2009年12月19日公開

誰がため

FLAMMEN & CITRONEN/FLAME & CITRON

PG121362009年12月19日公開
誰がため
3.9

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(51件)


  • nonpoti

    4.0

    なかなか凄い映画

    始めは殺し屋が人を殺してばかりの退屈な映画と思っていましたが途中から急に緊張が走り出します。騙し騙され、間違えてばかりだったり辛いことだらけ。主人公は元は安定した環境にいる人なのに、どうして殺し屋に……と思いましたが、信じる気持ちは誰にも負けていない涙ちょっと世界観変わるかも知れない。面白いです!長いよ!!

  • 3.0

    ネタバレ戦争…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ともえ

    4.0

    何か、信じられるもの

    シトロン役のマッツ・ミケルセン目当てで見ました。 でも主役はどちらかというとフラメンのほうだったかな。 運び屋の女性に惹かれ、関係が始まる。仲間が次々につかまり出し、彼女への疑念が湧いてくるものの、それを打ち消す日々。 明日どうなるかもわからない状況で、何かを信じずにはいられない切迫感が、ひしひしと伝わってきました。 非道さへの憎悪だけでは、先に待っているものへの確信だけでは、本当は抵抗は続けられない。 人間味ある闘士の物語。

  • mas********

    5.0

    戦争の大儀

     あらゆる戦争には、それなりの建前が必要である。 日本の戦国時代には、国家安定いう建前(本質は、一族の永遠持続の支配であるけれども)。日露戦争では、ロシアの南下という侵略に対抗という建前、その延長にある朝鮮半島の植民地化。資源を求め、それを絶たれた太平洋戦争。  その建前ゆえに、その建前を信じ、何も罪もない民間人が、戦争へ駆り出せらる、いわゆる「赤紙」。  最近では、米国ブッシュ政権による、テロという建前とした石油利権を巡る問題。  正義は、立場によって変貌する。  第二次世界大戦は、その建前(国家による利権)がまかり通る戦争だった。それに対し、異議を唱えたのが、この映画の主人公の二人である。  彼らは、ナチスはおろか連合国(とくに英国)や二重スパイによって、翻弄される。  主人公の二人もやがて、正義の境界に狂わされる立場になる。  これ以上書くと、ネタばれになるから、書きませんが、戦争という犯罪は、あらゆる人間を狂気に至らしめてくれる事を教えてくれる映画です。  デンマーク史上初という、宣伝文句がやたら踊っていますが、それも納得できる傑作!。

  • joz********

    1.0

    駄作も駄作、超駄作

    予備知識一切ナシで、単にデンマークの映画観たことないナぁという興味だけで借りてきた。 「本国デンマークで国民の8分の1を動員し、デンマーク・アカデミー賞で5部門を受賞。」なんて宣伝文句に騙された。 駄作も駄作、超駄作。 もし本当にこの作品をデンマーク人が支持しているのなら、国民として相当レベル低いんじゃない? やたら俳優の顔をアップにして、なにやら小難しい表情させて、製作費が足らない分、役者に過度な演技を要求する最低のパターン。 北欧の人って、こんな暗いだけの映画が好きなんだろうか? 暗くて、深刻ぶって、勿体ぶっているのが芸術だとはき違えているんじゃないか? 何をさて置いて、映画としての体裁がなっていない。 一つの表現をするのに無駄に時間をかけすぎ。 だから、物語にテンポがない。 ゲシュタポが出てくる映画なのに、画面から緊迫感が全然伝わってこない。 暗殺の場面もワンパターン。 こう同じ場面を繰り返したら、緊張感がなくなるって分からないのだろうか? ドキュメンタリー風を装えば、斬新なアイデアは不要だと思っているのだろうか? 俳優は一生懸命演技しているのに、共感が持てない。 平日堂々と、姿を晒して撃ちまくっているのに、誰も逮捕しようとしない。 だから、追われているという緊迫感が生まれない。 平気でゲシュタポどもが集まる中で飯を食ったりしている。 そんな子供にも分かる不自然さを放置したまま物語を進める鈍感さ。 こんな作品を評価する人の気が知れない。 ★一つ付けるのも憚れる。

