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皇帝の鶯 (1948)

CISARUV SLAVIK

監督
イジー・トルンカ
ミロシュ・マコヴェツ
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4.50 / 評価:2件

人形に吹き込まれる魂

  • すかあふえいす さん
  • 2014年8月29日 17時32分
  • 閲覧数 337
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

イジー・トルンカによる人形劇はその美しい世界観で見る者を圧倒するが、そんな彼の最高傑作の1つがこの「皇帝の鶯」だ。

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「ナイチンゲール」を題材にしたこの作品は、内に篭り欲しいものは総て手が届く場所にある、でも“本当に大切なもの”が解らない・・・そんな子供の話だ。

生活習慣は機会の様に決められており、人形の質感と相まって、文字通り「人工的な」ものを感じる。

そんな彼にいつもの“プレゼント”選びの日がくる。彼の目を通すページは既に“持っている”ものばかり。そんな中、彼が見た事も聞いた事もない美しい鳥「ナイチンゲール」を目にする。

彼はナイチンゲールに“一目惚れ”してしまったのだろう。

しばらくはその歌声に魂を虜にされるが、新たに彼の元に現れる“浮気相手”がナイチンゲールと彼の関係に一時溝を作る。

だが、どんなに精巧な“浮気相手”でも本物の“魂”には敵わない。

彼とナイチンゲールが再会する時のあの美しい表情!劇中には音も、まして彼らの表情を変えるパーツも無い。
それなのに光の変化といった演出で表情の変化を感じられる・・・これが映像だけで人の心を動かすという事か。
それはトルンカが人形そのものに魂を、命を吹き込んでいるからなのだろう。

東洋の神秘的な世界観と相まって、至福の一時を味わえる作品です。

詳細評価

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