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スペル (2009)

DRAG ME TO HELL

監督
サム・ライミ
  • みたいムービー 243
  • みたログ 1,940

3.43 / 評価:1052件

解説

銀行のローンデスクで働く女性行員が、仕事上のトラブルで顧客の老人の恨みを買い、謎の呪縛にかかってしまうショッキング・ホラー。『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミが脚本と監督を手掛け、卓越した恐怖演出で観る者を震撼(しんかん)させる。薄気味悪い呪文の犠牲になるヒロインを『ホワイト・オランダー』のアリソン・ローマンが熱演。ほんの小さな不親切から狂気が生まれていく、日常生活に潜むささいな出来事を突くアイデアが秀逸。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009 Curse Productions LLC. All Rights Reserved
(C)2009 Curse Productions LLC. All Rights Reserved

「スペル」戦慄するも笑うもよし。その源は登場人物の“イタさ”にあり!

 サム・ライミがプロデュースする恐怖映画専門レーベル“ゴーストハウス・ピクチャーズ”のラインアップは、B級テイストのびっくり系ホラー中心だが、ライミ自身が監督したこの映画は格の違いを見せつけるさすがの出来ばえだ。ひょんなことから顧客の老婆に逆恨みされたOLが3日間の理不尽な恐怖体験を無理強いされ、魂を地獄に持ち去られるという呪いをかけられる。そんな呪いの仰々しいコンセプトからして凄いが、濃厚なショック描写はさらに凄い。こんな薄気味悪い婆さんにつきまとわれたくない、こんな悪夢を見るのだけは勘弁してほしい、と心底思わされる戦慄シーンがこちらの予想以上のしつこさ、激しさで連打され、怖さを突き抜けて思わず唖然の笑いを誘う。とはいえ緩急巧みなストーリーの語り口が絶妙で、マニア限定の悪趣味ホラーに陥らない品格が保たれている。

 笑いを喚起するもうひとつの源泉は、呪いの怪現象が発生するシチュエーションだ。職場でのキャリアアップを狙うヒロインの上司の目の前で! さらには初めて対面した恋人の両親とのディナーの席で!! 考えうる限り最悪の場所で容赦なく幻覚や幻聴に見舞われるヒロインのイタすぎるリアクションに、吹き出しつつも同情せずにいられない。

 そんな恐怖とイタさを背中合わせにした本作には、ある小道具を用いたサスペンス映画的などんでん返し技も盛り込まれているのだが、それが炸裂するラストが実にすばらしい。ヒロインもイタいが、彼女に寄り添う恋人もイタい。そのイタさはまさしく地獄に真っ逆さまの衝撃だ。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2009年10月29日 更新

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