  • run********

    4.0

    僕はここにいた

    歴史的な知識が乏しいうえに、何の予備知識もなかったため、 前半は訳が分からず、ただじっと顔と名前を覚えるしかなかった。 しかし中盤から徐々に引き込まれていく。 ―彼らは何のために、誰のためにこんなことをすることになったのか。  誰が味方で、本当のことを話しているのか。 これから見る人は、オフィシャルHPを見ておいた方がいい。 そこには、ネタバレじゃないかと思えるほどのフラメンとシトロンの紹介と、 デンマークの歴史が詳しく書かれている。 そしてもちろん、それでもこの映画を見る価値は充分にある。 祖国のために、ゲシュタポ、ナチス親衛隊、そしてそれらに寝返った者たちを フラメンは次々と射殺していく。 彼は映画の没頭で、こう観客に投げかける。 「俺がやっていることは正しい、そうだろ?」 人に自分の行いを伝えるとき、同意を求めるということ時は、 彼自身に「それが最善の策ではない」という猜疑心があるように感じられる。 けれどそれを認めてしまったら、ただ生きるための降伏を受け入れるということだ。 それよりも彼は、「存在するために」戦うことを選んだ。 だからと言って、人を殺してもいいのか? 否。と私は思う。 けれど今、平和だと思っていた日常に軍隊が入り込み、生活がガラリと変わってしまい、 大切な人を殺害されたら? 日本という国がなくなってしまうと感じられたら? それでも私は否定できるだろうか、と言われると自信は全くない。 人の心情を慮ることは大事なことかもしれないが、 所詮他人の気持ちなんて、到底理解できるものではないからだ。 戦禍を生きた人の著作を読んだり、話を聞いたりしてよく感じることがある。 彼らは今の政治家の考えに対して、大抵否定的で懐疑的だ。 彼らは「墨塗り」を体験した世代でもある。 昨日まで正しいと言われていた教科書に、正しいと言っていた教師が、墨を塗れという。 彼らは原理主義も、愛国心も、集団も信用していない。私にはそう映る。 戦争を体験していない私に、フラメンやシトロンの気持ちは分からない。 日本に今生きている、戦争体験者の気持ちも分からない。 ただ、本や映画を通して、それを書いた人や製作した人を通して、 何があったのかを少しは知ることができる。 そんなことは自分には関係ない。 所詮は過去に起こったことでしかない。 そう思う人もいるかもしれないけれど、 戦争は今でも世界のどこかで起こっていることで、 それは間違いなく日本にも影響を及ぼしている。 そして、これから自分が生きている間に、 日本が戦場にならないという保障はどこにもない。 私たちは知ることしかできない。 だけど、知ることならできる。 それはただ、人が生きていたからだ。 フラメンやシトロンが歴史上存在していたからだ。 いつか機会があれば、デンマークへ行ってみたい。 8人に1人が見たというこの映画を、そこに住む人がどう語るのか知りたいと思う。

  • shi********

    3.0

    社会派ドラマであることは否定しないが・・

    ナチスの脅威が支配するヨーロッパの悲劇。 フィクションも含めて数多くが映画化されているが、本作はデンマークのレジスタンスを描いた作品。 デンマークのアカデミー賞を受賞とのことだが、傑作かというと疑問符が付く。 主人公2人フラメンとシトロンは本国では知名度があるのかもしれないが、さすがに日本ではあまりに馴染みが薄い。 その辺りも理由なのだろうが、なかなか作品にのめり込めない。 主人公たちも信じるべきものを見失っている状態(それがテーマでもあるわけだが)なので観ている側もなおさら。 フラメンとシトロンという名(コードネーム?)の2人が主人公なわけだが、作中この名で呼ばれることはほとんどない。 それものめりこめない理由の一つ。 ヨーロッパ映画によくあるが、正直ちょっとわかりにくい。 ただ芸術的にハードルが高いというわけではなく、終盤はギャング映画のような雰囲気。 社会派ドラマであることは否定しないが、スパイサスペンスやラブストーリーの色合いもあり、そのせいで本来訴えるべきテーマが薄れている気がする。

