2009年11月14日公開

劔岳 撮影の記 標高3000メートル、激闘の873日

1132009年11月14日公開
劔岳 撮影の記 標高3000メートル、激闘の873日
3.4

/ 75

17%
28%
35%
13%
7%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

『劔岳 点の記』の撮影のために、北アルプスの立山連峰を訪れた撮影隊とキャストたち。2007年春から2008年秋まで延べ200日をかけて、高山病に苦しむことがありながらも、30キロから40キロにもなる機材を背負い撮影を続ける毎日。日本を代表する俳優たちもまた、撮影現場と山小屋をヘリコプターに頼らずに往復していた。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(9件)

かっこいい20.0%勇敢20.0%知的10.0%セクシー5.0%不気味5.0%

  • ono********

    4.0

    映画と撮影の記でひとつの作品

    映画は昭和の雰囲気が。それはそれで魅力的です。 映画の中では、ワイヤーやベタな合成ありでしたが、 山の映像は、山の物で工夫して作り上げたんだなと思いました。 撮影の記で映画がより魅力的になりました。

  • mas********

    4.0

    メイキング映像なのに本編より面白いとは!

    梅田ブルク7で初日に鑑賞。ほぼ満席でその殆どが中高齢者という特異な雰囲気の中での鑑賞となった。また映画の途中での私語がやたら多かったのも特徴的。 「剱岳 点の記」の撮影現場にフリーのディレクターである大澤監督が完全密着し、ロケ風景を克明に記録したドキュメンタリー。通常はメイキング映像として「点の記」DVD発売時のオマケ扱いとなるはずだが、さすが劇場公開するだけあって見ごたえ充分、木村大作監督には申し訳ないが、個人的には「点の記」よりこちらの方が面白く感じられた。 冒頭、木村監督が「点の記」の撮影開始に当たって「この映画のロケは、撮影ではない。苦行だ。」と述べているが、この作品を観ると正にその通りであると納得する。全ての撮影を一切のCG撮影を廃して実際に剱岳に登って行う、これは言うは易く行うは難しである。 撮影隊の基地は山麓にある登山小屋であり、監督を始め撮影スタッフと俳優が数週間に渡って寝泊りする。その間の日課は毎朝4時に山荘を出て、撮影スタッフは一人30キロを越す重い機材を担いで数時間歩き、撮影現場で機材を組み立てる。 俳優もスタッフと同様に徒歩で現場に向かい、到着後に撮影用の衣装に着替え、天候が良ければ何カットか撮って、その後また数時間かけて山荘に戻る。毎日の撮影現場までの移動自体が本格的な登山なのであり、鉄鎖のある難所を仲村トオルが命綱を頼りにヘッピリ腰で移動しているシーンには笑えた。 そして折角撮影場所に到着しても、天候が悪く、撮影に適していなければ、その日の数時間の歩きは無駄となり、何もせずに帰ることになる。機材等の組み立ては全員で行い、エキストラもいないなので、スタッフがエキストラ役を兼ねることになる。また監督の方針としてストーリーに沿って順撮りで撮ることにしているので、どこかで撮影が滞ると先に進めない。まさに苦行である。 この映画の中で、香川照之が度々コメントするシーンがあるのだが、これが傑作である。午前4時に出発して数時間後に、香川が「笑っちゃうよ。朝からひたすら歩いて、まだ撮影に入っていないんだぜ」とボヤく。その日は結局9時間歩いて午後1時に撮影現場に到着、2カットだけ撮ってまた9時間の道のりを歩いて戻ったとのこと。 また、日本山岳会のエリート役で、当時最新の登山道具を備えた仲村トオルの格好に、明治時代の案内人役の香川は「いいなあ、俺なんかこの雪の中で草鞋(ワラジ)だぜ。」と寒そうに足を見せる。また、浅野忠信に「剱岳の登頂に成功したら、山頂で監督を胴上げしてそのまま(崖から)落としちゃおう」と言って笑わせる。作品の中では朴訥とした案内人役であるが、そんな人柄と正反対の面白コメント連発で、まさにこの人、ムードメーカーである。 この映画の撮影がほぼ完成に近づいた時点で、撮影班の一人が落石により頭に重傷を負い、入院する事態が発生する。撮影隊は山を下りて、各々がこの作品の撮影を続けるべきかを考えたそうだ。結局10日後に撮影隊は山に戻って撮影を再開することになるのだが、このシーンでは荘厳な音楽(確かベートーヴェンのアレグレットだっけ)が流れる。メイキング映像の中でも深刻でドラマチックな場面が終盤に挿入されたことになり、不謹慎ながら出来すぎたエピソードだと感じてしまった。 最後に残った剱岳山頂での撮影が、一日目は苦労して山頂に登ったのに何と曇天で不可能、日を改めての二度目の登頂で漸く撮影完了、いやはや大変な撮影もあったものである。 これだけの苦労をして撮った映画が「点の記」となるのだが、雄大な風景は文句なしに素晴らしい。それだけに、ストーリーの弱さが目立ち、プロの脚本家に脚本を依頼しなかったのが惜しまれるわけで、ストーリーの面でも、メイキング映像に過ぎないこの「撮影の記」の方がむしろ出来が良いというのが何とも皮肉である。

