ここから本文です

パイレーツ・ロック (2009)

THE BOAT THAT ROCKED

監督
リチャード・カーティス
  • みたいムービー 410
  • みたログ 1,428

3.91 / 評価:530件

解説

1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた痛快ストーリー。監督は『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン、『ハンニバル・ライジング』のリス・エヴァンスらが海賊ラジオ局のクセ者DJにふんしている。ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・キンクスなど、劇中に流れる1960年代ロックの名曲の数々にも注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

素行不良で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティン(ビル・ナイ)のいる船に乗船。その船は、アメリカ出身のザ・カウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)ら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009 Universal Studios. All Rights Reserved.
(C)2009 Universal Studios. All Rights Reserved.

「パイレーツ・ロック」一言では説明できない多彩な面白さに満ちたエンタテインメント快作

 洋上の海賊ラジオ局を舞台に60年代のブリティッシュ・ロックを満載したミュージカル群像劇にして、保守的な体制に敢然と立ち向かう勇気ある自由人たちの社会派ドラマ、1人の青年の悩みや成長、初体験を描く青春ラブストーリーにして、破天荒なキャラクターたちが繰り広げるナンセンス・コメディ、さらにはクライマックスには「タイタニック」もビックリの感動的な海洋パニック映画になる。一言ではまったく説明できない多彩な面白さに満ちた上出来のエンタテインメント快作である。

 「ラブ・アクチュアリー」で成功を収めたリチャード・カーティス監督は、恋愛中心の群像コメディだった前作のスタイルを踏襲しつつ、自らの抜群に練られた脚本をベースに、よりカラフルでワイドなマルチ・キャラクターを画面に息づかせる。そのタッチはいわば“ライト感覚のロバート・アルトマン”。英国調の毒や風刺も込めながら、登場人物を描く視線はソフトで優しい。船長を軽快に演じるビル・ナイをはじめ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ケネス・ブラナー、リス・エバンス、ニック・フロストから、エマ・トンプソンまで、通好みの個性派、演技派、名優、怪優の豪華競演も見ものだ。

 40年以上前の話だが、ノスタルジーに浸る暗さは一切ない。ここで描かれる民衆が体制に反抗した時代の活力は今こそ必要なもの。決定的に明るく前向きで、一本筋の通ったこの痛快なバカ騒ぎは見る者を確実に元気にしてくれる。(江戸木純)

映画.com(外部リンク)

2009年10月22日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