  • 一人旅

    4.0

    知られざるデンマークのレジスタンス

    二次大戦時、ドイツ占領下のデンマークに実在した2人のレジスタンスを描いた作品。最近やたら戦争映画観てる気がするけど・・・まぁいいや、、。タイトル通り『誰がため』の戦争なのか・・・考えてしまう内容だった。愛する恋人への疑惑やレジスタンス内部の腐敗で、何が正しく何が正義なのか分からなくなる。観たあと虚しさが残った。あと、ストーリーが少し分かりづらいので注意。禿げたおっちゃんが2人出てくるけど、彼らを同一人物だと勘違いしてしまうと混乱します。

  • xer********

    4.0

    どうしてこうなった

    という題でも良いですが、近来稀に見る秀逸な邦題のつけ方です。 あるいは、こちらこそ本家・元祖イングロリアス・バスターズでしょう。 秀作反ナチレジスタンス映画です。 あるいは、大人になりきれなかった少年の物語か。

  • min********

    4.0

    確かに…そこに彼らは「存在」した!

    「ただ、“生きる”ためなら降伏を、  だが、“存在する”ためには戦いを…」 荒れる街を颯爽と歩を進める男たちを映したかっこいいポスター。 そのポスターを見る私の目に、この言葉が飛び込んできた。 ドクッ…… この言葉の力強さにたちまち反応する私。 よしっ!その“存在”を心に刻んでみようじゃないか! ……… 『誰がため』 ****** 実は半月以上前に観た作品です。 仕事のことで2月上旬まで忙しく、大好きな映画をあまり観れてませんでした。 まぁ、映画バカの性なのか…、時間がない中、たまに観てましたけど(笑) その忙しさから解放された途端、堰を切ったかのごとく、映画館やらDVDやらでたくさんの映画に埋もれてます(笑) ついでにまだ書けてないレビューにも埋もれてます(笑) その忙しさに解放された翌日に劇場で観た作品がこれです。 とにかくポスターに一目惚れして、ずっと気になっていた作品です。 デンマークのアカデミー賞で5部門受賞。 期待感が否応にも高まりますね! …… ナチスドイツの占領下にあるデンマーク。 ナチスに抵抗する組織「ホルガ・ダンスケ」の一員として、活動するレジスタンス、フラメンとシトロン。 ナチスに味方する売国奴を射殺する任務を確実に遂行する二人。 しかし、ある男と対峙した時、異変が起こる。 ある疑念が生まれたのだ。 「誰が敵で、誰が味方なのか…」 そして、ある葛藤が生まれる。 「自分たちは何のためにこのようなことをしているのだろうか…」 しかし、立ち止まることはできない。 もう彼らは「存在」しているのだから… …というお話です。 フラメンとシトロンという名で知られ、デンマークで英雄の二人を描いた作品です。 劇中では、本名のベントとヨーンで話が進みます。 もう…かっこいいですね♪ 時代に、 戦争に、 人の欲に、 人の情に、 そして、自分の“存在”そのものに翻弄された、 しかし、確かにその“存在”をしっかり時代に刻み込んだ男たちの姿に惹きつけられます。 なぜこれほどまでにカッコいいと思わせるのか? 英雄だから? いいえ、違います。 イケメンだから? いいえ、違います。 彼ら、悩んでいるのです。 苦しんでいるのです。 でも、突き進むのです。 この人間臭さと破滅の美学が合わさった時、男という生き物は不思議なオーラを放つのです。 人を殺すことに抵抗を感じつつも、祖国の自由、家族の居場所を勝ち取るために、自分自身と常に戦う姿。 自分が信じるものに必死にしがみつく強さと愚かさが同居した姿。 それら、彼らの姿に私は「英雄」を感じなかった。 時折、「なんで、こうなるのだよ…」と嘆きもし、「バカだなぁ…」とあきれもした。 彼らははたして何か、素晴らしい結果を残したのだろうか…とさえ、思いもした。 彼らは決して賢く生きていないのだ。 でも、はっきり言います。 心底カッコよさを感じる。 激しく、鮮やかに、そして、様々なものに翻弄されながら、強く生きた男たち。 彼らが「戦った姿」「もがいた姿」は、ちゃんと何かを残している。 そして、ちゃんと彼らは存在している…。 ****** さらにこの映画、誰が敵で味方なのか…という謎もあり、そこも面白かったです。 人の欲や情が絡み、大人の色気を感じさせるサスペンス調になっています。 また、射殺するシーンや裏切り者をあぶり出すシーン、ゲシュタポ(ドイツの秘密警察)の隊長と対峙するシーンはかなり緊迫感があり、演出やカット構図もうまかった! そして、フラメンとシトロンを演じたトゥーレ・リントハートとマッツ・ミケルセン。 素晴らしい「匂い」を醸し出しており、魅力的に演じています。 特にマッツ・ミケルセン! 強さ、弱さ、汚さ、朴訥さ、色気、激しさ… それら全てを全く違う趣で見せてくる。 渋いです!この人! …… 半月以上前に見た映画『誰がため』。 淡々としているため、実は、観た当初はそこまで感慨深くなかった。 しかし、徐々に迫ってくる彼らの「存在感」… うむ…良い映画だ♪ 「まずはYAHOO映画(PC版)の予告編を観てください。彼らのカッコよさの一端を感じますよ♪」

