リクエストに答えて貰っている気分だ
- fg9***** さん
- 2017年5月29日 15時05分
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…あらすじは、解説のとおり。
『素行不良で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティン(ビル・ナイ)のいる船に乗船。
その船は、アメリカ出身のザ・カウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)ら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。』
オープニングで、カール少年が枕許でこっそりとラジオからのロックを聴くシーンから魅かれてしまった。
オラッチも、高校受験勉強の傍ら、勉強するふりをしてヤンキー放送に聴き入り、毎週毎週トップ10をノートに書き留めていたっけな。
オラッチにとっては、そんなリアルタイムの出だしで、かつ、オープニングの曲がキンクスの「オール・オブ・ザ・ナイト」だったので、興奮の坩堝だったな。
次にはホリーズの「アイム・アライブ」がかかるし、中盤では、またキンクスのレイ・デイヴィスの気怠い「サニー・アフタヌーン」がかかったので、丸でオラッチのリクエストに答えて貰っている気分だった。
で、午前0時を回りロック放送は禁止かと思いしや、いきなりローリング・ストーンズの「夜をぶっとばせ」がかかった時には、選曲の妙に唸ってしまったな。
また、プロコル・ハレムの「青い影」までしっとりと流れちゃうし、もう、大満足だった。
ストーリー的にも、終盤の「タイタニック」まがいは、ちょっとテヘテヘ気味だったものの、個性ある人物像も丁寧に描かれているし、まずまずだったな。
それに、何と言っても、ビル・ナイのファッションセンス(赤いスカーフが素敵)は抜群で、同年配のオラッチとしては是非見習いたいと思ったゾイ。
今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンも相変わらずの存在感で、懐かしさのあまり涙がチョチョ切れそうになる痛快で愉しい作品だった。
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