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キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ (2008)

CADILLAC RECORDS

監督
ダーネル・マーティン
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3.77 / 評価:176件

解説

1950年代のシカゴを中心に、伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマ。監督は『彼らの目は神を見ていた』のダーネル・マーティン。チェス・レコードを立ち上げたレナード・チェスをエイドリアン・ブロディ、グラミー賞受賞シンガー、エタ・ジェイムズをビヨンセが演じている。偉大なミュージシャンたちの波乱に満ちた半生と、彼らを熱演した出演陣から目が離せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

野心家の青年レナード(エイドリアン・ブロディ)は、物静かで思慮深い天才ギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)に出会う。発展しつつあったレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたレナードは、彼らのアルバム作りを始めることにする。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「キャデラック・レコード/音楽でアメリカを変えた人々の物語」結局、すべての物語がビヨンセに集約される

 何はともあれビヨンセである。音楽ファンの立場から言えば、マディ・ウォーターズやチャック・ベリー、ハウリン・ウルフやボ・ディドリーも在籍したシカゴのチェス・レコードの物語、ということになるのだろうけど、そんな黒人音楽の偉人たちに最大のリスペクトを捧げながらも、しかし結局はすべての物語がビヨンセに集約される。

 ビヨンセが扮するのはエタ・ジェームズ。ココ・テーラーとならぶチェスの歌姫である。マディ・ウォーターズ他の男たちの物語が非常に真面目ではあるけれども、それ以上ではないエピソードの紹介に留まっているのに対し、ビヨンセが登場してからは映画のボリュームが明らかに増す。もはや、音楽業界のこともかつてあった事実もどうでもいい、とにかく目の前に映っている男と女が世界のすべてとなる。つまり必要なのは音楽的な教養ではなく、今、この映画を見ている私がいかに生きているか、生きてきたか、その時間の積み重ねであることがはっきりするのである。

 そのとき、エタ・ジェームズとチェスの社長との関係や彼らの生き方、音楽に、私たちの人生が重なり合う。ビヨンセのふとした表情や歌声は、まさにその重なりの一部である。もし私がエタ・ジェームズだったら、チェスの社長だったらと、この映画を見た誰もが思うだろう。そこから「映画」は始まる。つまり私たちのこれからの人生が始まるのである。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2009年8月13日 更新

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