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5.0点
ネタバレ夢のような時間
兎に角、私の理想にかなり近い映画のその一つ。 ベッタベタではあるが、最後(エンドロールの幼い記憶)には泣かされた。 大人になると、こんな辛いことが現実にあると思い知らされた二人。 多分老人達はそんな辛いことを二人の何倍も経験したんだと思う。 胸糞現実に触れまくった、❝生き残ったリュシーたち❞ なのか。 ルカのサスペリアに、この人達に似たおじいちゃんが出て来ただろうか。 この後もまだまだ殉教者は見出され(造り出されて)行く。 殉教し損ねたリュシーはどんどん死と親しくなり、 残念ながら遂には抵抗出来なくなってしまう。 これを胸糞映画と呼ぶ人達は、胸糞現実とは距離を置いて、 上手く生きて来られたのかも知れない。 それは判らない。 悪夢は、感覚の記憶なのだと思う。 あらゆる手段を用いても他人と共有出来ないし、他人には理解され得ない。 そして、他人の悪夢は共有出来ないし、自分には理解出来ない。 そして、この映画の目的はそっちを向いてる気がしてならない。 (最期のひそひそは、そこに触れているのかも。と、一人想う日々。) 胸糞なお話の映画は昔から大量に作られたが、 この映画の描写は、ダントツで美しい! 胸糞な目的の映画が、結果、心を洗い流してくれている。 これに続いてくれる映画をさがしています。
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