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私の中のあなた (2009)

MY SISTER'S KEEPER

監督
ニック・カサヴェテス
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4.10 / 評価:1,862件

解説

アメリカの人気作家ジョディ・ピコーのベストセラー小説を、『きみに読む物語』のニック・カサヴェテス監督が映画化。白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作によって生まれた妹が、姉への臓器提供を拒んで両親を提訴する姿を通し、家族のありかたや命の尊厳を問いかける。主演のキャメロン・ディアスが初の母親役に挑み、両親を訴える次女役を『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンが熱演。シリアスなテーマながら、主人公一家の強い家族愛が胸を打つ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)MMIX New Line Productions Inc. All Rights Reserved.
(C)MMIX New Line Productions Inc. All Rights Reserved.

「私の中のあなた」強い絆で結ばれた家族の愛を描くアンサンブル・ドラマ

 白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作で生まれてきた11歳の少女が、両親を訴えた。こう聞くと、法廷シーンがメインの訴訟ドラマを想像するが、法廷シーンはごくわずか。重いテーマとセンセーショナルな設定が想像させる哀しい涙とは裏腹に、これは倫理と感情がせめぎあうなか、強い絆で結ばれた家族の愛が溢れたアンサンブル・ドラマ。そこではアビゲイル・ブレスリン演じる問題の次女すら、時間を交錯させて家族の歴史をひも解いていくパズルのピースにすぎない。

 もちろん、そこには長女の治療のためなら手段を選ばない母親の執念や、そんな母親への家族の困惑といった負の要素も描かれているが、全編を包むのは温かさときらめき。なかでも、同じ病気の少年との長女の恋の描写は、彼女自身の恋のときめきも、彼女を見守る家族の気持ちも味わえて、出色。そんな具合に、この家族の状況は誰もが経験するものではないのに、どの登場人物にも自分の気持ちを重ねることができる。涙のツボだけ押して、心に響かない作品も少なくないなか、久々に温かい涙が溢れてくるのも、そこが大きいのでは? 少年役のトーマス・デッカーのクールな美貌とあいまって、見たら、誰かに薦めたくなる1本だ。(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2009年10月8日 更新

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