  • shoko

    4.0

    男の色気。マッツ・ミケルセン。

    この映画の教訓、、女を信じちゃいけないよ。 なんて女の私だからこそ言えちゃうことですけどね。 なんともひどいよね~。 良心というものはないのか! まぁ、女スパイというのは色仕掛けがお仕事ですから。 実話ベースかぁ、、。 こういう人が長生きしちゃうというのが腑に落ちないなぁ。 それはさておき、本音をいうとマッツ・ミケルセン目当てでこの映画をみました。 とってもいい男なんだもの、、。 「シャネル&ストラヴィンスキー」をみて惚れました。 体操やダンスで鍛えたこの肉体美。 男の中の男というようなルックスのデンマーク俳優。 『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役、ヴィゴ・モーテンセンはお父さんがデンマーク人だけど、二人に共通するものを感じますね。 今回の映画では肉体美のほうは拝見できませんでしたが、なんとも切ない役がはまっていて素敵でした。 でもそんな興味などはるかに上回る、見応えのある良作です。 ナチス占領下のヨーロッパで、ナチスにつくものと、レジスタントで抵抗するものとに分かれ、同じ国民同士で戦うことになってしまう悲劇。 しまいに誰が誰を信じていいのかわからなくなる。 主役二人をはじめ、製作陣の力の入り方が伝わってきました。 本当に見てよかったです。星よっつ。

  • you********

    4.0

    ネタバレこの二人の男の生き様を見よ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • jun********

    5.0

    正義とは?信頼とは?

    デンマークを舞台に、実在した二人のレジスタンス活動家の奮闘を描く。 ナチスに協力的な人々を殺害してきたはずが、上司にとって邪魔な人を殺させられていただけだと知り、葛藤する二人。 正義とは?信じられる人とは? ナチスに囲まれた時、二人は異なる態度をとる。それは最初描かれていた二人の性格からはむしろ逆な所がなんとも言えなかった。戦いが…猜疑心が…人を変化させる。 実話とのことでとてもリアルで、しかしサスペンス的要素も大きく、退屈させない映画。そして戦争による苦しみがひたすら心にのしかかる映画。

