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キャピタリズム マネーは踊る (2009)

CAPITALISM: A LOVE STORY

監督
マイケル・ムーア
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3.78 / 評価:236件

解説

『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督が、キャピタリズム(資本主義)支配下の経済問題に迫るドキュメンタリー。巨大企業が利益を追求すると、世界にどのような影響が出るのかを検証する。デビュー作『ロジャー&ミー』で元GM(ゼネラル・モーターズ)会長に突撃取材を敢行したムーア監督が、GMが破綻した20年後の今、生活を支配する経済をテーマに選択。原点に立ち返ったムーア監督の覚悟と怒りが熱く伝わる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を撮影中だったムーア監督は、$マークのついた大袋を手にウォール街へと突入して行く。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Front Street Productions, LLC.
(C)Front Street Productions, LLC.

「キャピタリズム/マネーは踊る」マイケル・ムーアらしいユーモアの精神に抱腹絶倒!

 映画作家マイケル・ムーアの「アポなし突撃取材」は、仕掛けの要素を盛り込む彼独特の映画手法だ。ずんぐりむっくりしたデカい図体だけに、おかしみを生む。デビュー作「ロジャー&ミー」のGMのCEOロジャー・スミスや、アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作「華氏911」の米大統領ジョージ・W・ブッシュのように、「敵」の顔が見えれば見えるほどムーアの舌鋒は鋭くなる!

 冒頭ですさまじい搾取社会、すなわち大企業が従業員に無断で生命保険をかけている実態を見せたムーアは、リーマンショック以後の金融危機の元凶となった公的資金の投入先である生命保険会社や証券会社が建ち並ぶウォール街へとのこのこ突撃して「金返せ!」デモを試みる。さらに神に向かった彼は、神父たちから「資本主義は邪悪であり、神の教えに反している」という言葉を引き出すのだ。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」式のムーアらしい論法は相変わらず面白い。ただし、製作中にオバマ政権への政権交代があり、ブッシュ政権時代の米経済を崩壊させた「敵」の顔が“見えにくくなっている”のが少し惜しい。

 イギー・ポップのパンクソング(「ルイ・ルイ」)から始まり、ウッディ・ガスリーのプロテストソング(「ジーザス・クライスト」)で終わる本作には、トニー・バビノのスタンダードジャズ風バラード(「ザ・インターナショナル」)も流れる。全編にちりばめられた挿入映像のセンスもバツグンに面白く、ムーアらしいユーモアの精神が大いに見て取れる。(サトウムツオ)

映画.com(外部リンク)

2009年12月10日 更新

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