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私の中のあなた (2009)

MY SISTER'S KEEPER

監督
ニック・カサヴェテス
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  • みたログ 4,760

4.09 / 評価:1990件

感涙、その袋小路は愛で溢れていました

  • さん
  • 2009年9月25日 19時46分
  • 閲覧数 334
  • 役立ち度 107
    • 総合評価
    • ★★★★★

不治の病や難病を扱った作品は、

それが感動を演出する道具に成り下がっていれば、
正直不愉快な印象を持ちますし、

反対に、真面目に向き合った作品ならば、
鑑賞中、骨とも内臓とも言えない、
身体の内側の何処かが、キリキリと痛むので、

あまりすすんで観る方ではないのですが、

今回、Yahooさんのオンライン試写会で鑑賞させて頂き、
そして、印象的ないい作品だったなぁと心から感じました。



物語は、白血病に侵された姉ケイトのドナーとなるべく、
遺伝子操作によってこの世に誕生したアナ、
彼女のクールなモノローグで始まります。


終始、アナの目線で一貫して描かれていれば、
共感したり、逆に、できなかったり、
比較的シンプルな心持で鑑賞できるのですが、


この作品の場合は、
家族それぞれの立場や想いがきちんと描かれています。

家族にとっての最悪の不幸(姉ケイトの病による死)を阻止するためなら、他の犠牲を厭わない母親。

その妻を理解しつつも、姉妹各々の気持ちも汲んでやりたいと悩む父親。

自らもある意味病を患いながらも、親の関心をケイトに奪われる結果となった兄。

そして、自らの生命が枯れて行く中で、家族の強い、ある意味強すぎる愛情を受け止めるケイト。


それぞれが家族に対して深い愛情を持っているにも関わらず、
或いは、持つが故、バランスは崩壊寸前。

更に、それぞれの事情を抱える、弁護士、裁判官・・・


各個人が持つこの不幸への解決策は、
残念ながらピタリと一致する事はありません。


愛情で溢れているにも関わらず、
出口が見えないまさに袋小路の状態。


勿論、物語は収束して行くのですが、
私は、この出口の見えない袋小路の状態にこそ、
目頭が熱くなりました。



抑制された演出と、シーンに適合した印象的な音楽と、
何より、「リトルミスサンシャイン」から数年経て、
より深みを見せる、アナ役のアビゲイル・ブレスリンをはじめとする演者。

見事だったと思います。



試写会で思いがけず、素晴らしい作品に巡り会えました。
この場を借りて御礼申し上げるとともに、
是非知人にもお薦めしたいと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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