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劔岳 撮影の記 標高3000メートル、激闘の873日 (2009)

監督
大澤嘉工
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3.36 / 評価:75件

「点の記」より面白い「撮影の記」

  • 三級映画技士 さん
  • 2010年3月12日 21時40分
  • 閲覧数 785
  • 役立ち度 40
    • 総合評価
    • ★★★★★

ミッキー、スヌーピー、香川照之

日本映画ファンなら誰しも感じる事ではあると思いますが、
香川照之というマスコット(俳優)は日本で生まれた最強の萌えキャラです。

眉間のしわ、そり残した髭、そして引き締まらないお腹。

彼がスクリーンに写るだけでYAHOO!映画上の私の評価は☆+1つされている事はいうまでもありません。
それほど個人的に大好きな俳優であります。

しかしそんな香川照之の真の姿は実はあまり知られていません。

というのも彼の姿を拝めるのは殆どスクリーンの中ですし、
テレビに出演しても大人しい事が多いからです。

エッセイや写真集、雑誌の巻頭グラビアを飾る気配もありません。

なので恐らく日本中の照之ファンは、眠れぬ夜を過ごしていただろうと思います。
いったい本当の照之はどんな人なのだろう?


そんな全国の照之ファンに朗報です。


遂に照之のファーストソロイメージDVDがレンタル解禁されました。

タイトルは「劔岳 撮影の記」
照之のプライベート映像が満載の一枚になっています。

照之の日々のファッションチェックから、
照之の監督に対する日々のぼやき、
照之の入浴シーンなど正にファン必見の一枚になっています。


それと極々おまけてきな要素ですが本作は照之のイメージDVDの
他にどうやら「剣岳 点の記」という映画のドキュメンタリー作品という側面を持っているそうです。


照之の魅力は皆さんもご存知の事実だと思いますので、
ここからドキュメンタリーの側面からレビューしてゆこうと思います。


(※ふざけ過ぎですね(恥)ここから真面目に書きますw)


2010年も早2ヶ月以上が経ち
2009年公開の日本映画のDVDも出揃ってきました。

ぐるりのこと、歩いても歩いてもといった邦画の正攻法的なアプローチから撮られた作品が印象的だった08年の日本映画界と比較すると、
09年はどちらかというと異端で個性的な作品が多く観られたように思います。

その中でも印象的だったのが「剣岳 点の記」でした。

退屈だったら劇場も退席、DVDも早送りしかねない昨今の映画ファンに、
2時間以上ある映画のその殆どを山の風景シーンに費やすという稀有な映画。

確かに中盤は少し退屈もしましたが、
私はこの映画に古き良き日本の大作映画の佇まいを感じたのでした。


ただその佇まいがどこから来るのか?そして何なのか?
ずっと分からずにいました。


その答えが本作「劔岳 撮影の記」にはあります。

名物カメラマン木村大作の念願成就の為に信じられないハードな撮影を強いられるスタッフ、キャスト
落石が頭に当りヘリコプターで搬送される重症患者。転倒して割れるカメラ。凍傷寸前の出演者。

安易な言い方にはなってしまいますが

「命をかけた(常軌を逸したw)作り手の情熱と無謀!!」

これこそが映画「剣岳 点の記」の最大の推進力だと私は思うのです。

ちなみにここで言う命をかけたとは「頑張った」「一所懸命しました」とかそういった意味ではありません。
文字どおり命が危険にさらされるという事。

売れない俳優が命がけで階段落ちをする「蒲田行進曲」
役者が実際に馬に引きずられる「七人の侍」
三船めがけて本物の矢を射た「蜘蛛巣城」

かつての日本の映画人の作品から伝わる熱い情熱+無謀が点の記からも感じ取れたのだと思います。

そしてそんな熱い情熱+無謀をダイレクトに写した撮影の記は、
個人的には点の記よりも面白く、ドラマチックな最高の映画でした。

それもそのはず点の記で実際測量隊が登った剣岳に彼らは重い機材を持って2度!登頂しているのです。
明治の測量隊にも匹敵する苦行を彼らは行っているのです。

そこには不可避的にそこで葛藤する人間たちのあらゆるメッセージが込められてゆきます。
個人的にこの映画から感じた事は2つ。

?映画を撮る行為そのものの尊さ
?組織で一丸となり目標を達成する事の面白さ

特に?においては09年日本映画の中で最もメッセージ性のある要素だといっても過言ではないと私は思います。
一見、非常識、無謀ともとれる木村大作の試みに序盤は俳優含めとまどいの様子が見て取れましたが

最終的にはキャスト、スタッフ一丸となる姿に強く勇気づけられます。


そして、私達が日頃働く会社も「点の記」の撮影現場となんら変わりないと思ったのです。

変な上司、無謀な仕事、悪い待遇
私は日々ぼやいています。

「あの資格とったら今の職場辞めてやる!結婚したら辞めてやる!!」


しかし本作を拝見した後私はこうも思ってしまいました。

「今の会社の成功、発展に一度全力を尽くしてみようか
      仕事を楽しくやる秘訣はこれかもしれない」

詳細評価

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