ここから本文です

HIS NAME WAS JASON ~「13日の金曜日」30年の軌跡~ (2009)

HIS NAME WAS JASON: 30 YEARS OF FRIDAY THE 13TH

監督
ダニエル・ファランズ
  • みたいムービー 8
  • みたログ 20

3.13 / 評価:16件

人生を楽しんでいますか?

  • カナボン さん
  • 2009年10月26日 21時55分
  • 閲覧数 224
  • 役立ち度 18
    • 総合評価
    • ★★★★★

13日間、『13金』にお付き合い頂きましてありがとうございました。いよいよ今日は最終回、踏破シリーズ第13弾は総集編とも言えるドキュメンタリー、

今日のお題目は「HIS NAME WAS JASON~「13日の金曜日」30年の軌跡~」です。

賢明な皆様はお気づきのことと思われますが、私が今回の『13金』一挙レビューという暴挙に出てしまったのは、盟友玉吉さんの本作のレビューが引き鉄になったわけです。今までもホラー映画全般のドキュメンタリーや、「封印殺人映画」のようなスラッシャーものに絞った同型の作品はありましたが、単独のシリーズに絞ったドキュメンタリーというと、はて、そういやあまり聞かない。よくTVスペシャルで「007」や「寅さん」などの長寿シリーズの特別企画は観た覚えがありますが、一本の映画としてはとんと覚えがないわけです。

中身は当然のことながら『13金』についてのことばかり。ホラー好きなら知らぬ人はいないトム・サビーニをホストとしシリーズ全12作の監督や脚本家、ジェイソン役者や殺され役の俳優たちが一挙総出演。思い思いのシリーズへの愛情を余すところなく描いた90分間。

シリーズの監督は全部で11人いるわけですが、カニンガムやマイナーなどの一部の監督を除くと全く知らない人ばかりの名前が連なっている。役者としてはそれに更に輪をかけたようにケヴィン・ベーコンやコリー・フェルドマンを除けば殆どが誰やそれ?って方ばかり。お気に入りの初代ヒロイン、アリスを演じたエイドリアン・キングや2代目ヒロイン、ジニー役のエイミー・スティールも本シリーズ以外ではお目にかかったことがありません。しかしシリーズ誕生から30年、ゲストとして集まったヒロインや、ぬッ殺され役の方々、映画の中の面影はまるでなし、美乳や美尻を存分に見せてくれたお姉さんたちも当然のことながらおばちゃんになってしまっているし、色男ぶって呆気なくミンチにされた伊達男どもも今やすっかりメタボ体型。映画出演から○十年経って勢揃いしたこの作品、ヴィジュアル的には一番ホラーしているかも知れません(笑)。

それにしても彼らのシリーズへのこの愛情の深さは一体何なのでしょう。Hシーンに血みどろの惨殺シーンのオンパレード、映画的に見れば褒められるような作品でないことは誰の目にも明らか。明らかにB級感丸出しで安っぽい演出に人をバカにしたような中身のまるでないシナリオ。しかしこのシリーズを手掛けたスタッフ、キャスト、誰ひとりとして『13金』に携わったことを後悔はしていない、それどころか皆誇りに思っている。

30年もの長い間、12本もの作品が作られた本シリーズ。それは一つの『13金』という歴史を形成している。その歴史の一部になっていることが、彼らはたまらなく嬉しく、誇りに思うのでしょう。オッパイを出すだけの役だとしても紛れもなくこのシリーズはそうした低俗な場面の上に成り立っているわけなのですから。

こうしたこの作品に出て良かったと笑顔で振り返る、彼ら彼女ら。とにかく誰もが皆本心から言っていることは間違いない。出番は数分間だけでも全員に思い入れがあるのです。よく大ヒット作やアカデミー賞受賞作などのインタビューでこの作品に携われて幸せだとのたまう特典映像を見ますが、どちらかというとそういった名作でのインタビューの方が私の目にはヤラセっぽく写ります。その作品は確かにいい映画かも知れないが、本当にその作品に愛情があるのかというと必ずしもそうではないからだと思います。この名作を見ずして映画ファンを名乗るなといった暗黙のルールみたいなものが確かに存在する。しかしどんなにいい映画でもこんな風に無理強いをされるようでは楽しめないのではないでしょうか。

それに対して『13金』シリーズなどはてんでそんなことを考えずに楽しめる映画です。ホラーなど低能が観るものだから、こんなもの見るに値しないと決めつけられているジャンル。だから逆に肩の力を抜いて映画の本当の楽しみたる【非日常への脱却】を満喫できる。世の中を楽しむコツを知っている人たちにとっては、評論家が貶す作品であればあるほど食指が動いていくものなのでしょうね。

このドキュメンタリーに出ている人たちは皆そういう人ばかり。だからこのシリーズが大好きな人から見ればもう嬉しくて嬉しくて仕方がない。名作傑作大いに結構、しかしその一方『13金』のような低俗な映画があるからこそ名作は名作として存在出来るのです。

人それぞれ映画の捉え方は様々。でも時としてしょうもない種類の映画を楽しむことも必要ではないでしょうか。この手の映画を楽しめる人は価値ある有意義で楽しい人生を送っている人だと私は思います。

13日間有難うございました♪

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 知的
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