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モノクロームの少女 (2009)

監督
五藤利弘
  • みたいムービー 54
  • みたログ 41

4.13 / 評価:30件

「モノクロームの少女」

  • nak***** さん
  • 2016年2月18日 13時11分
  • 閲覧数 336
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画をみて感じたのは同監督の傑作「ゆめのかよいじ」との共通点だ。監督自身の郷里である長岡市の緑の田園風景が映画全編を流れる。街の中を川が流れ、物語は橋の上で展開する。ヒロインの少女が地震で廃校となった校舎の建物の中で見つけた一葉の写真に写っている女性の「想い」をテーマにしたファンタジー仕立ての物語は「ゆめのかよいじ」と共通だ。シナリオライター出身の監督が若い頃から温めてきたらしい様々な想いが映画の前半に盛り込まれている。好きだった少女への想い、気になる友人、郷里の日常、憧れの対象としての東京、脱出の手段としての受験などのエピソードがゆったりと展開する。このあたり監督の昔の日記を読んでいるようだ。映像が素晴らしい。ゆったりとした前半の展開は、この映画の好き嫌いが分かれる理由だろう。

この映画は後半に入ってテンポが速くなり面白くなる。駆け落ちした異国で病没した女性と、その後生きる気力を失くしてやはり早世したその恋人をめぐる謎解きが展開する。死後であっても一緒になりたいという逝った者たちの「想い」が若い主人公たちに乗り移り「悔いのない人生を生きろ」と呼びかける。ちょうど「ゆめのかよいじ」で二人のヒロインが共通して愛したピアノ曲が彼岸と此岸に立つ者たちの想いをつないだように「強く人を想う気持ち」を共有する主人公たちにしか見えない形でこのファンタジーが成立する。この謎解きをめぐってのテンポの良さが心地よい。熱い気持ちが伝わる青春映画だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 切ない
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