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渇き (2009)

THIRST

監督
パク・チャヌク
  • みたいムービー 711
  • みたログ 826

3.32 / 評価:321件

とりあえず、人は選ぶ

  • kay***** さん
  • 2017年11月26日 1時27分
  • 閲覧数 2564
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

言うまでもないかもしれないけれど、作品表面を彩る多少のエロ、グロ、ホラーテイストでもって、まず人を選ぶだろうとは思う。
で、そういうものを透かして見たときにはじめて見えてくる本質的なものこそを評価したい人には、それはそれでひどく肩透かしになる可能性が高いというのだから、なんとも難しいところである。
早い話、重暗ーいヨーロッパ映画も、やっすいB級ハリウッド映画も、ジャンル問わず等しく楽しめるような人になら、まあ薦められるんじゃないかな、と。(そのどちらにも属さず、それでいてどっちの方向にも広めのダイナミクスレンジを持っている作品であるという意味で。)

パク・チャヌク監督作は「オールド・ボーイ」とこれしかまだ観ていないのだけど、彼はやはり本質的にはエンタメの人なんだと思う。
別にそれがいいとか悪いとかいう話ではなくって、エグイとこをぐいぐい突いていく描写をためらわない感じがいかにも深そうに見えるし、実際ふとした瞬間に深みが垣間見えるときはあるのだけれど、それよりも何よりも単純に、彼の作品の本質は「衝撃」というところにあるのではなかろうか、という話。
そういう意味でシンプルに見ごたえはあると思う。
映像、演出、光るところはたくさんあるし、何よりキャストがいい。

でもまあ、ヴァンパイアのテンプレ設定、ほんとに要った? っていうのはちょっと物申したいかもw
そこの部分はほとんどこの作品にとってチープさにしか寄与していないように思えて、なんだかもったいない気がした。(予算の問題なのか何なのか、細かいことは詳しくないから分からないけど、大跳躍のシーンのあからさまな不自然さとか……。べつに超人的な力の設定なんかなくても工夫しだいでどうとでも成り立つ話だったと思うだけにね。)
いや、人によってはそこら辺がむしろポップで見やすいところなのかもしれないけど……。
主人公たちふたりの関係性のはじまりにからめたラストの靴の演出とかはベタだけどおしゃれだった。
ざっくり同じ話の流れ、同じ結末でも、作り方が違えばかなり泣けただろうと思う。

あとから「この映画はいったい何だったのか」と冷静に振り返ってみると割と何も残らないような話だったりもするわけだけれどw、それでも個人的には、観て時間損したとかは全然思わなかった。たぶんその辺がパク・チャヌク一流のエンターテインメント性なんだろうと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • セクシー
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