  • mim********

    5.0

    「点の記」より面白い「撮影の記」

    ミッキー、スヌーピー、香川照之 日本映画ファンなら誰しも感じる事ではあると思いますが、 香川照之というマスコット(俳優)は日本で生まれた最強の萌えキャラです。 眉間のしわ、そり残した髭、そして引き締まらないお腹。 彼がスクリーンに写るだけでYAHOO!映画上の私の評価は☆+1つされている事はいうまでもありません。 それほど個人的に大好きな俳優であります。 しかしそんな香川照之の真の姿は実はあまり知られていません。 というのも彼の姿を拝めるのは殆どスクリーンの中ですし、 テレビに出演しても大人しい事が多いからです。 エッセイや写真集、雑誌の巻頭グラビアを飾る気配もありません。 なので恐らく日本中の照之ファンは、眠れぬ夜を過ごしていただろうと思います。 いったい本当の照之はどんな人なのだろう? そんな全国の照之ファンに朗報です。 遂に照之のファーストソロイメージDVDがレンタル解禁されました。 タイトルは「劔岳 撮影の記」 照之のプライベート映像が満載の一枚になっています。 照之の日々のファッションチェックから、 照之の監督に対する日々のぼやき、 照之の入浴シーンなど正にファン必見の一枚になっています。 それと極々おまけてきな要素ですが本作は照之のイメージDVDの 他にどうやら「剣岳 点の記」という映画のドキュメンタリー作品という側面を持っているそうです。 照之の魅力は皆さんもご存知の事実だと思いますので、 ここからドキュメンタリーの側面からレビューしてゆこうと思います。 (※ふざけ過ぎですね(恥)ここから真面目に書きますw) 2010年も早2ヶ月以上が経ち 2009年公開の日本映画のDVDも出揃ってきました。 ぐるりのこと、歩いても歩いてもといった邦画の正攻法的なアプローチから撮られた作品が印象的だった08年の日本映画界と比較すると、 09年はどちらかというと異端で個性的な作品が多く観られたように思います。 その中でも印象的だったのが「剣岳 点の記」でした。 退屈だったら劇場も退席、DVDも早送りしかねない昨今の映画ファンに、 2時間以上ある映画のその殆どを山の風景シーンに費やすという稀有な映画。 確かに中盤は少し退屈もしましたが、 私はこの映画に古き良き日本の大作映画の佇まいを感じたのでした。 ただその佇まいがどこから来るのか?そして何なのか? ずっと分からずにいました。 その答えが本作「劔岳 撮影の記」にはあります。 名物カメラマン木村大作の念願成就の為に信じられないハードな撮影を強いられるスタッフ、キャスト 落石が頭に当りヘリコプターで搬送される重症患者。転倒して割れるカメラ。凍傷寸前の出演者。 安易な言い方にはなってしまいますが 「命をかけた(常軌を逸したw)作り手の情熱と無謀!!」 これこそが映画「剣岳 点の記」の最大の推進力だと私は思うのです。 ちなみにここで言う命をかけたとは「頑張った」「一所懸命しました」とかそういった意味ではありません。 文字どおり命が危険にさらされるという事。 売れない俳優が命がけで階段落ちをする「蒲田行進曲」 役者が実際に馬に引きずられる「七人の侍」 三船めがけて本物の矢を射た「蜘蛛巣城」 かつての日本の映画人の作品から伝わる熱い情熱+無謀が点の記からも感じ取れたのだと思います。 そしてそんな熱い情熱+無謀をダイレクトに写した撮影の記は、 個人的には点の記よりも面白く、ドラマチックな最高の映画でした。 それもそのはず点の記で実際測量隊が登った剣岳に彼らは重い機材を持って2度!登頂しているのです。 明治の測量隊にも匹敵する苦行を彼らは行っているのです。 そこには不可避的にそこで葛藤する人間たちのあらゆるメッセージが込められてゆきます。 個人的にこの映画から感じた事は2つ。 ?映画を撮る行為そのものの尊さ ?組織で一丸となり目標を達成する事の面白さ 特に?においては09年日本映画の中で最もメッセージ性のある要素だといっても過言ではないと私は思います。 一見、非常識、無謀ともとれる木村大作の試みに序盤は俳優含めとまどいの様子が見て取れましたが 最終的にはキャスト、スタッフ一丸となる姿に強く勇気づけられます。 そして、私達が日頃働く会社も「点の記」の撮影現場となんら変わりないと思ったのです。 変な上司、無謀な仕事、悪い待遇 私は日々ぼやいています。 「あの資格とったら今の職場辞めてやる!結婚したら辞めてやる!!」 しかし本作を拝見した後私はこうも思ってしまいました。 「今の会社の成功、発展に一度全力を尽くしてみようか       仕事を楽しくやる秘訣はこれかもしれない」

