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パンドラの匣 (2009)

監督
冨永昌敬
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  • みたログ 540

3.42 / 評価:194件

コメディです

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2020年8月4日 17時02分
  • 閲覧数 82
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

太宰治原作、結核療養所の物語と聞いて、ものすごく陰鬱で重い物語を想像していたので、長いこと手を出さずにいました(原作も、です)。
 何かの気まぐれで見てみてびっくり。
 こんな軽快な、コメディタッチの作品だったんですね。
 原作もです。ネット上にもあちこちに、「太宰って意外に明るくて楽しい作品も書く人だったんだ」みたいな感想が書かれています。

 実際に病苦のゆえに自殺した友人の闘病日記をもとにして、太宰はこの原作を書いたといわれていますが、そういう悲劇を太宰が何を考えてこんな明るい、軽快な、そして希望(パンドラの匣の名のとおり)にあふれた作品にしたのか、難しいことは私にはよくわかりません。

 新型コロナの被害で世界中がひっくり返ってる今の目から見たら、この「健康道場」の管理のいい加減さは、これはもう「ありえない」を通り越して笑うしかないレベルですね。
 いくら感染症学が未熟だった当時とはいえ、結核療養所がこんなに感染対策のなんにもない、出入り自由の、明るく楽しい場所だったとは、ちょっと私には思えません。

 「やっとるか」「やっとるぞ」とか「よしきた」とかいう奇怪な挨拶といい、これは明らかに滑稽さを演出しようと意図して作られた物語です。
 結核療養所の実際の様子を描こうとした物語ではありません。
 これは、本当はどす黒い絶望に塗りつぶされている結核療養所を、あえて明るく、楽しく、恋多き、希望にあふれた場所のように描いて、闘病生活を笑い飛ばしてしまおうとして作られた物語だと私は思いました。

 だって、希望は、笑うことからしか生まれてこないんだから。

 竹さん役の川上未映子さんの演技を皆さん褒めますが、いや実際とても魅力的ですが、私はマア坊の仲里依紗さんがこの映画では大好きです。この時代の女性を演ずるにしてはちょっと目鼻立ちがくっきりしすぎていて外人女優さんみたいに見えるかなとは思いましたが、まあそれはそれ、マア坊の天然キャラをとても見事に演じておられます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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