  • jig********

    3.0

    誰のために死ねるのか

    戦争が起きて敵に占領されると 愛国心あふれるものは祖国を売った者を糾弾し、 占領を受け入れた者は国内のレジスタンスや 争いの種をなくそうと占領側に加担する。 どちらも国のことを思っての行動と思えますが、 視点が変われば相手が敵に見えてしまうのは 仕方のないこととはいえなんともやりきれない。 作品は祖国を愛するレジスタンスの二人がメインの話でして、 彼らは売国奴とレッテルを貼られた人々を次々に殺害していきます。 殺害相手が敵国の人間ではなく同じ国の人間というところが 戦争の引き起こす複雑な構図の一旦ではあるのですが、 敵国の人間よりも自国の売国奴の方が憎いというのが 人間としての素直な感情なんだろうかとも思えます。 そういう感情を利用されているのでは・・ というところは後々冷静になって考えればわかりそうなものですが、 当時の時代背景、環境などからも 彼らは自分たちの行動に信念を持っていたのだなと思います。 自分たちの信じるものが揺らいだ時 人がどのような行動を取るのか?というところは、 作中の彼らの行動でわかるのですが、 おそらくこれが人として当たり前の反応なのかなと思いました。 若さというのもあるのでしょうが、 信じ続けたという真実があったからこそ、 本作のように語り継がれた二人なのかなと思います。 あの時こうしていれば・・ 歴史にifはないとは言うものの 事実が基の作品であるがゆえの歯痒さがあります。 あの時ああしていれば彼らの未来は変わったかもしれない、 変わった先の未来ではたして彼らは英雄として 祭り上げられたのだろうか? もしかしたら売国奴と言われた人達の方が持ち上げられる・・ なんてことが起きていたのかもしれないと考えると 歴史のifを想像するのも悪くはないかなと思いました。

  • mal********

    5.0

    知られざる戦況下のデンマークの歴史。

    2009年に公開された戦争映画です。とはいっても、史実に基づいての映画化、そしてナチス占領下のデンマークのレジスタンスを中心に描いてるため、かなりシビアな展開をしています。 侵略国のドイツ軍の要人ではなく、自国の売国奴を暗殺するフラメン(トゥーレ・リンハーツ)とシトロン(マッツ・ミクルセン)の行動は慎重かつ確実ではありますが、時として失敗をするところにリアル感があり、全体の映像のトーンが静かで緊張感が伝わってきます。 そうなんです。この映画、映像や構図が実に美しいんです。だからこそフラメンとシトロンにやがて訪れる悲劇の結末が深い余韻を残すんだと思います。複雑な状況下で暗殺者として生き、祖国の平和を信じて闘った主人公を演じたリンハーツとミクルセンの存在感も素晴らしいです。 ある意味、映画の展開や結末は安易に想像できてしまいますが、それを承知で観ても本作の緊張感と面白さが軽減することはないは筈です。上映時間は多少長いですが、おススメの映画です。

