ここから本文です

アバター (2009)

AVATAR

監督
ジェームズ・キャメロン
  • みたいムービー 975
  • みたログ 1.3万

3.82 / 評価:6,486件

費用対効果という点で

  • 怪盗軍団 さん
  • 2010年1月4日 15時56分
  • 閲覧数 154
  • 役立ち度 23
    • 総合評価
    • ★★★★★

 私が初めて3Dの映画を観たのは、今から30年ほど前、「空飛ぶ十字剣」という中国のカンフーものでした。今回と同じような偏光メガネのやつでちゃんとカラーでやってたのですが、それはもうすごい迫力で、ビックリしたものでした。割れた茶碗のかけらは飛んでくるわ、弓矢や槍は飛び交うわ、すごかったです。

 30年の時を経て、再び見ることになった3D映画、楽しみにしていたのですが・・・。

 あの時の半分も、いや10分の1の感動もありませんでした。

 すべてをCGで加工しなければならないであろう存在を主人公に据え、その世界観のすべてを緻密に計算しなければできないであろう舞台を持ってきてそのすべてを3Dで見せようとしたその心意気と、技術には本当に敬服しますが、しかし、一素人映画ファンとしてお金を払う立場から感じたことは、そこまで余分のお金を払ってまで、見る価値をこの3Dからは感じませんでした。

 30年前の3Dは通常と同じ金額で800円くらいでしたが、その時の感動のほうがはるかに大きかったのは痛かったです。

 細かい技術ははるかに進歩して技術的には比べ物にならないのでしょうが、それが画面から感じられなければ、まだまだ商品として余分のお金を取るというのはどうかと感じてしまいました。

 まず第一に画面が暗すぎて、せっかく作りこまれた画面の大雑把なところしか感じられない、なんかすりガラスの向こうの映像を見せられてる感じがしてものすごく気になりました。ぜひとも2Dでもう一度鑑賞したいと思っています。とにかく画面が見づらくてものすごい損した気分になりました。

 話の中で面白いと思ったのは、「ナビ族」の世界観です。彼らの持っている宗教観みたいなものは、一見インディアンのそれと非常によく似ていますが、根本が全く違う。
その星の生態系そのものと深く結び付いていてその故に部族による宗教の違いがないこと。どちらかというと、ガンダムに出てくる「ニュータイプ」の概念に近いものを感じました。あるいは「エバンゲリオン」の人類補完計画のもっと健康的なバージョンのような。

 基本的に個として存在しながら、他のものとつながることのできる能力。いかにもアメリカ的なとらえ方の「無我」の境地みたいな気がして面白かったです。

 この映画に宮崎アニメの匂いを感じることもありますが、そもそも基本的に宮崎氏本人の根っこが西洋の神話やファンタジーなどに軸足を置いてそれを道具として日本を描いているので、いわば「黒沢明監督」と同じ思想の逆輸入が起きているだけのことだとも思います。

 確かに話は力強く見てる間中ハラハラしっぱなしでしたが、さりとて観終わった後に何か印象に残ったかといえば、なんか「マトリックス」「ネバーエンディングストーリー」「エイリアン2」「ターミネーター2」「アビス」「ダンスウイズウルブス」「ラストサムライ」そのたもろもろなんかが寄せ集まってできたストーリーにしか感じられず、悪役をただ一人に絞って人類のそのすべての悪をその人のせいだけにして、話を単純にしてたのがわかりやすくもあり物足りなくもあり。

 なんだか、あまりいいこと書いてないみたいですが、映画としてはものすごくよくできていて面白かったです。ただ余分のお金を取ってまで見せるほどの実力を私としては感じられなかった、そんな残念な一本でした。
 

 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