  • isl********

    5.0

    本編を見た後でないと面白くありません

    個性の強い役者・裏方が、自由の利かない過酷な自然の中で数カ月を共にして一つの作品を作り上げる。このような環境で人は何を考えるだろう。自分のような弱い人間では不平不満ばかりを口にするかもしれない。 しかし、彼らはやり遂げた。撮影に入る前のミーティングで、木村監督はスタッフに向かって、この映画の製作を「苦行」と表現した。まさに撮影期間中のの彼らの顔つきは、苦行に没頭する修行僧のようであった。 その姿は、背景の北アルプスの姿に重なって神々しくさえ見えた。

  • goo********

    4.0

    本編よりも面白い

    本編の感想でメイキングのほうが面白いだろうと書いたがその通りだった。映画の心臓は普通は台本だと思うのだが、木村監督は現場だと考えたわけだ。それでステレオタイプのストーリーを命がけで映像にした。カメラマンらしい発想で、色々な映画があってもいいわけだから面白い試みだった。できればそれに見合う本を書いてもらえばもっとよかったのだろうけど。 撮影を中断することになる命にかかわる事故もあるし、凍傷の危険や、膝に水がたまってリタイヤしなくてはならなくなった人などなかなかドラマチック。 木村監督は時にはリーダーシップを発揮するがヤケクソになったり怒鳴り飛ばしていたり映画本編よりずっと人間的だ。 香川照之の明るさは撮影の苦行をものともせずしっかり主人公だ。これも映画の役よりも深い。 命綱をつけて登頂し、ひたすら雲が晴れるのを待つが駄目で下山。その繰り返しである。 本編はこのドキュメント映画のためのプレリュードだったのかもしれない。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
劔岳 撮影の記 標高3000メートル、激闘の873日

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日