  • Kurosawapapa

    4.0

    歴史を語る悲しい物語が、また1つ蘇った

    1944年、ナチスドイツ占領下のデンマーク。 この映画は、 打倒ナチスを掲げる地下組織の活動家として、 フラメンとシトロンという実在した2人の、激しくも切ない物語です。 本作には、大きく3つの特徴があります。 特徴の1つ目は、デンマークの時代背景です。 1940年、デンマークはドイツ軍の占領下におかれますが、 当初は「保護占領」という名のもと、デンマーク政府の存続が許可されたため、 国民の生活は占領前と大して変わらず、抵抗運動そのものが起こりにくい状況にありました。 当時、無敵のドイツにデンマークは甘んじ、支配秩序の中へと従順に組み込まれていくことになり、 国内にはデンマーク・ナチ党という政党も存在し、 ドイツナチスに通じるデンマーク人も多く存在したことがあげられます。 主人公である2人の任務は、ゲシュタポやナチスに協力しているデンマーク人の暗殺。 それによって、同じ国民同士が殺し合うこととなり、 多くの悲劇を生み出すことになります。 特徴の2つめは、 誰が敵で、誰が味方なのか、疑心暗鬼の世界が描かれていることです。 フラメンは、恋人のケティから、 直属の上司が私的な理由で罪もない人間を自分達に殺させていることを聞かされます。 また一方では、ケティが二重スパイだという情報も流れ、 主人公の2人は、暗中模索の状態で戦い続けることになります。 それにともない、本作を鑑賞する側も、 誰が真実を話しているのか、常に疑いの目を持って見なければなりません。 特徴の3つめは、 本作は、決してフラメンとシトロンの英雄伝ではないということです。 彼らは人間らしさを備え、人を殺すことに抵抗があり、道徳に苛まされ苦悩します。 特にシトロンは、人間味あるキャラクター。 シトロンを演じたのは、「007カジノ・ロワイヤル」でボンドの敵役、 あの目から血を流したル・シャッフルを演じた、デンマークが誇る俳優マッツ・ミケルセン。 彼が放つ存在感は、他を圧倒するものがあります。 シトロンは、国を裏切る同胞を憎んではいたものの、 人を殺すことには抵抗があり、悩み続ける人物として描かれています。 彼が選んだのは、純粋さゆえの「やり抜く」という決断。 一人も殺したことのなかった人間が、真の殺し屋と化していく、 その心の変化がリアルに表現されていました。 「自分がやっていることは、本当に正しいことなのか?」 大義名分を果たそうとすると、十字架が重くのしかかってくる、、、 その重みにあがき苦しむ2人を見ていると、実に心が痛みます。 本作を鑑賞した後、 歴史を語る悲しい物語がまた1つ蘇った、という印象でした。 戦争の実話が、映画を通して蘇るたびに、 戦争の虚しさ、悲しさが心に響き渡り、居たたまれなくなるものがあります。 命の尊さを、痛切に感じさせる作品です。

  • カッチン

    4.0

    何が正義か?

     戦争は何が正義か何が悪か判らない・・・。 フラメン(トゥーレ・リントハート)とシトロン(マッツ・ミケルセン)思想を掲げ自分の考え方を信じ行動する。 果たしてそれが正義なのか?!上層部や愛す女性も敵なのか見方なのか?スパイ活動はじめ冷静な判断と高度な頭脳、そして行動力を必要とする世界。。。ん~やはり戦争に素晴らしいことはない何も無い。

  • mas********

    4.0

    良い作品です。

    見てきましたが、いい作品でしたね ナチス占領下でデンマーク人の人々が過酷な出来事あったお話で、一ついい勉強なりました。主人公のフラメンとシトロンは、ナチスの幹部やゲシュタポ暗殺し組織の命じるままに実行するが・・しかし信じていいのか、組織そのものを信じていいのか、自分は、殺人 の罪を犯しているのか考え悩み、シーンを見てるとその通りだっと思いますね いくら憎いナチスでも、同じ人間次から次へと殺していくと、自分のしていることが正しいのか、考えるし悩むと思う、シトロンは、あるセリフで「戦争に正義なんかない」言ってましたが、まったくその通りですね、 アンジエイ・ワイダ監督作品「カティンの森」も衝撃でしたが、この作品もお勧め作品ですね

  • dam********

    4.0

    こういう時代もあったと学べる作品

    ナチス占領下のデンマークで戦う人々を描いた作品。 実話だそうだ。 純粋かつ確固たる信念のもとに戦う主人公と、愛する者のために戦うその友人。 正義のため、打倒ナチスを掲げ、次々と任務をこなすのですが、疑惑、裏切り、時代に翻弄されつつ、最期まで信念を貫く、そんな二人に、切なくとても心が打たれます。 時代は違えども、深く伝わる思いが、スクリーンを通して感じられました。 心が痛みます。 何か問い掛けられる、そんな思いになりました。 また絶対観ます。

  • いやよセブン

    4.0

    デンマーク対独レジスタンス秘話

    ナチスドイツがデンマークに侵攻、ゲシュタポやナチス協力者の暗殺を実行する二人の男の実話。 レジスタンス、パルチザン、二重スパイ、連合軍などが入り乱れ、誰が本当のことを言っているのか分からず、翻弄されながらも愛を貫こうとする姿に感動する。 ナチスドイツを許さない、という姿勢が強く見られ、国民に歴史を忘れさせないように作られ、エンターテイメント性も備わって大ヒットするということにも驚く。

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