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Dr.パルナサスの鏡
2010年1月23日公開

Dr.パルナサスの鏡

THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS

PG121242010年1月23日公開

cha********

4.0

ネタバレ人生の「選択」とは、結局・・・

パルナサス博士と悪魔との賭けを軸に、 現実と鏡の中の幻想の世界が入り乱れ、 物語が展開されていく。 パルナサス博士のイマジネーションの世界は、 変化する。 時に、地獄につづく恐ろしい世界となり、 入ったものを孤独な荒野に彷徨わせ、 時に、天国へとつづく恍惚の世界となり、 天国へのはしごを登らせる。 後半、荒涼とした砂漠の中に立つ標識 「あっち、こっち」を見たパルナサス博士が言う。 「また選択か・・」 人間は、大小の選択を続けながら人生を生きている。 「自分」で選択した道を歩んでいるように思われるが、 結局は、悪魔との賭けが人生を左右し、 その手のひらでの選択にすぎないのではないか。 悪魔との賭け、とはつまり、人生の指針のようなもの。 人生の指針がぶれていながら、「賢い」選択を 続けているかのような感覚。 これが現代の社会に生きる人々の憂いではないだろうか。 ヒース・レジャー亡き後のストーリーで、 鏡の世界に入るたびに、顔が変わるという設定は、 必然性が感じられず、違和感を感じた。 特にジョニー・デップのファンではないが、 彼が登場するだけで、役に謎めいた魅力の輝きが感じられ、 演じる俳優でここまで違うか、と驚かされた。 さて、私の鏡の中には、 今どのような光景が映し出されているのだろうか。

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