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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 (2009)

MAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN

監督
ニールス・アルデン・オプレヴ
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4.01 / 評価:1008件

解説

世界中で大ベストセラーとなった、スティーグ・ラーソン原作の傑作ミステリー3部作を映画化した話題作。スウェーデンのとある孤島を舞台に、40年前の少女失踪(しっそう)事件に絡む謎解きがスリリングに展開する。鼻ピアスと全身タトゥー姿のヒロインに抜てきされたのは、新人のノオミ・ラパス。『歓びを歌にのせて』のベテラン、ミカエル・ニクヴィストが共演し、物語にリアリティーを与えている。カリスマ的で破天荒なヒロインの活躍に拍手喝采(かっさい)!

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に失踪(しっそう)した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Vast 2009
(C)Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Vast 2009

「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」女性主人公の造形が抜群な傑作サスペンス

 この映画は文句なしに面白い。プロローグとなる事件の捜査途中で、その背後にある本当の事件の全貌が見えてくるというサスペンスの構造自体がゾクゾクするほどスリリングだ。上映時間が2時間半もあったのかと、見終わって気づいたほど引き込まれていた。探偵役のキャラクターも豊かだ。プロローグの事件、40年前に16歳の姪が失踪した事件の真相解明を大富豪に頼まれるのが、硬派のジャーナリスト・ミカエル。悪徳実業家を告発する記事が名誉毀損で有罪になり、金銭的にも仕事上でも追いつめられている。そしてミカエルの助手を務めることになるのが、ドラゴン・タトゥーの女リスベットだ。

 全身の刺青、革ジャンにジーンズ、鼻ピアスと限りなく不良に近い外見。寡黙で孤独で過去は謎、誰にも心を開かない野性の狼だが、ハッキングの天才で映像記憶能力に優れた凄腕調査員だ。事実、彼女が調査に加わってから事件がどんどん進展する。その頭の良さにも感服だが、心底惚れるのは強さ。邪(よこしま)でスケベな後見人にいたぶられた彼女が、自分の体を囮に彼を徹底的に叩きのめす辺りで、この人凄い!カッコいい!素敵!と、ハートを鷲づかみにされてしまった。自分から誘った男でも、コトが済んだらベッドから追い出すクールさにもしびれる。

 原作は出版直前に急逝したスティーグ・ラーソンのベストセラー。彼は、スウェーデン社会の背景に、政治の腐敗や経済の混迷などマイナス要因を意識的に散りばめているが、それはマイ・シューバルとペール・バールの「マルティン・ベック」シリーズにも共通する要素。社会批判の眼が優れたサスペンスを書かせると言えるかもしれない。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2010年1月21日 更新

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