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ブルーノ (2009)

BRUNO

監督
ラリー・チャールズ
  • みたいムービー 170
  • みたログ 415

3.14 / 評価:101件

解説

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で、世界中に笑いと戸惑い、非難を巻き起こしたトラブル・メーカー、サシャ・バロン・コーエンによるシニカルムービー。サシャが、セレブになる夢を持つ架空のファッション評論家・ブルーノに成り済まし、ミラノのファッションショーや中東の難民キャンプ、アメリカの政界など、世界のいたるところで騒動を繰り広げる。各地の文化や宗教、歴史を、命を張っておちょくるブルーノに爆笑必至。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ミラノ・コレクションのステージ上で暴れてファッション業界を追放されたことから、ハリウッド・セレブになって見返そうと決めたゲイのファッション評論家・ブルーノ(サシャ・バロン・コーエン)。流出させる目的で大統領候補とのセックスビデオを撮影しようとしたり、アフリカで養子を手に入れたりと、ブルーノ流セレブへの道をまい進していく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009 MRC II Distribution Company LP
(C)2009 MRC II Distribution Company LP

「ブルーノ」すべてにおいて「やりすぎる」という初志を完璧に貫いてみせる

 サシャ・バロン・コーエンの笑いは独創的だが過激で、危険だ。観客は笑いながらも、つねに居心地の悪い、嫌~な感覚を味わうことになる。その毒性がたまらないのだが、下劣極まりない! 不適切! 差別を助長する愚作! えげつない! などと怒る人もいる。いや、ごもっとも。だって彼は、あえてそう言われるような映画作りをしているのだから。しかも、すべてにおいて「やりすぎる」という初志を完璧に貫いてみせるのである。

 「ボラット」ではカザフスタンのTVレポーターとしてアメリカ中を引っかき回し、リアルな反応を笑い飛ばした彼が、今回なりきるのはオーストリアから来たゲイのファッション・レポーター。「セレブになる!」ため、とんでもない秘策を繰り出していく。

 局部を露出して踊らせるのは序の口。レバノンのテロリストに「誘拐して」と頼みに行き、ビン・ラディンについて「ホームレスのサンタみたい」と暴言。イスラエル原理主義のメッカをゲイ・ファッションで闊歩する。SEXビデオを撮ろうと、パンツを脱いで政治家に迫る。セレブの人道的行為をおちょくり、果てはバリバリに保守的な南部の格闘場で、男同士の愛の営みを繰り広げる……。

 命がけの悪ふざけと挑発の中に、世界の抱える変な世相や価値観、潜在意識をこれでもかとあぶり出してのける、まさに笑いのテロリスト。「ここまでやるとは」と呆れながらも、ここまでやれば賞賛したくなるし、うっかり「素敵」なんて付け加えたくもなるのだ。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2010年3月25日 更新

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