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インセプション (2010)

INCEPTION

監督
クリストファー・ノーラン
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  • みたログ 1.4万

4.07 / 評価:6,645件

解説

『ダークナイト』の気鋭の映像作家、クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。主役を務めるのは『シャッター アイランド』のレオナルド・ディカプリオ。物語のキーマンとなる重要な役どころを『ラスト サムライ』の渡辺謙が好演する。斬新なストーリー展開と、ノーラン監督特有のスタイリッシュな映像世界に引き込まれる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

「インセプション」「夢の中の階層」を描くアイデアは面白いが、色気はない

 T-araのコリアン・ガールズ6人、あるいはジェシカ・アルバがニカッと微笑んで、アタマの中に入ってくるような場面はあるかな、と少しは期待したが、クリストファー・ノーランはその種の色気、さらにいえば映画の色気皆無の監督であることを思い出した。「ダークナイト」は、故ヒース・レジャーのジョーカー演技がノーランのつまらない整合性を木っ端微塵に粉砕したからこその色気であった。

 眉間に皺を寄せて、レオナルド・ディカプリオがまたしてもそこにいる。「シャッターアイランド」と寸分変わらない演技の質感。しかし、これは正しい(苦笑)。いってみれば、「シャッターアイランド」は、「インセプション」の夢の層のどこかに組み込まれていい二元性があったからだ。つまり同じ設計のマトリックスを使用しているからである。

 夢と現実という二元世界をあれこれ楽しむ流儀は昔から人類に染みついている。仮想空間を作らないと誰も現実に耐えられないからだ。小説、演劇、アートなどはそもそも必要に応じて作り出された仮想空間そのもので、人はそこに<イン>し、別のリアルを模索するのである。ドラッグによる脳内神経の化学反応で現実を攪拌(かくはん)する方法も人類は覚え、フィリップ・K・ディック、ティモシー・リアリー、サイバーパンク、そして、あまりにヒットした「マトリックス」シリーズが生み出された。<夢の中の夢>まではシェークスピアも詠ったが、「インセプション」が<植え付け>任務を遂行するマトリックスは<夢の中の夢の中の夢>という深層である。もっとチープな作品で剥き出しのアイデアで観たかった気もするが、とりあえず面白い。(滝本誠)

映画.com(外部リンク)

2010年7月15日 更新

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