敬愛を寄せて行くが、、、、、、夫は、彼女は、彼は、どうなっていくのか、、、っていうお話。 クラッシックは(も)知らず。シューマンやブラームスも名前だけ。もしかしたら作中使われていたのかも、、も分からず。申し訳ありません。。 ☆シューマン役さん・・・病的な感じが巧かった。そんなに酷く無いっていうか、正常と異常の間をいったりきたりしている所が見所かも。ただし、見ていて気分がいいものでは、ありませんが。 ★クララ役さん・・・「善き人のためのソナタ」の方。うーん、綺麗なんだけど、押しが強すぎる感じがダメ。夫の代わりに指揮をしたり、作曲を発表したり、それ自体は問題無いんだけど、どうだ!って表情は私には無理でした。もっと柔らかい部分(弱いところ)をみせても良かったかな。 ☆ブラームス役さん・・・いいわ~ソフトなイケメン。この時代の衣装もお似合い。子供に好かれてるし、ピアノが弾けるし、ポイント高いぞ。彼女をいよいよモノに出来る、って時にシない、っていうのも、、、、、凄い。 監督さんは、ブラームス家の末裔。う~ん、キレイにまとめ過ぎちゃったかな? 私的には、残念でした。でも、クラッシック好きの方だったら、また違う感想かも。

  • car********

    3.0

    手元

    クララ・シューマン役のマルティナ・ゲディックがビアノを演奏するシーンが、実際に彼女が鍵盤を叩くところまで撮影されているので、この女優さんは凄いなと素直に思いました。 しかし、映画を見終えて、ユーザーレヴューをぱらぱらと読んでおりますと、どうもあのビアノの弾きかたは不自然だとのこと、。 なぁーんだぁ、、。 素直に驚いて少しソンした気分です。 しかししかし、『のだめカンタービレ』の予告編を見ていたら、やはり上野樹里がビアノを弾くシーンは鍵盤を叩くところまで撮っていた。 まぁ、分かる人には分かるが分からない私のような人には分からないので、今まで楽器を演奏するシーンは手元は分けて撮影するというのは、カタチとしては古いのかな、などと思いました。 『ボクの楽譜には、鳥のように自由がいい』

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