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さまよう刃 (2009)

監督
益子昌一
  • みたいムービー 310
  • みたログ 1,782

3.13 / 評価:886件

何もかもが……ふ、古!

  • rent10th さん
  • 2009年10月9日 0時46分
  • 閲覧数 848
  • 役立ち度 79
    • 総合評価
    • ★★★★★

とにかく、この人の原作は映画化される度に蹂躙され、目も当てられない代物になってしまうのはどうしてか。これでは映画化されるたびに、その殆どがクズ映画になってしまうスティーヴン・キングと同じじゃないか~!キング同様に東野さんの原作は2時間尺の映画には向いていないのではないだろうか。その証拠に「白夜行」は稀にみる大大傑作ドラマだった。

そして本作は、これまでに映画化されてきた東野原作の中でも最低最悪の作品。原作にも難ありなのかもしれないけれど、とにかくテーマや演出、表現方法が古い。まず伊藤と竹之内の刑事コンビは安い2時間ドラマに出てきそうな師弟関係風刑事という典型的でなおかつ古過ぎる設定。

その竹之内が強姦されて殺された寺尾の娘の事件を担当するのだが、その死体を見て苦悩したりする……でもでもあんた刑事何年やってんの?残忍・悲惨・不条理な事件事故をこれまでに刑事として捜査してきたであろうあんたがそんなに悩む背景は?そこが何もないからその事件にこだわりを持つ説得力がないし、伊藤も含め刑事としてのリアリティに欠ける。

そして復讐を誓う寺尾の行動も一つ一つ不自然というかウソ臭い。『バーダーマインホフ』(←こちらの方がまだましだけれど)同様、行動ははあるがドラマがない。犯人の家にいくと、娘が強姦されている姿を撮影したビデオがある(そのビデオの中の犯人のセリフが笑えるほど説明的で本当にアホくさく、犯人=絶対悪と印象つけようとするありきたりな演出方法に辟易)のだが、それをみて寺尾はゲロを吐く。しかもゲロを吐くまで長いワンカット。ゲロって……。極端な視覚的効果でキャラクターの心理を表そうとするのはどうかと思うし、ゲロ=ショック状態ですっていう表現方法って。で、帰宅した犯人の一人を後ろからいきなり包丁でグサッ。犯人との格闘なくしてそのまま犯人永眠。なぜオヤジは暗殺者のごとく強いのだろうか? ていうか犯人を前にしてあんなに冷静に殺せないでしょ。怒りの頂点=冷酷の図は古過ぎてこちらがオエッ!

全体的に起伏もなく、ダラダラ進む。そして寺尾が犯人の一人を追って泊まるペンションのオヤジの予想外の行動に失笑。それにいたる感情の伏線がなく行動を起こすもんだから、ある意味あっと驚かされる。とにかく主要・サブ含めて背景や描写が薄っぺらい! これは何年の映画でいつの時代の人が作っているのだろうか。腐るほど語りつくされたテーマを、なぜに腐るほど表現されつくした手法で描いたのか。監督・脚本家の才能あるないの問題だけではなく、このレベルを全国公開規模の作品として配給してしまう日本の映画会社のセンスも問題。こんな映画を流すんだったら、ベルイマンの「処女の泉」をリバイバルした方がまだマシ。

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