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提督の戦艦

提督の戦艦

ADMIRAL

119

ali********

4.0

戦争と内戦の苛烈な時代を描く、ロシア映画

バルト海での海戦が1つの見どころで、第1次大戦の映画は近年では貴重です。『日本海海戦』から少し進化したという感じで、もちろん、航空機もレーダーもまだない。ロシア艦の提督は、優勢なドイツ戦艦に必死の一弾を命中させるが、そんな名人芸的な戦いが本当にあったのか。とはいえ、この戦場シーンはよく造られていて、被害や犠牲をクールに描き、とても厳しそうで、「勝ってうれしい」(負けるよりはましだが)といった昨今の日本でのバカな映像(『ガールズパンツアー』など)とは大違い。・・・この部分は、YOU TUBEでロシア語、英語字幕付きで見れます。 20世紀前半、世界は大戦争や革命(政治変動)に翻弄されました。(今も終わってはいないが。)このロシア映画は、第1次大戦での海軍提督(Admiral)の活躍と、その後、革命軍に追い詰められる運命を描く。 ロシア革命は、赤軍(共産主義者)と白軍(反革命、保守派)とどちらが正義なのか、今となっては微妙だが、長い内戦が続いて、最後は赤軍の勝利に終わります。反革命派の優秀な人々が、日本にもたくさん亡命してこられた(モロゾフさん、ゴンチャーロフさんなども)。ロシア人にとっては、過酷な第1次大戦がやっと終わった後も、革命と内戦の厳しい時代が続いたわけで、主人公の運命は、それを象徴するものでもあるのです。

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